■■ トレードタイクーン 草案5 ■ 問題点  スタイル決定について、開始時ではなく道中で決めれるようにするのはどうか、という点について、特にそうすることに問題はない。  ではいつか? という点だが、5ラウンド目、つまりゲームが半分終了した段階で良いのではないだろうか。5ラウンド目になったら、スタイルを公開してから通常プレイという流れ。  後は、スート要求をした際には数字と同じく近似色、つまりまずは色で判断し、色で返す。というルールを追加する。  各スタイルの差別化をもう少し明確にした方がいい。  まず、連番、色の2種は良い。ただ、色を東域/西域にすると集めるのが簡単過ぎるので、そこも少し考える必要がある。で、後は重なり。同じ数字を集める程点が高くなる系。大体2枚が限度なので、3枚目を集めたら跳ねるぐらいが丁度よいだろう。  最後はやはりバランス系かな。手役10枚として、4スートは2枚ずつ。要は、4スート揃ったら1組毎にいくら、という点数の出し方をする。  発展カードの仕組みを変えるとして、1人8手番ぐらいに短縮できないか。  必要な枚数は、(6(手札)+8(倉庫))×3+3(オアシス)+3(スタイル)=48 4スート各12枚で一応成立する。  発展カードだが、簡易ドラフト方式を使用してみるか?  まず、全プレイヤーに3枚ずつ配る。で、不要な1枚を左側へ渡す。手間はかけない形式。  で、どういう条件でプレイするか。  んー、スタイル決定と共に出せる、というのはどうだろうか。自分がスタイルを決めた時に1枚。他のプレイヤーがスタイルを決めた時に1枚。つまり、一番最初にスタイルを決めたら3枚出せる。最後なら1枚だけ、という感じ。  点数程露骨ではないし、スタイル被りを禁止するような拘束力もないし、ちょうどよいぐらいのインタラクションじゃないかと思われる。  うーん、そう考えると、9手番でもいいかも知れない。9手番なら、51枚。13×4=52枚だから、1枚ウィドウにもなるし、これかな。  なら、9枚として条件を考える。  まず、連番の1.5倍はいいが、できれば倍率計算はしたくない。できれば連番がそのままのがよくはある。6枚程度繋がったとして、2倍なら12。1.5倍なら9となる。発展カードの関係もあるので、数値自体は少し大きめの方が調整しやすい。なので、2倍が分かり易くていいかな。  日本をバランス式にするか。4種1セット毎に、というか2セットで7点とか。MAX14が確定しているから、後は発展カードでどうぞ。という感じ。数字とかスートにある程度自由が利くので、そういう意味では発展カードを生かしやすい形になるかも知れない。  ローマはスート。東域か西域から第1スートを決め、第2スートをその反対に決める。で、第1スートは1枚2点、第2スートは1枚1点とか。MAXは18点。6−2ぐらいで集めたとして、14点。まぁ、妥当な所か。  ペルシアをペア系とする。1枚重なると2点、2枚重なると4点? 9枚だと2ペアが3組ぐらいが限界として、これを12点ぐらいに設定する。と、2枚で4点。3枚で8点。4枚で12点ぐらいが妥当か? ■ 概要  シルクロード交易を成功させよう! ■ コンポーネント  3人 ◇トレードカード(56枚)  1〜14の数字と、数字に応じた8種類の交易品が設定されています。  また、「中国」「日本」「ローマ」「ペルシア」の国を表す4つのスートがあり、これらのスートは東域(赤:中国・日本)と西域(黒:ローマ・ペルシア)に大別されています。 ◇発展カード(12枚)  交易を促進したり、交易品の価値を高めたりします。 ◇天秤カード(3枚)  中央値(=7.5)を表すカードです。  また、各スート毎に定められた交易スタイル(=得点計算方法)についてのサマリーが記載されています。 ■ ゲームの準備  本ゲームは手札の並びが重要な情報ソースとなるので、なるべく全プレイヤーが手札の背を確認できるよう持つ必要があります。もし別途用意できるのであれば、カード立てなどを使用すると、よりプレイアビリティが高まります。  トレードカードをよくシャッフルし、全プレイヤーに7枚ずつ配って残りは山とします。  各プレイヤーは配られたカードを手札とし、これを左から右に向かって数字が昇順になるようソートしてください。スートに優先順位はなく、同じ数字が並んだ際は、どちらも好きな順番で並べることができます。また、ゲーム中に手札が増えた場合も、必ずこの昇順の並びが変わらないようカードを手札に差し入れてください。  手札を並び替えたら、手札の中から好きな1枚を選んで裏向きに伏せ、これを一斉に公開して「スタイル」とします。スタイルは各プレイヤー毎の得点計算方法を表すものとなります。  スタイルが決まったら、天秤カードを「7.5」として手札の中に差し入れてください。  天秤カードは他のプレイヤーに手札の大雑把な構成を知らせると同時に、各スタイルのサマリーも記載されています。  次に、山から2枚引いて裏向きのまま、中を見ないようにしてゲームから取り除いてください。  その後、山から3枚引いて表向きに配置し、そこを【オアシス】とします。  発展カードをシャッフルして発展山にし、これも3枚引いて【オアシス】へ表向きに配置してください。  最後に、じゃんけんなど好きな方法でスタートプレイヤーを決定します。 ■ ゲームの進行  スタートプレイヤーから時計回りで順番に手番を行い、全員が10手番して山が尽きたらゲームが終了します。  以下の手順で各プレイヤーの手番を進行させてください。  自分の手番になったら、山から1枚引いて手札に加えます(並び順に注意してください!)。  次に、取引先(=他の好きなプレイヤー1人)を選んで手札1枚を渡して「注文」を宣言してください。  この時、渡すカードは秘密ではなく公開情報となり、必要があれば【オアシス】を利用した「中継貿易」を行うこともできます。  「中継貿易」を行う場合は、選んだ手札を【オアシス】にある好きな1枚と交換し、そして交換したカードを自分の手札として取引先のプレイヤーに渡してください。  また、注文については以下のどちらかを必ず選択し、取引先のプレイヤーはその注文に応じた手札を手番プレイヤーに戻してください。 〇数字買い  渡されたカードと、同じ数字の手札があればそれを返します。ない場合は、近似値の手札を返してください(複数あれば、好きな方を選ぶことができます)。 〇スート買い  渡されたカードと、同じスートの手札があれば、その中から好きな1枚を選んで返します。ない場合は、好きな1枚を返してください。  互いに手札の交換が終わったら、以下の処理を行います。  取引先のプレイヤーは渡されたカードを手札に加えます(並び順に注意してください!)。  手番プレイヤーは、渡されたカードを表向きのまま手元に置き、そこを自分の【倉庫】としてください。  この時、既に【倉庫】に同じ数字(スートは問わず)のカードが配置されていた場合、その中から好きな1枚を捨て札にし、【オアシス】から好きな発展カード1枚を得ることもできます。そうしたら、即発展山から1枚引いて【オアシス】に補充しておいてください。  この処理は「取引先から渡されたカードと、同じ数字が【倉庫】にあった場合」のみ行えます。行わなかった場合、【倉庫】に同じ数字のカードが複数存在し続けますが、これと違う数字のカードを渡された時に処理を行うことはできませんし、別の数字で条件を満たした場合にこれも同時に処理を行うようなことはできません。  以上の処理が終わったら、次の順番のプレイヤーに手番を渡してください。  これを繰り返し、全員が10手番を終え、山が尽きていたらゲームが終了します。 ■ 得点計算  ゲームが終了したら、各自の【倉庫】を見て、選んだスタイルに従い得点を計算します。 ・中国式  ”最も長く続いている連番の枚数+その連番枚数の半分(端数切り上げ)”分のVPを得る。 ・日本式  3枚以上続く連番の、枚数分のVPを得る。複数あれば、その全てを合計する。  同じ数字が複数枚あったら、その数字1つにつき1VPのボーナスを得る ・ローマ式  東域/西域(=赤/黒)のどちらか1つを選び、その枚数分のVPを得る ・ペルシア式  好きなスートを1つ選び、その枚数分のVPを得る。  また、選んだスートのカードが連番になっていたら1枚につき1VPのボーナスを得る  さらに、発展カードがあればそのVPも加えます。  最後に手札を見て、天秤を挟んで左右の枚数が同じであれば3VPを得てください。2枚差であれば1VPを得ます。4枚差以上あればVPを得られません。  以上を合計し、最終的なVPの最も多いプレイヤーがゲームに勝利します。複数いれば、【倉庫】にある「スタイルと同じスート」の枚数を数え、その枚数の多い方が勝利します。それも同じなら、引き分けとしてください。