■■ アニマルカフェへようこそ! 草案3 ■ 問題点  長い。初期手札が多過ぎて、プレイしたカードを覚えていられない。  秘密情報が多過ぎて、結局勘で選ぶしかなくなる。  最後の経営権、スキル選択が殆ど生きていない。  まず、手札8枚が多過ぎる。  最終的に残す枚数も2枚だと、結局2枚か1枚×2かだけで選択肢がない。なので、3枚残しがいいだろう。3枚残しで、3枚/2枚+1枚/1枚×3の選択肢があるようにすると、もう少し幅が広がる気がする。  秘匿情報多過ぎ問題については、各置き場の最新カードか、あるいは最新から2枚目までを秘匿とし、以後は公開情報されるような形でもいいかも知れない。全部を公開した場合、細かく計算ができてしまうデメリットもあるし、そもそも誰もどの立場からでも有利にならない仕組みなので難しい。  最新1枚だけ秘匿にするやり方はあるが、これだと直前にそのパイルへ置いたプレイヤーのみが得をする形となり、これもちょっと極端になりすぎか。やはり、2枚ぐらい秘匿が正しい気がする。  この場合、1パイルに4枚程度配置されるのが理想。つまり、4×4=16枚ぐらい。4人でやれば、1人4枚程度配置する。  初期手札を8枚とした場合、3枚残し、4枚プレイ、1枚スキルという形になり、これぐらいが妥当ではなかろうか。  問題なのは、現状協力関係部分が上手く機能していない点。  また、点数計算においても、結局枚数置いてないパイルは選択肢から外れる為、実質ほぼ選択肢がなく被るというのが問題か。必ず定まった枚数置かれる、というなら分かるが、結局最低点でもあればないより遥かに上等な訳で、数字に極端な差でもつけない限りこの問題は解決できそうにない。  分割して考える。  まず、基本的な仕組みをどうするか。テーマ的に、あまりガチなアブストラクトっぽい感じにしない方がいいだろう。とは思う。が、現状の固定手札+指定配置+カウンティングだとガチガチにならざるを得ない。  また、プレイ手順も煩雑だ。互いに指示し、カードを確認し、了承を与える。という3ステップを踏むのでテンポが悪い。  これは主軸をどこに置くか、という問題でもあるが、例えば提案と了承、つまり交渉部分を主軸にする場合は、もっと手順を短縮し、直接的な手札のやり取りだけで終わった方がよい。つまり、「君と僕で手札を1枚ずつ交換しよう」で、完結するぐらいが望ましい。  いきなり全てを捨てて、最終的な手札に賭けるやり方はありか?  方法は分からないが、とにかく手札を交換する。で、最後にプレイヤーを1人選んで、最も数字が大きければ勝ち! みたいなやり方をする。  これだと、初期手札で数字差があっても全く問題ない。  ざっくりとこのルールだった場合、焦点になるのは交渉部分。  つまり、他人の手札にどのカードを送り込み、そしてどれをもらうか。という部分。  まず、情報がどの程度分かっているか、という問題がある。交換するとして、自分が交換したカードしか分からないのであれば、これはもうほぼ分からないも同じ。何らかの方法で手札の情報が透けて見えなければならない。  例えば、特定の条件で公開するようなやり方がある。  数字毎に傾斜を付け、例えば5なら2枚揃ったら公開。1なら5枚揃ったら公開。という感じ。これはこれで面白そうではあるが、全員が情報を共有してしまうのでゲームとしては拙い。何らかの条件で、それを何枚持っているかを知ることができるのであれば面白そうな気がする。  んー  数字で返答する。  カードを渡した際、それを何枚持っているか、その数字カードを返す仕組み。例えば、ハリネズミを渡す。で、相手がハリネズミを3枚持ってたら、3のカードを何でもいいから渡す。つまり、そのプレイヤーが多く持ってそうな種類を渡すことで、より高い数字が返ってくるという形。  まぁ、最終的には誰か1人を選ぶ訳だから、返ってくる数字がどうであれあんまり関係はないのだが。で、仮に返す数字を持っていなかった場合は近似値を返す。  全プレイヤーの手札は等枚数だから、多い少ないで判断はできなくなる。  問題は、この交換のやり取りを何回するか。  まず、どちらかの情報は公開した方がいいだろう。手番プレイヤーは1枚を公開して渡す。そして、その返答をカードで受け取るが、これは非公開情報。  手番数を決めて行った場合、最後プレイヤーが絶対的有利になる? 例えば、一番高い手札を渡すとか? だが、渡すことは全員が知ってる。ただし、それが何枚あるか知ってるのは最後プレイヤーだけだから、情報戦的には有利と言える。  んー  最後にどのプレイヤーの点数が一番勝ってるか選ぶ場合、複数のプレイヤーが指名したら判定が付けにくくなる。  これも併せて鑑みた場合、規定ラウンド終わったら、各自手札から1枚を伏せる。これがランキングとなり、数字が大きい方から1〜とつく。で、実際に手札の数字合計が順位と合ってたら勝ち。複数いた場合は、スタPに近い方が勝ち。とする。  ただ、ちょっと面倒かな。  単純に誰が一番得点高いか決めるのもあり。それだと複数回答で決着つかないかも知れないので、全プレイヤーの順位を決めて当たったら得点がいいだろう。その場合、最下位と最高位は得点低く、中間が高くするといいと思う。  それはそれとして、数字構成をどうするか。  まず、手札を何枚にするか。  サイコロの使用も将来的に見据えた場合、やはり6枚程度が記憶の限界だし、覚えが良いだろう。なので、数字は0〜6の7種類となる。  一応、全部同じカードの場合も想定すると、6枚ずつなんだろうか。それだと42枚だし、ウィドウが多過ぎてカウンティングが全く効かない。カウンティングさせない、という方向性であれば問題はないが。  0はなしにして、1〜6がいいかな。  すると、36枚。別に等枚数を配り切りでもいいか?  今思ったが、返答で近似値をただ返すだと全く絞り切れない。カードを返しつつ、+1とか−1とか宣言して、とにかく正確な数を伝えるようにした方がいいだろう。  ここをもう少しゲーム的に格好良く表現する方法はなかろうか。  例えば、何らかのリソースを乗せたりなんだりする。あるいは、カードでどうにか返す。  何らかのチットを乗せるとする。まぁ、いつものウッドキューブとか。  これをゲーム的に何かできないか。  仮に最終的な得点になる場合、最後に1位が誰かを当てる。という部分から遠くなる。得点になるのなら、やはり誰が1位かを当てるのではなく、自分が1位になるようなゲームにしないとダメだろう。  手札の枚数に傾斜を付けるとする。よくあるやり方だと、端数程少ない。  この場合、高い数字か低い数字を出すと、低い数字をもらう。ので、狙った数字を集めやすい、というのはある。  そして、得たキューブを一定数使用することで、情報を得たり、カードを交換できたりするとして、どういうやり方があるか。  例えば手札を見る。キューブを支払い、ランダムに支払った枚数分見る。とか。実際、得られる情報が1人につき1回程度なので、こうした仕組みはあった方が良いとは思われる。  後、カードに仮にスキル的なものを入れるとして、そのコストとか。  スキルはどういうタイミングで適用するか。そもそもどういうものなのか。  うーん、個別勝利を目指す類のものでもないので、なくてもいいような。単純に、キューブ支払いでランダムに手札見るでいいだろう。  カードの比率をどうするか。  感覚的には、3・4・5・5・4・3で24枚ぐらいが適正に感じる。24枚なら、500円いけるな。 ■ 概要  カワイイ動物をたくさん仕入れて、アニマルカフェをオープンしよう! ■ コンポーネント  3〜4人用 ◇動物カード(32枚)  カフェに入る動物のカードです。  2〜5の数字があり、2組8枚を1セットとして扱います。  また、数字の他に茶房を表すスートと、固有のスキル(=アシスタント能力)を1つ持っています。  (2)ハリネズミ:同一種のみ配置されていたら、その数字を2倍にする  (3)フクロウ:配置れているカードの数字を”7−現在値”にする  (4)犬:茶房と同スートのカードが配置されていたら、1枚につき2VPを得る  (5)ワニ:配置されているカードの数字を見て、全てを”2番目に高い数字”に変更する ◇茶房カード(5枚)  アニマルカフェを表すカードで、「さくらカフェ」「清流茶寮」「オレンジタイム」「草原茶屋」の4スートがあります。 ■ ゲームの準備  各プレイヤーに2〜5の数字を2枚ずつ、8枚を配り手札とします。  茶房カードは【場】の中央に並べてください。  次に、じゃんけんなど好きな方法でスタートプレイヤーを決定してください。 ■ ゲームの進行  スタートプレイヤーから時計回りで順番に手番を行い、全員の手札が2枚になるまで行います。  自分の手番になったら、以下の手順で処理を行ってください。  まず、他のプレイヤー1人を指定し、そのプレイヤーをこの手番における「パートナー」とします。  ただし、手札が2枚のプレイヤーを選ぶことはできません。  次に、パートナーに好きな手札1枚を秘密裏に渡し、そのカードをどの【茶房】へ配置したいかを宣言します。  パートナーは渡されたカードの中を確認しつつ、自分も同様に好きな手札1枚を選んで手番プレイヤーに渡し、それをどの【茶房】へ入れたいか宣言します(ただし、手番プレイヤーと同じ【茶房】は宣言できません)。  手番プレイヤーも渡された手札の中を確認してください。  そうしたら、手番プレイヤーから順番に、渡されたカードを宣言された【茶房】に加えるかどうかを判断します。双方が同意した場合、互いに渡した手札は裏向きのまま、それぞれが宣言した【茶房】に配置してください。  もしもどちらか片方でも拒否した場合、手番プレイヤーから順番に「まだ宣言されていない(=手番プレイヤーとパートナーが宣言していない)【茶房】」へ渡されたカードを表向きで配置してください。  以上の処理を終えたら、次の順番のプレイヤーに手番を渡します。  そして、全員の手札が2枚になったら、ゲームが終了します。ゲームが終了したら、得点計算を行ってください。 ■ 得点計算  各【茶房】の経営権を決定します。  各自、残っている手札の中から、好きな枚数を裏向きに伏せてください(手札全てを伏せても構いません)。公平性を期す為、発声などして同時に伏せるのが望ましいですが、他のプレイヤーを見ないようにて、適当にやっても構いません。  各自手札を伏せたら、それを一斉公開します。  そして、各【茶房】毎に出している枚数の最も多いプレイヤーがその経営権を獲得します。複数いれば、その全員が獲得します。  また、これにより複数の【茶房】の経営権を得ることもできます。  各【茶房】の経営権が決まったら、その【茶房】の得点を計算します。  各【茶房】毎に配置されているカードの数字を全て合計しVPとしてください。  この時、手札の残っているプレイヤーはそのスキルを「経営権を持つ【茶房】全て」に適用してください。複数あれば、その全てに対して適用する必要があります。また、スキル効果は自分にしか影響を与えず、複数のプレイヤーが経営権を持つ【茶房】であっても、各人が持つスキルだけを適用してください。  そして、VPが最も高いプレイヤーが勝利します。複数いたら、経営権を持つ【茶房】数の多い方が優先されます。それも同じなら、引き分けとしてください。