■■ トレードタイクーン 草案4 ■ 問題点  スタイルが上手く機能していない。というか、単純に上位互換が多過ぎる。 ・中国式  最も長く続いている連番の、”枚数×2”分のVPを得る。 ・日本式  3枚以上続く連番の、枚数分のVPを得る。複数あれば、その全てを合計する。  同じ数字が複数枚あったら、その数字1つにつき1VPのボーナスを得る ・ローマ式  東域/西域(=赤/黒)のどちらか1つを選び、その枚数分のVPを得る ・ペルシア式  好きなスートを1つ選び、その枚数分のVPを得る。  また、選んだスートのカードが連番になっていたら1枚につき1VPのボーナスを得る  ローマ式の手札の集めやすさと、被った場合がやや気になる。  基本的な戦略としては、自分の手札にある自分が欲しい色のカードを手札へ送り込み、次回それを引っ張るというやり方。基本的に大外れはしない。自分の手札と、オアシスに見えてる枚数−1はまず確実に集めることができる。ただ、特殊なボーナスによる伸びしろがないという点では弱いか。  まず、可能性として中国式は最大20、平均して12前後ぐらい。日本式はちょっと無理をして12前後、ただし、中国式に比べて発展カードを得にくい。多分、中国式が凄く強い。1.5ぐらいが妥当そうだが、計算がやや面倒か。仮に1.5なら、最大15、平均して10前後ぐらいが予想される。切り上げで1.5にすべきだろう。  ローマ式は特にボーナスもなく10前後。おそらく、8、9ぐらいになると思われる。多分、発展カードを駆使しないとまともに点が入らない。  ペルシア式は、まぁ、6枚前後集めたとして、それが連番なら12前後。連番数4ぐらいなら10前後で、これも適性。 ■ 概要  シルクロード交易を成功させよう! ■ コンポーネント  3人 ◇トレードカード(56枚)  1〜14の数字と、数字に応じた8種類の交易品が設定されています。  また、「中国」「日本」「ローマ」「ペルシア」の国を表す4つのスートがあり、これらのスートは東域(赤:中国・日本)と西域(黒:ローマ・ペルシア)に大別されています。 ◇発展カード(12枚)  交易を促進したり、交易品の価値を高めたりします。 ◇天秤カード(3枚)  中央値(=7.5)を表すカードです。  また、各スート毎に定められた交易スタイル(=得点計算方法)についてのサマリーが記載されています。 ■ ゲームの準備  本ゲームは手札の並びが重要な情報ソースとなるので、なるべく全プレイヤーが手札の背を確認できるよう持つ必要があります。もし別途用意できるのであれば、カード立てなどを使用すると、よりプレイアビリティが高まります。  トレードカードをよくシャッフルし、全プレイヤーに7枚ずつ配って残りは山とします。  各プレイヤーは配られたカードを手札とし、これを左から右に向かって数字が昇順になるようソートしてください。スートに優先順位はなく、同じ数字が並んだ際は、どちらも好きな順番で並べることができます。また、ゲーム中に手札が増えた場合も、必ずこの昇順の並びが変わらないようカードを手札に差し入れてください。  手札を並び替えたら、手札の中から好きな1枚を選んで裏向きに伏せ、これを一斉に公開して「スタイル」とします。スタイルは各プレイヤー毎の得点計算方法を表すものとなります。  スタイルが決まったら、天秤カードを「7.5」として手札の中に差し入れてください。  天秤カードは他のプレイヤーに手札の大雑把な構成を知らせると同時に、各スタイルのサマリーも記載されています。  次に、山から2枚引いて裏向きのまま、中を見ないようにしてゲームから取り除いてください。  その後、山から3枚引いて表向きに配置し、そこを【オアシス】とします。  発展カードをシャッフルして発展山にし、これも3枚引いて【オアシス】へ表向きに配置してください。  最後に、じゃんけんなど好きな方法でスタートプレイヤーを決定します。 ■ ゲームの進行  スタートプレイヤーから時計回りで順番に手番を行い、全員が10手番して山が尽きたらゲームが終了します。  以下の手順で各プレイヤーの手番を進行させてください。  自分の手番になったら、山から1枚引いて手札に加えます(並び順に注意してください!)。  次に、取引先(=他の好きなプレイヤー1人)を選んで手札1枚を渡して「注文」を宣言してください。  この時、渡すカードは秘密ではなく公開情報となり、必要があれば【オアシス】を利用した「中継貿易」を行うこともできます。  「中継貿易」を行う場合は、選んだ手札を【オアシス】にある好きな1枚と交換し、そして交換したカードを自分の手札として取引先のプレイヤーに渡してください。  また、注文については以下のどちらかを必ず選択し、取引先のプレイヤーはその注文に応じた手札を手番プレイヤーに戻してください。 〇数字買い  渡されたカードと、同じ数字の手札があればそれを返します。ない場合は、近似値の手札を返してください(複数あれば、好きな方を選ぶことができます)。 〇スート買い  渡されたカードと、同じスートの手札があれば、その中から好きな1枚を選んで返します。ない場合は、好きな1枚を返してください。  互いに手札の交換が終わったら、以下の処理を行います。  取引先のプレイヤーは渡されたカードを手札に加えます(並び順に注意してください!)。  手番プレイヤーは、渡されたカードを表向きのまま手元に置き、そこを自分の【倉庫】としてください。  この時、既に【倉庫】に同じ数字(スートは問わず)のカードが配置されていた場合、その中から好きな1枚を捨て札にし、【オアシス】から好きな発展カード1枚を得ることもできます。そうしたら、即発展山から1枚引いて【オアシス】に補充しておいてください。  この処理は「取引先から渡されたカードと、同じ数字が【倉庫】にあった場合」のみ行えます。行わなかった場合、【倉庫】に同じ数字のカードが複数存在し続けますが、これと違う数字のカードを渡された時に処理を行うことはできませんし、別の数字で条件を満たした場合にこれも同時に処理を行うようなことはできません。  以上の処理が終わったら、次の順番のプレイヤーに手番を渡してください。  これを繰り返し、全員が10手番を終え、山が尽きていたらゲームが終了します。 ■ 得点計算  ゲームが終了したら、各自の【倉庫】を見て、選んだスタイルに従い得点を計算します。 ・中国式  最も長く続いている連番の、枚数分のVPを得る。 ・日本式  3枚以上続く連番の、枚数分のVPを得る。複数あれば、その全てを合計する。  同じ数字が複数枚あったら、その数字1つにつき1VPのボーナスを得る ・ローマ式  東域/西域(=赤/黒)のどちらか1つを選び、その枚数分のVPを得る ・ペルシア式  好きなスートを2つ選び、その枚数分のVPを得る。  また、選んだスートのカードが連番になっていたら1枚につき1VPのボーナスを得る  さらに、発展カードがあればそのVPも加えます。  最後に手札を見て、天秤を挟んで左右の枚数が同じであれば3VPを得てください。2枚差であれば1VPを得ます。4枚差以上あればVPを得られません。  以上を合計し、最終的なVPの最も多いプレイヤーがゲームに勝利します。複数いれば、【倉庫】にある「スタイルと同じスート」の枚数を数え、その枚数の多い方が勝利します。それも同じなら、引き分けとしてください。