■■ トレードタイクーン 草案6 ■ 問題点  点数計算に不平等さを感じる。  具体的にローマ式はほぼ1枚2点と言ってるのと変わりなく、中国式の1枚2点の方が明らかに難易度が高い。  根本的な考え方として、スート集めは難易度が低いので基本点を低くし、スキルを組み合わせないといけない形式にするか。あるいは、手札を減らしてスートも集めにくくするか。  まず、根本的に手札を1枚減らしてみるのはありか。  この場合、(1+5+9)×3+3=48 まぁ、単純に3枚減るか。この場合、10ラウンドにすれば現状と変わりない遊び方ができる。  その上で、スートの最大点を10点とする? さすがにこれは低いので、13〜15点ぐらいまで伸びるようなボーナスが欲しい。  お約束としては、相手の動き、集めるのを見て点が上がる系が多分面白い。なので、基本要素として、誰も持ってないカード1枚につき+1点という感じにしてみるか? この場合、枚数を重ねる系のプレイヤーや、数字を並べる系のプレイヤーがいた場合、ボーナスが得やすくなる。自然、低いか、高いかのどちらかから始める感じか、あるいは飛び道具として単発を狙うのもいいだろう。  ペルシア式の伸び率はやはり破格なので、これも少し押さえて4→7→10ぐらいにするといいだろう。  スキルについては、もう少し考えた方がいい。  後、手札も忘れてるので最後に引く形にするか。直前に引くとダウンタイムが大きくなる、というのもあるし、それがいいのかも知れない。 (!--大まかな変更点--) ・発展カードを配り切り方式に変更 ・スタイル決定タイミングをゲーム中内で任意に変更 ・スート指定の際、第2返却候補に近似色を指定 ・得点計算から、手札のバランスボーナス削除 ・各スート毎の計算方法を変更 ■ 概要  シルクロード交易を成功させよう! ■ コンポーネント  3人 ◇トレードカード(52枚)  1〜13の数字と、数字に応じた8種類の交易品が設定されています。  また、「中国」「日本」「ローマ」「ペルシア」の国を表す4つのスートがあり、これらのスートは東域(赤:中国・日本)と西域(黒:ローマ・ペルシア)に大別されています。 ◇スキルカード(12枚)  交易を促進したり、交易品の価値を高めたりします。 ◇天秤カード(3枚)  中央値(=7.5)を表すカードです。 ◇スタイルカード(3枚)  各スート毎に定められた交易スタイル(=得点計算方法)についてのサマリーが記載されています。 ■ ゲームの準備  本ゲームは手札の並びが重要な情報ソースとなるので、なるべく全プレイヤーが手札の背を確認できるよう持つ必要があります。もし別途用意できるのであれば、カード立てなどを使用すると、よりプレイアビリティが高まります。  トレードカードをよくシャッフルし、全プレイヤーに7枚ずつ配って残りは山とします。  各プレイヤーは配られたカードを手札とし、これを左から右に向かって数字が昇順になるようソートしてください。スートに優先順位はなく、同じ数字が並んだ際は、どちらも好きな順番で並べることができます。また、ゲーム中に手札が増えた場合も、必ずこの昇順の並びが変わらないようカードを手札に差し入れてください。  ソートしたら、天秤カードを「7.5」として手札の中に差し入れます。天秤のイラストが背側(=他のプレイヤーから見える)になるように差し入れてください。  また、スタイルカードを1枚ずつ受け取り、それを手元に置いておきます。  これはゲーム終了時に得点を得る為のサマリーにもなっています。  次に、スキルカードをよくシャッフルし、全プレイヤーに3枚ずつ配ります。残ったカードはゲームに使用しないので、中を見ず取り除いてください。  スキルを受け取ったら、その中から不要な1枚を選んで左隣のプレイヤーへ渡します。これは、カードを伏せるなどして、同時のタイミングになるよう行ってください。  スキル3枚が決まったら、それらは伏せて手元に置いておきます。この伏せたカードはゲーム中いつでも好きなタイミングで中を見ることができます。  それらが終わったら、山から1枚引いて裏向きのまま、中を見ないようにしてゲームから取り除いてください。  その後、山から3枚引いて表向きに配置し、そこを【オアシス】とします。  最後に、じゃんけんなど好きな方法でスタートプレイヤーを決定してください。 ■ ゲームの進行  スタートプレイヤーから時計回りで順番に手番を行い、全員が9手番して山が尽きたらゲームが終了します。  自分の手番になったら、以下の手順で進行させてください。 1:ドローフェイズ  山から1枚引いて手札に加えます(並び順に注意してください!)。 2:スタイル決定フェイズ  まだスタイルを決めていなかった場合、スタイルを決定することができます(既にスタイルを決定している場合、このフェイズを飛ばして次へ進んでください)。  手札から好きな1枚を表向きに、手元にあるスタイルカードの上に置いてください。  スタイルは1度決めたら変更できません。また、ゲームが終了するまでに必ずスタイルを決定する必要があり、9手番目でもまだスタイルを決めていなかった場合は強制的にスタイル決定を行ってください。 〇スキルプレイ  スタイルを決定したら、スキル1枚を表向きにしてください。  この時、既にスタイルを決定している他のプレイヤーもスキル1枚を表向きにできます。  つまり、一番最初にスタイルを決定したプレイヤーは3枚、次のプレイヤーは2枚、最後に決定したプレイヤーは1枚のスキルを表向きにできます。使用したいスキルが多ければ、早めにスタイルを決定するのが良いでしょう。 3:オーダーフェイズ  取引先(=他の好きなプレイヤー1人)を選んで手札1枚を渡して「注文」を宣言してください。  この時、渡すカードは秘密ではなく公開情報となり、必要があれば【オアシス】を利用した「中継貿易」を行うこともできます。  「中継貿易」を行う場合は、選んだ手札を【オアシス】にある好きな1枚と交換し、そして交換したカードを自分の手札として取引先のプレイヤーに渡してください。  また、注文については以下のどちらかを必ず選択し、取引先のプレイヤーはその注文に応じた手札を手番プレイヤーに戻してください。 〇数字買い  渡されたカードと、同じ数字の手札があればそれを返します。ない場合は、近似値の手札を返してください(複数あれば、好きな方を選ぶことができます)。 〇スート買い  渡されたカードと、同じスートの手札があれば、その中から好きな1枚を選んで返します。ない場合は、同じ色(西域/東域)から1枚を選んで返し、それもない場合は好きな1枚を返してください。  互いに手札の交換が終わったら、以下の処理を行います。  取引先のプレイヤーは渡されたカードを手札に加えます(並び順に注意してください!)。  手番プレイヤーは、渡されたカードを表向きのまま手元に置き、そこを自分の【倉庫】としてください。  以上の処理が終わったら、次の順番のプレイヤーに手番を渡してください。  これを繰り返し、全員が9手番を終え、山が尽きたらゲームが終了します。 ■ 得点計算  ゲームが終了したら、各自の【倉庫】を見て、選んだスタイルに従い得点を計算します。 ・中国式  ”最も長く続いている連番の枚数×2”分のVPを得る。 ・日本式  全スート1枚ずつを1セットとし、1セットにつき7VPを得る。 ・ローマ式  好きなスートを1つ選び、これを第1スートとして1枚につき2VPを得る。  次に第1スートとは違う色のスートを1つ選び、これを第2スートとして1枚につき1VPを得る。 ・ペルシア式  各数字毎に見て、2枚あれば4VP、3枚あれば8VP、4枚あれば12VPを得る。  さらに、発展カードがあればそのVPも加えます。  以上を合計し、最終的なVPの最も多いプレイヤーがゲームに勝利します。複数いれば、スタートプレイヤーから時計回りで遠い方が勝利します。