■■ アニマルカフェへようこそ! 草案4 ■ 問題点  骨組みとしてはそんなに大きな破綻は感じられなかった。  ただ、この仕組みだと大きい数字が動かない上に、大きい数字の所在地が重要であり、初期手札でそれを配られていると大きく有利になる。というのが問題か。  まず、現在の基幹システムを全く変えない方向性でいくなら、小さい数を多くする他ない。1を最低限10枚ぐらいにして、6を1枚とかそんな感じ。枚数が多くないと、高い数字が引っ張れないのだから、これは当然の帰結と言える。  あるいは、何らかの条件で強制釣り出しができるとか。ただ、そこに複雑な条件やカード毎の特殊効果にしてしまうと、結局それも持ってるかどうかだけになってしまう。  仮に、普通に階段状にするとする。  6+5+4+3+2+1=21枚。これをベースにして、全部+1枚して27枚。これに特殊カードを少し組み込んで30枚前後にするのが良いかも知れない。  あるいは、6+6+6+2+2+2=24枚。6+12+18+8+10+12=66となり、3人なら平均22、4人なら平均16ぐらいとなる。数字がちょっと大きくて計算し難いか。  8:6:4:3:2:1=8+12+12+12+10+6=60 3人なら20、4人なら15。バランス的にはこれぐらいが良さそうだ。  テーマが既に動物カフェから遠い所に来ているので、何か変えた方がいいのは勿論そうだし、それに合わせて細部を決めていく必要がある。  まず、基本的な構造は勢力争いである。  プレイヤーは自分の勢力を持ちつつも、最も勢力のある所を当てるのがゲームの目的となる。  仮に野球チームであるとする。選手をトレード、あるいは人的補償する。人的補償は、通常プロテクト以外から選ぶのだが、このゲームだと自動的に選ばれてしまうのが問題と言えば問題だが。  うーん、ちょっと齟齬があるが野球いいかも知れんな。  まず、基本ルールとして、トレードシステムとする。  特定のチームを1つ指定して、選手を放出。それに見合った数値の選手を返す。具体的には、数字を公開し、渡す。その数字の持ち数を返す。  んー、アカン。トレードにならない。  このゲームの基本は、低い数字、つまり枚数の多そうな数字を渡し、上の数字を得る。というのが基本戦略ではある。が、別に自分の手札の数字を高めたいという訳でもないので、逆もあるのか。  交易ゲームで、渡す品物が物品であるとする。  4の価値の物を渡して、1の価値が返ってくることもある。これはかなり理不尽だが、人の移動にするとどうだろうか。  まず、簡単な役職を設定する。1が村人、4が司祭とする。司祭が移動すると、村人が1〜3人やって来る。まぁ、これなら納得できなくもない。逆に、村人1人が移動し、6の貴族が返ってくる場合もある。  ということは、シティビルダー的なゲームにするのがいいか。旅人、農民、商人、職人、騎士、富豪という感じか。  あるいは、アニマル王国でもいい。縄張り変更はよくあることだし、それでいいか。  スキル的なものを設定するか。  仮に数字が1〜6として、6種類のスキルを使うかどうか。個人的にはやや面倒くささが先立つ。仮に各種類につき1枚だけスキル付きがあったとして、その場合はスキルを手元に持っているかどうかがかなり有利不利を分ける情報となってしまう。ので、これも余り望ましくないかな。  仮にやるとしたら、何らかの手段により手札が中央に公開される場合があり、それを元にしてどうこうという感じか。  もう1つの方法としてキューブ制がある。  差額をキューブで支払うとして、それをコストとしてアニマルスキルを使用するやり方。基本は、出す際にコストを支払うと、出したカードの効果を使用できる。という類。これなら負担も少ないし、テンポも悪くならないか。  問題は、それによってゲームに幅が出るかどうか。  結局の所、予想するだけであれば別に特殊な効果はほぼ必要ない。相手の手札を1、2枚見れればそれでいい。  正直、それよりは環境を整える感じの方が面白いのかも知れない。  タイブレイクを単純にキューブ数とする。この場合、1人に対して低い数字をひたすら移動させるのがキューブを稼ぎ易い。ただ、情報は全く集まらない。  1手番毎にカードを1枚公開する方式であるとする。  これは情報を少しだけ均等化させる効果があるが、処理が面倒くさい。つまり、見せているカードから出していいのか、返していいのか、計算するのか。  手番順の不利という問題もある。  例えば手札の変動を起こすタイプにして、合計値か、あるいは枚数が一定値以下になったらサドンデス。というやり方もあるか。  やるなら枚数かな。  まず、通常通りカードを渡す。返す方は複数枚のカードを使って返す。できなければ最大限できる近似値で返す。ここにキューブなどはない。で、初期手札を配り切りとして、3人なら8枚、4人なら6枚とし、4枚を切ったら終了?  高い数字に手が偏る場合は特に問題ない。低い方に偏り、例えば極端に1のみ8枚として、6を渡された場合、0枚なので返さなくていい。1のみ6枚として、1を渡されたら手札を6枚渡す必要がある。つまり、偏りのある数字を渡された場合に、いきなり終了する可能性が高くなる。ゲーム的には、必然低い数字が偏りやすくなる。  理屈上、0はありか。  なら、3:6:5:4:3:2:1とできるな。この場合、6+10+12+12+10+6=56 3人で19、4人で14ぐらいが平均値となる。  せっかく0を入れるのだから、0の取り合いができるといいな。  つまり、0を持ってそうな人に対して、持ってなさそうな数字をあげると0が貰える。この場合、必然高い数字を渡すことになる。逆に高い数字を奪いたかったら低い数字を渡す。高い数字を得ることに何の意味があるかと言うと、まず勝者を選び易くなる。自分の手札合計数が高まれば、例えばタイブレイクで有利とか、何かあってもよい。  0を水場とする。  数値が同値の場合、水場の枚数の多い方のコロニーが勝つ。とする。ただ、これだけでは完全なタイブレイクにはならない。  最も多くの水場を持っていた場合、ボーナス点が入る。という仕様ならアリかも知れない。同枚数、つまり1:1:1なら加算しない。2:1の時のみ発動し、それは+10とかにする。  まぁ、ゲームの幅的には特殊効果よりはこれぐらいの方があっていいかな。  回答順とタイブレイクをどうするか。  まず、正答数を少なくさせるというやり方がある。つまり、1位と最下位を決めさせる的な。ただ、ゲームとして直感的ではない。なら、タイブレイク時に手札数字の合計値の大きい方が優先されるか? それも大きい数を集めるゲームになってしまうのでマズイ。  ポイント制にしてみる。  1位を当てた人と、1位の人がポイントを得る形式。これだと、基本は1しか渡さないか。また、手札に1が重なったら単に不利というのもある。  面白くないが同時勝利。にして、3点か、あるいは2点先取的な感じにする。ただ、ハンド制のゲームにするなら、1回目と2回目で何か展開に違いがないといかんし、これは難しい。  んー  例えばだが、タイの場合、トップから時計回りで近い方が勝つとかどうやろうか。その場合、自分がトップを取るのが一番効率良い、となりダメか。  3〜4人プレイの場合、基本答えは被るものとして考えた方が良いので、ここはどうにかする必要がある。  手札が減る条件は何か。  大きい数字を渡され、手札に小さい数字しかなかった時、手札は1、2枚減る。ただ、ある程度減ると1枚もないというシチェーションが多くなり、完全に尽きることはなさげ。  残り手札枚数でもいいが、ただこれを自分でコントロールすることは不可能。  仮にコントロールできるとして、集めるカードの枚数かな。  つまり、同数字のカードで最も多く持ってる人が勝つ。1が4枚と2が5枚みたいな感じなら、単純に枚数を見る。同値なら高い方を見る。これなら必ず決着がつきそうで、ある程度コントロールできる感はある。 ■ 概要  カワイイ動物をたくさん仕入れて、アニマルカフェをオープンしよう! ■ コンポーネント  3〜4人用 ◇動物カード(24枚)  カフェに入る動物のカードです。  1と6が3枚、2と5が4枚、3と4が5枚ずつあります。 ◇キューブ  本ゲームには含まれていません。  各自用意してください。 ■ ゲームの準備  動物カードをよくシャッフルし、全プレイヤーに配り切ります。  次に、じゃんけんなど好きな方法でスタートプレイヤーを決定してください。 ■ ゲームの進行  スタートプレイヤーから時計回りで順番に手番を行い、3巡したらゲームが終了します。  自分の手番になったら、以下の手順で処理を行ってください。  まず、他のプレイヤー1人を指定し、パートナーとします。  次に、パートナーに好きな手札1枚を渡します。これは公開情報で、全プレイヤーが何を渡したのか見ることができます。  パートナーは渡されたカードの中を確認しつつ、自分の手札にそのカードが何枚あるか(手番プレイヤーから渡された1枚は、まだ手札に入れません)を確認します。確認したら、その枚数に等しい数字の手札1枚を手番プレイヤーへ秘密裏に戻してください。  この時、該当する数字の手札がなかった場合、好きな近似値の手札1枚を渡し、差分だけキューブも渡してください。例えば、手札に4枚あるので4の数字を渡したいがなかった場合、5、あるいは3とキューブ1個を渡すことができます。  これによって得たキューブは、自分の手番であればいつでも使用することができます。  使用する場合は、プレイヤー1人を選んで好きなだけキューブを消費し、”消費したキューブ数”だけランダムに手札を見ることができます。  以上の処理を終えたら、次の順番のプレイヤーに手番を渡します。  そして、全員が3手番を終えたら、ゲームが終了します。  ゲームが終了したら、各自「どのプレイヤーの手札の数字合計が最も大きいか」を予想し、それを一斉公開します。  そして、実際に各自の手札の数字を合計し、予想の的中したプレイヤーがゲームに勝利します。  複数いたら、スタートプレイヤーから時計回りで近い方が勝利します。