■■ Alicematic 刻印抄 アリスと7つのメダリオン 草案1 ■ 問題点  カードバランスがまずい。  そもそも、8枚あったとしても3人で分け合うと2.6枚となり、普通に3枚揃わない。また、ポンカスを有効活用できるような仕組みもないので、特に枚数の少ない高い数字は1枚見えたら基本捨てとなってしまう。  ゲームとして、ホールドとスルーが微妙。  まず、3枚でなくペア、2枚で出すのを基本としてみる。  この場合、ポンカスも発生し難い。2枚あれば出せるのだから、1枚でも抱えていれば常にチャンスがある。なので、気楽に切り易くはならない。  ホールド後の公開枚数も7は多過ぎるので5とかに減らす。  そして、2枚以上プレイするとボーナス点が入る思想にする。例えば、総枚数−1の得点になるとか。つまり、最低保証ペアは1枚分であり、以降重ねることで数字がそのまま得点になる。複数回に分けて出すと、一応1枚ずつ分損をする。ぐらいの感覚。  また、数字幅を1〜6ぐらいに減らした方がいいかも知れない。後、ウィドウは可能な限り発生しない方がいい。ただし、1〜6だと1の価値が低すぎるので、3〜8でもいいかも知れない。これなら、最低値と最高値の価値が3倍弱で済む。  パスのメリットをもう少し付けた方がいい。  現状、一定枚数まで溜まったら手札公開だが、そもそも、特にプレイ人数が増えるとカードを送られないことすらあるので、実はそんなにデメリット感はないかも知れない。  渡す先を左隣に固定した場合、上流が絞る系の人だとむやみに厳しくなるのもややメンドイ。  現状のパスの最大メリットは、出せなかった場合にマイナス点になる。というのを避ける1点に絞られる。  うーん  パスすると何か特殊なカードがもらえるとか。  今はメダリオンという形態で実装されている特殊カードを、例えば場に3枚程度出しておく。で、パスするとその中から1枚貰える形式。メダリオン自体は上書き形式で、基本的に何枚も重ねては持てない。が、何らかの条件を満たすと得点化され、次のメダリオンを獲得しても損がないようになる。  メダリオンを得点化できてしまうと、それこそ通常カードを取る意味がほぼなくなるし難しいか。  あるいは、メダリオンを取ると手札の最大枚数が減る。みたいなデメリットを付けるか?  つまり、最大手札枚数を6枚とし、それ以上はプレイできない限りホールドできない。メダリオン1枚につき最大枚数が1枚減る。ただし、メダリオンは差し替えで保持することも可能。即1枚減るぐらいなら、手札に入れる方がスマートか。それで、手札に入れた後、特定のタイミングでしか使用できないようにする。  世界観をどうするか。  さすがにアリスは余りあってない。各アリスに特殊な能力があるのが楽しい所なのに、敢えてそれをなくすとなるとアリスじゃなくてもよいんじゃなかろうか。  ペアで出すことを考えるなら、何かもっと他に良いテーマがある気がする。ただ、問題なのはペア以上でも出せるという部分で、最低数が2というだけで、基本は同じものを集めるのが目的となる。  現状、色すら必要でない。  特定の数字を集めるより、合計で27を目指すカードゲームとか良いような気がしてきた。  手札は何枚ホールドしてもよい。ただし、27以上で即死。プレイする為には、同じ数字を2枚以上出さなければならない。数字は3〜8。  この場合、高数字は単なるデメリットでしかない。が、最終的なスコアをプレイした数字、手札は死亡判定にしか用いないのであればOKか。  メダリオンをどうするか。インスピレーションとする? 神のフレーズ。生かすも殺すも自分次第。  27だと、8を抱えることにかなりのデメリットはある。基本出せなければNGなので、8を2枚抱えることはないとして、8+7+6+5=26となり、上の方ばかりを抱えるとこんな感じで4枚でパンク寸前となる。というか、基本27にしなければいいだけなんだから、別に後は全部捨てるでいいか。  あー、丁度27になったら死ぬとする。  この場合、8を抱えた状態で19あると8を引いた瞬間に死ぬ。つまり、26の状態の時、1を引いたり、押し付けられた死ぬ。これでいいかな。  カード枚数をどうするか。  なるべくウィドウが発生しなくて、かつ8手番以上あるぐらいがいいかな。イメージ的には、4人7手番、3人10手番ぐらい。この場合なら、36枚ぐらい。というか、36枚。ただし、マリガンとか引き直しとか一切ない。  マリガンも引き直し系も、山へ戻す形ならまぁ、何とかなるので、一先ず36枚か。  インスピレーションは、1人3枚程度として12枚? とかで一応作ってみるのが良いかな。 ■ 概要  アリスたちの横暴さを見かねたワンダーランド創世神は、その力の源であり「業」でもあるメガロマニアを、7つのメダリオンに分割して封印した。  だが、反省して心を入れ替えるような人物がアリスになる筈もなし。メガロマニアを取り戻すべく、7つのメダリオンの壮絶な奪い合いが発生したのだった! ■ コンポーネント  3〜5人用 ◇アリスカード(53枚)  各アリスの戦闘力が1〜9の数字で表現されています。  その構成は、1〜2が8枚、3〜5が6枚、6〜8が5枚、9が4枚となっています。  1:2:3:4:5:6:7:8:9=8:8:6:6:6:5:5:5:4 ◇メダリオンカード(7枚)  特殊な力を秘めたメダルです。3〜5の数字が設定されています。 ■ ゲームの準備  全てのカードをよく混ぜてシャッフルし、山を作ります。  次に、プレイ人数に応じて以下の枚数を中を見ないようにしてゲームから取り除いてください。  3人:24枚  4人:12枚  5人:なし  それが終わったら、各プレイヤーは山から2枚ずつ引いて手札としてください。  最後に、じゃんけんなど好きな方法でスタートプレイヤーを決定してください。 ■ ゲームの進行  本ゲームはラウンドと呼ばれる単位で進行し、10ラウンドが終わるとゲームが終了します。  各ラウンドはスタートプレイヤーから時計回りで順番に手番を行い、全プレイヤーが1回ずつ手番を行うとラウンドが終了します。  手番になったら、以下の手順に従って処理を行ってください。  まず、山から1枚引いてそれを「ホールド」か「リリース」のどちらかを行います。  ホールドする場合はそのまま手札に加え、リリースする場合は他の好きなプレイヤーに引いたカードを渡してください。 〇ホールド後の処理  手札に加えた(=この手番で山から引いた)のがアリスカードだった場合、手札の中に同じ数字のアリスカードが(手札に加えたのと別に)2枚以上あれば「軍勢」としてプレイすることができます。  軍勢としてプレイするには最低3枚が必要であり、それを満たすのであれば一部を手札に残しておくこともできます。  例えば、手札の中に2が4枚あり、2を引いてホールドしたとします。この時、5枚の軍勢としてプレイしたり、あるいは3枚の軍勢としてプレイし手札に2を2枚残したりすることもできます。  軍勢をプレイした際、メダリオンカードも同時にプレイすることができます。  ただし、メダリオンカードをプレイするには、その”(メダリオンカードの)数字”枚数分以上の軍勢をプレイする必要があります。  例えば数字が4のメダリオンであれば、4枚以上の軍勢をプレイした際に合わせてプレイすることができます。  メダリオンカードには特殊な効果が設定されているので、プレイしたら直ちにその効果を適用してください。 傲慢のメダリオン(3):手札を好きなだけ捨て札にできる 色欲のメダリオン(3):好きな手札1枚を、同時にプレイした数字と「同じ数字」として扱い、同じ軍勢に追加でプレイできる 嫉妬のメダリオン(3):自分の好きな手札1枚を、他のプレイヤーに渡してもよい 暴食のメダリオン(3):ゲーム終了時、”自分が持つ軍勢の数”分のVPを得る 強欲のメダリオン(4):同じ数字2枚を新しい軍勢として、手札から追加でプレイできる 怠惰のメダリオン(4):好きな手札3枚を裏向きにして、新しい軍勢として追加でプレイできる。この新しい軍勢は数字が1であるとして扱う 憤怒のメダリオン(5):同時にプレイした軍勢の数字を2倍にする 〇リリース後の処理  手番プレイヤーからカードを渡されたプレイヤーは、それを手札に入れるか、あるいは捨てるかを選んでください。  ただし、手札に入れても手番プレイヤーの「ホールド」のように、軍勢やメダリオンをプレイすることはできません。また、トラッシュの場合は、カードを表向きにして捨て札にしてください。  これらの処理が終わったら、次の順番のプレイヤーに手番を渡します。  この時、手札が8枚以上だった場合、手札を置いて公開してください。公開状態の手札は、手番終了時に7枚以下になっていると再び秘匿することができます。  以上を繰り返し、10ラウンドが終わり山が尽きるとゲーム終了となります。  各自プレイしているアリスカードと、メダリオンの数字を合計しVPとします。そして、手札の数字をマイナスし、最終的に最もVPの多いプレイヤーがゲームに勝利します。複数いる場合は、プレイされているメダリオンの数の多い方が優先されます。それも同じなら、引き分けとしてください。