■■ 探偵無宿2 草案1 ■ 問題  ゲームテンポがやや悪い。  全体的にカードプレイが厳しく、手札をだぶらせる状況が頻繁に発生する。  理想的なイベント配置枚数と、ゲーム終了タイミングから逆算して全体の流れを調整する必要がある。  まず、イベントカードの総数が60枚で、最大4人だとすると、1人あたりの割り当て枚数は15枚。多分、手札枚数無制限が計算できないポイントでもあるので、手札5枚、パスで最大枚数まで補充という形にする。となると、最大で10枚程度のイベントカードを張り付けができる。  余裕を少し見ると、大体6枚程度という所か。  カードプレイが6枚程度ということは、気軽にバンバン貼ってく拡大再生産っぽいことはできない。だが、1枚1枚をじっくり貼らせるのもテンポが悪い。  イベント1枚1枚に関連キャラ、というかターゲッティングキャラを設定する。  各キャラのコストを出すのに必要な基本リソースを手札4枚とする。で、関連イベントが1枚ある毎に、支払う手札枚数が1枚減る。これと捜査置き場の枚数を合わせることにより、それなりにカードが出せる。という形にはなる。  が、この方式だと手札補充が1パスで全快というのがやや合わない。が、問題としては軽微である可能性が高いので、一先ず気にしない方向性とする。  惨劇の夜を引いた際に、犠牲者が確定しないのが面倒。  引いた時点で確定し、パスしても捜査置き場に変更が加えられないようにすることが必要。なので、例えばこうする。惨劇の夜を引いたら、パスしても手札の補充しかできない。捜査置き場は確定する。その代わり、惨劇の夜自体はエニーカラーコストとして使用できる。という流れ。  後は全体的にバランスの問題かな、という感じ。  恭一に関してはコスト無しでいいだろう。基本、全てのコストが手札からまかなえる訳だから、そういうのはもう必要ないと思われる。  バランスとして、6枚程度を配置した場合、決勝点は10点ぐらいが望ましいか。基本を2点、便利な効果は1点とし、大きな事件は5点ぐらいがいいかと思われる。2+2+2+4=10ぐらいで、上手くいけば4枚で決勝点的な感じ。  容疑者について、増えるスピードがやや遅くゲームがダレる印象がある。  パスしたらとりあえず誰でも入れられるようにするとか。その場合、山は各3枚だからあっさりなくなる可能性が高い。ゲームエンドフラグを死亡者数にして、山尽きは外すのがいいかも知れない。 ■ コンポーネント  3〜4人用 ◇人物カード(39枚/各4枚、覚醒7枚)  椚家の関係者で、事件の容疑者であり、協力者にもなります。  各人物毎に定められた8色のベースカラーが設定され、固有の「アクション」も1つ持ちます。また、このアクションはゲーム中に特定のイベントカードをプレイすることで、「覚醒状態」へと変更されます。 ◇惨劇の夜(1枚)  決定的な出来事の発生を表すカードです。  特定の条件に応じて、人物が死亡するなど物語が進行します。 ◇イベントカード(60枚)  事件の推移により発生する様々な出来事や、手掛かりや証言、証拠などを表すカードです。  通し番号が付けられ、番号のより小さいものほど重要なイベントとなります。  また、イベントには場に配置されVPを得たり常時効果が適用されるものと、即効果が適用されて捨て札になるものの2種類があり、必要なコストが設定されています。 ■ ゲームの準備  人物カードから「勿忘草」以外の人物を1枚ずつ取り、この7枚と「惨劇の夜」を加えた8枚をよくシャッフルし山を作ります。この山を「捜査デッキ」とし、中央に配置します。  残った人物カードは各種類毎にまとめて人物山とし、【容疑者置き場】に置いてください。  次に、イベントカードをよくシャッフルして山とし、各プレイヤーは5枚ずつ引いて手札とします。  最後に、じゃんけんなど、好きな方法でスタートプレイヤーを決定してください。 ■ ゲームの進行  本ゲームはラウンドという単位で進行します。  いずれか1人のプレイヤーが15VP(=捜査功績)を得るか、人物山が3つ以下だったら、ラウンド終了時にゲーム終了となります。  スタートプレイヤーから時計回りで順番に手番を行い、自分の手番になったら以下の手順に従って処理を行ってください。 1:アクションフェイズ  手番プレイヤーは、捜査デッキから1枚引いて【捜査置き場】へ表向きに配置し、各人物毎に設定されたアクションを適用してください(このアクションによる効果は、プレイヤー全員に適用されます)。  既に【捜査置き場】にカードが配置されていた場合は、右端に配置します。常に最新のカードが右端になるようにしてください。  「惨劇の夜」だった場合、アクションはありません。手番終了時にラウンドが終了します。  もしも、ラウンド最初のアクションフェイズ(=捜査デッキから引かれた1枚目のカード)が「惨劇の夜」だった場合、「惨劇の夜」を捜査デッキの一番下へ戻し、新しくカードを1枚引き直してください。 〇覚醒状態  もしも、いずれかのプレイヤーが「特定の人物を覚醒状態に変更する」イベントカードを【手帳】に配置していた場合、アクションの効果を「覚醒状態」の方に変更してください。 2:メインフェイズ  手番プレイヤーは「捜査」か「一服(=パス)」のどちらか1つを行います。 ◇捜査  コスト条件を満たす、好きな手札を1枚プレイします。  コストは色によって定められ、その色の●数分だけ、同色の人物カードが【捜査置き場】に配置されている必要があります。  足りない場合はプレイできませんが、「白」が足りない場合のみ、手札1枚を捨て札にすることで白1コストを発生させることができます。ただし、これにより発生させたコストは、自分の手番が終われば全てなくなります。  また、中には死亡条件が設定されている場合もあり、コスト条件を満たした上で指定された人物が死亡していたらプレイすることができます。  コスト支払い後、手札を表向きにして自分の【手帳】に配置し、テキストの指示に従って効果を適用してください。中には配置せずに、使い切りで捨て札になるカードもあります。  また、配置したカードにVPが設定されていたら、そのVPを得ているとして扱うことができます。何らかの効果によりカードが捨て札になると、VPも同時に失われますので注意してください。 〇覚醒  いくつかのイベントカードには、特定の人物を「覚醒状態」にする効果があります。  この効果を持つイベントを【手帳】に配置したら、指定された人物の覚醒人物カードを捜査デッキの近くに置き、以後、その人物のアクションを覚醒人物カードの効果に変更します。  もしも、何らかの理由で覚醒状態へ変更するイベントカードが捨て札になった場合、覚醒人物カードも取り除かれ、元のアクションが適用されるようになります。 ◇一服  一服して事件を整理します。  手札から好きな1枚を捨て札にし、山から2枚引いて手札に加えてください。手札がない場合は、山から1枚引いて手札に加えてください。  山が尽きた場合は、捨て札をリシャッフルして山を作り直してください。  必要があれば【捜査置き場】から好きな人物カード1枚を、【捜査外】へ移すこともできます。  もしも、このラウンドで(他のプレイヤーも含めて)最初の一服だった場合、上記の代わりに容疑者を捜査デッキへ追加することができます。【容疑者置き場】から好きな人物カード1枚を選び、それを【捜査外】へ置いてください。  以上の処理が終わったら、次の順番のプレイヤーに手番を渡してください。  もしも「惨劇の夜」が引かれていたら、「3:ラウンド終了」へ進んでください。 3:ラウンド終了  【捜査置き場】に「惨劇の夜」があった場合、ラウンドが終了します。  まずは、ゲーム終了チェックを行います。  いずれか1人のプレイヤーが15VP以上得ているか、あるいは【容疑者置き場】にある人物山が3つ以下になっていたらゲームが終了します。  その時点で、最も多くVPを得ているプレイヤーがゲームに勝利します。複数いれば、通し番号のより小さいイベントカードを【手帳】に配置している方が勝利します。  ゲームが終了しなかった場合は、以下の処理を行います。 〇新たなる犠牲者  【捜査置き場】に配置されている表向きの人物の中で、最も枚数の多い1人が死亡します。  もしも「最も枚数の多い人物」が複数いたら、誰も死亡しません。  誰かが死亡したら、その人物カードを全てゲームから取り除いてください(捜査デッキ/【捜査置き場】/【捜査外】/【容疑者置き場】)。 〇捜査デッキの再セットアップ  捜査デッキ、【捜査置き場】、【捜査外】にある全てのカードをリシャッフルし、捜査デッキを作り直してください。  これらが終わったら、次の順番のプレイヤーをスタートプレイヤーとし、新しいラウンドを開始してください。