■■ アニマルカフェへようこそ! 草案2 ■ 問題点  各配置場所を持ち状態にする思想を入れたら、単純に数字高いのが有利ゲームになってしまった。  所有権を決めるのは最後だけにするしかないか。  また、スキルによって加点が望めることもあり、高い数字を手札に残して所有権として出すのが絶対的に有利になってしまった。残すカードの数字はなくして、あってもタイブレイク程度にとどめておくぐらいにしないと、高い数字を切ることはまずなくなると思われる。  ラス2枚までに減らす形にするとして、2枚を取りに出すか、1枚+スキルという形にするか。の選択はそのまま残して良いと思われる。  拒否するメリットがやはり全くないので、そもそもなくしてしまってよいかも知れない。  一応検討。カフェ数は固定で3として、拒否された時は4つ目に配置される。拒否されると2枚1セットで配置されるのでお得。なので、その4つ目の手札があるなら、拒否しまくって何の問題もない。というのは、やっぱりどうなのか。  こう考えてみる。  スートを3つに限定し、手札を交換するプレイヤー2人でスート2つを選び、拒否した場合は選ばれなかった3つ目に配置される。という感じなら、拒否後のスートが固定されないしもう少しやりやすいか。  なら拒否はありとして、やり取りをスムーズにするにはどうするか。  同時に発生はいかにも処理が面倒くさい。手番プレイヤーから宣言でいいような。  スートが3つしかないと、最後に所有権での抗争が阿鼻叫喚になるような。  4人だと必ず1人あぶれるし、3人でもあからなさまにカード配置の少ないスートを選ぶ訳がないし、ちょっと厳しいか。  カードの一極化を防ぐ手段としては、各スート毎にキャパが設定されていて、キャパオーバーだと0点という形とか。  数字を一々覚えるのが大変面倒ではある。  例えば、偶数枚は必ず表向きみたいな配置方法にしてみた場合、どうなるか。  偶数枚目に配置提案をするメリットがなくなるか。  最後に残した手札でスートを決めるが、ゼロサム的な思想ではなく、シェア的な思想はありかなしか。  うーん、どう考えても判定がメンドイ。  だが、単純に枚数勝負で所有権が決まる場合、1枚残してそれをスキルに。はかなり要素として薄い気がする。普通は2枚同色を残すだろう。  というか、ゲーム中に判断材料となる要素を何か欲しい。  3つしか選択肢がないのに、自由に選べというのにそもそも無理がある気がする。  最低限、人数+1の選択肢が欲しい。ただ、選択肢を増やせば増やす程、1つのパイルに配置されるカード枚数は減る。  複数あるパイルから、2つを選ぶと自動的に1つが選択されるような仕組みはないか。  あるいは、3つのパイルを上手くシェアする方法。  道中加点が特にないので、シェアといっても結局上位になった方が勝つだけというのが難しい。それとも1枚残しのスキルだけで差を付けるのか? それだと、スキルの強弱だけでほぼゲームが決まってしまうので難しい。  やはり、複数パイルよりは3つに限定し、そこで上手く勝ち負けをつけられる方がよい気がする。  まず、数字を付けない。単に動物だけにして考える。この場合、そのパイルがどれぐらい強いかの指針が全くなくなるが、最後のスキルで差がつけやすくなる。ただ、やはり数字の指針がないと、特に選択させる要素があるだけに難しいだろう。  4パイルとして、2人のプレイヤーが2パイルを選ぶ。拒否した場合は、残りの2パイルに1枚ずつ配置する。その配置選択権は手番が選ぶ。とする。この場合、4パイルが成立する。この方式なら、1パイルにカードが偏る形にはおそらくなりにくいだろう。  バッティングしてしまった場合に死ぬ、というのもなんなので、そこに少しフォローがあっても良いのかも知れない。バッティングした場合に数字勝負だと、まぁ、理屈は通っているような気がするが、心情的、実質的に大きい数字を手札に残す1択になるだろう。なので、枚数はともかくとして数字は無関係にした方がいいか。  んー。  近似値という考え方はある。例えば、そのパイルに配置された1枚目の数字の近似値が強い、的な。  それだけだと、結局完全順位制にならないので微妙ではある。どうせルールを付けるのであれば、明確に優先順位の決まった方がよい。  あるいは、やはりシェアという考え方に戻る。優位を付けずに、スキルのみで差を出すやり方とする。2枚を別々のパイルで出せば、とりあえずスキルなしのその2パイルの数字を合計できる。  あるいは、もういっそ割り切ってスキルは必ず出る。2枚を公開し、それでパイルを決め、さらにスキルを適用する。という考え方でもよいかも知れない。この場合、1パイルを独占するか、高そうな所2パイルを選ぶか、という選択になる。これぐらい単純な方がやりやすいか。  ゲーム内に動的変化をつけなくて大丈夫なのか。  基本的にゲーム中のプレイに変化がない。最初から最後まで同じプレイを繰り返し、そして最後でのみ判定。盤面も秘匿情報が多く、現在誰が有利なのかも分からない。盛り上がる要素がちょっとないのはそうだが、パズル的にも進行状況が把握できないのでよく分からないと言ったところか。  ほぼソロゲーに近いのだが、問題の本質はソロゲーではなく、インタラクティブ部分に骨子がない所だと思われる。つまり、合意も拒否も確実性がなく、ほぼ運任せというのがやる気をなくさせる。  2人で秘密を共有するか、あるいは1人で確実に進めるか。という選択肢があっても良いかも知れない。  つまり、1人は確実に置きたい所におけるが公開情報。2人は合意できれば秘匿情報。拒否されたり、したら公開情報かつ狙った所におきにくい。という感じ。拒否というのをいっそなくしてもいい? ただ、なくした場合は秘匿情報で結局置けてしまうのでどうか。  ってか、よくよく考えたら、受け手側の同意を求める必要ってあるんだろうか。というか、自分本位で考えるなら、相手が何を渡してきた所で同意、あるいは拒否を決めてる訳だから、相手が反応する必要がある。つまり、選択権は相手になければ成立しない。  つまり、相手のメリットをどれだけ提示できるか、と言う部分を盛り込まなければ交渉は成立しないような気がする。  カードか、チットか。  カードが妥当ではある。つまり、ここに置きたいので、このカードをあげる的な感じになるのか。  だが、他のプレイヤーに許可を求める意味が分からない。互いに利のあることを持ちかける訳だから、やはり形としては双方何かを提案するような形であるべきではある。  逆の発想で、相手の提案を断ることにメリットを考える。  提案を断った場合、自分のカードと相手のカードを別のラインに配置する。基本は2ラインを目指すことを考えると、高めの数字であればあえて断るやり方もある。同様に、自分が提案した高い数字を狙った位置に誘導もできる。  これらのことを考えると、実は初期手札は共通でいいんじゃなかろうか。  ランダムだとどうしても数字の偏りがゲームを壊す場合があるが、このルールで共通手札を何から切って、どう配置してくかは分かり易い。そうしよう。  ゲーム終了条件をどうするか。  手札が2枚になったら終了、としたい所だが、偶数人数でしかその条件は達成できない。3人だった場合、どうしても1人3枚になる。そして、3枚の方が強い。これはもうどうしようもない。  あー、そんなことないか。要は手札枚数の合計が偶数になればいい訳だから、手札枚数の調整で何とかなるのか。  つまり、2+6で8枚ぐらいが手札枚数として適正か。この場合、24枚。  手札固定でいいかと思ったが、スートと数字が結びついているのはよくないな。  というか、特定の高い数字とリンクするスートは残され難い、つまり取り易いという傾斜ができてしまう。あくまでそこはフラットの方が良い。  1案としては、セットを作り、セット内でスートと数字をバラバラにする方法。ただ、セットアップの手間がかかる上に、1枚のカードに対する情報量が多くなり過ぎる。  仕組みとして、最終的に手札はスートを決定するだけの機構であるのに、こんな多くの問題を抱えているのが気にかかる。  うーん、でもまぁ、全員の条件が同じであるのなら、多少偏りがあってもいいのかな、という気がしないでもない。が、極端に大きい、小さい数字は切り難いというのはあるので、組み合わせでどうにか。という感じか。  この場合、4スートあるから各スート2枚組、つまり手札8枚が適正なように感じる。つまり、32枚。3人なら24枚。それにスートカードで+4枚となる。  数字は1〜8にすべきか?  さすがに数字幅が大きすぎる。正直、1〜6でも大きい。5差もあると、ほぼ1が意味なくなる。許容できて、最低値と最高値が3倍差ぐらいまでかな。1〜3か、2〜6か。2〜5の2セットという考え方もある。これかな。  この場合、スートによる組み合わせは「2−5」「3−4」「2−4」「3−5」が妥当。  で、動物の数は8種類? スキル数に対応させるのがよいとは思うが、まぁ、スキル数次第かな。 ・配置れているカードの数字を”7−現在値”にする ・配置されているカードの数字を見て、全てを”2番目に高い数字”に変更する ・茶房と同スートのカードが配置されていたら、1枚につき2VPを得る ・同一種のみ配置されていたら、その数字を2倍にする  この4種でとりあえず考えてみる。つまり、4種8枚。 ■ 概要  カワイイ動物をたくさん仕入れて、アニマルカフェをオープンしよう! ■ コンポーネント  3〜4人用 ◇動物カード(30枚)  カフェに入る動物のカードです。  各茶房に合わせた5つのスートがあり、各スートに1〜6が1枚ずつあります。  動物は数字の他に、固有のスキル(=アシスタント能力)を1つ持っています。  (1)ハリネズミ:配置されているハリネズミ1枚につき2VPを得る  (2)ウサギ:”(4−配置枚数)×2”分のVPを得る  (3)猫:猫のみ配置されていたら数字を2倍にし、そうでなければ1にする  (4)フクロウ:配置されている動物カード1枚の数字を”7−現在値”にする  (5)犬:茶房と同スートの動物カードが配置されていたら、1枚につき2VPを得る  (6)ワニ:配置されているカードの数字を見て、全てを”2番目に高い数字”に変更する ◇茶房カード(5枚)  アニマルカフェを表すカードで、「さくらカフェ」「清流茶寮」「オレンジタイム」「草原茶屋」「エンジェルハウス」の5スートがあります。 ■ ゲームの準備  3人プレイであれば、いずれかの茶房1つと、それと同じスートの動物カード6枚をゲームから取り除いてください(どのスートを選んでも、特にゲーム的な違いはありません)。  動物カードをよくシャッフルし、全プレイヤーに等枚数ずつ配り手札とします(余りは公開してゲームから取り除きます)。  次に、じゃんけんなど好きな方法でスタートプレイヤーを決定してください。  そうしたら、各自好きな手札1枚を選んで手元に伏せ、一斉公開します。この時公開したカードのスートが、最初に利権を持つ茶房となります。その茶房カードを受け取ってください。  複数いた場合は、数字の高い方が優先されます。茶房カードを得られなかったプレイヤーは、スタートプレイヤーから時計回りで順番に、残った茶房を1枚ずつ選んで受け取ってください。残った茶房カード1枚は【フリー茶房】となります。  茶房カードを受け取ったら、各自手元に表向きで配置して【茶房】としてください。  【茶房】には、動物カードを4枚まで配置することができます。  また、一斉公開したカードはその茶房に関する経営権を表します。茶房カードの上側に配置しておいてください。 ■ ゲームの進行  スタートプレイヤーから時計回りで順番に手番を行い、いずれか1人の手札が2枚になるまで行います。  自分の手番になったら、以下の手順で処理を行ってください。  まず、他のプレイヤー1人を指定し、そのプレイヤーをこの手番における「パートナー」とします。  ただし、【茶房】に動物カードが4枚配置されているプレイヤーを選ぶことはできません。  次にパートナーに動物をプレゼントします。  好きな手札1枚を秘密裏に渡してください。パートナーは渡されたカードの中を確認しつつ、自分も同様に好きな手札1枚を選んで手番プレイヤーに渡します。手番プレイヤーも渡された手札の中を確認してください。  そうしたら、互いに渡されたカードを自分の【茶房】に加えるかどうかを判断します。  双方が同意した場合、互いに渡した手札は裏向きのまま、自分の茶房カードの右側に並べて配置してください。  もしもどちらか片方でも拒否した場合、互いの手札は表向きで【フリー茶房】へ配置されます。【フリー茶房】は配置できる動物カードの制限はありません。何枚でも配置することができます。  以上の処理を終えたら、次の順番のプレイヤーに手番を渡します。  そして、いずれか1人の手札が2枚になったら、ゲームが終了します。ゲームが終了したら、得点計算を行ってください。 ■ 得点計算  各【茶房(フリー茶房も含む)】の最終的な経営権を決定します。  各自、残っている手札の中から、好きな枚数を裏向きに伏せてください(手札全てを伏せても構いません)。公平性を期す為、発声などして同時に伏せるのが望ましいですが、他のプレイヤーを見ないようにて、適当にやっても構いません。  各自手札を伏せたら、それを一斉公開します。  そして、各【茶房】毎に出している数字の最も大きい(複数枚あれば、その合計値)プレイヤーがその経営権を獲得します。この時、ゲーム準備時に茶房決めの為に使ったカードの数字も合計します。  同値が複数いた場合、その茶房カードを手元に持っている方(=ゲーム準備時に得ていた方)が優先されます。どちらもそうでなければ、互いに経営権を得ることはできません。  また、これにより複数の【茶房】の経営権を得ることもできます。  各【茶房】の経営権が決まったら、手札の残っているプレイヤーはそれをスキルとして使用することができます。  手札1枚につき、自分が経営権を持つ【茶房】1つを指定し、そのスキル効果を適用してください。  これは強制で、手札が残っていたら必ずスキルを適用する必要があります。  最後に、各【茶房】毎に数字を合計してVPとし、自分が経営権を持つ全ての【茶房】のVPを合計してください。  そして、VPが最も高いプレイヤーが勝利します。複数いたら、経営権を持つ【茶房】数の多い方が優先されます。それも同じなら、引き分けとしてください。