■■ フライトタイクーン 草案3 ■ 問題点  テーマ的訴求力が皆無。普通に商品をブツブツ交換するようなゲームの方がいいという意見もあり、まぁ、特にテーマ的なこだわりはなかったのでそれもいいのかも知れない。  タイトルを「トレードタイクーン」として、交易ゲームに路線変更してみるとする。  まず、全く役目をはたしていないキーカードについては、数字にして6.5。つまり中央に入れることで、とにかく中央固定としてみる。  そして、ゲーム終了時に手札の状況が全く得点に絡まないので、これも絡めるようにする。つまり、中央のキーカードを天秤、バランスにして、左右の枚数に偏りがすくない程、ボーナス点がもらえる。という感じ。  スートをどうするか。  簡単に考えれば、物品をそのままスート化するのが楽。絹、陶磁器、宝石、胡椒みたいな。  これを、ちょっと変則的に国にしてしまうのも面白いかも知れない。現在のトランプでいうなら、黒は東域(中国、日本)、赤は西域(ローマ、ペルシア)としてみる。この場合、自分のスートカラーとは反対の色を集めるのがいい。とやると、設定とシステムがかなり矛盾してしまうので、プレイヤー自身は特定の国を持たない商人とするのがいいだろう。  まず、自分のスタイルをどう決めるのか。最初に配られた中から1枚を選ぶで、まぁ、それほど問題はないように思われる。  アライアンスをオアシスにして、中継貿易をするのもそのまま残す。中継貿易した場合、数字かスートかで選択ができる。数字の場合は近似値を。スートの場合はあるかないか。あればその中から好きな1枚を。なければ、好きな1枚を自由に渡せる。  施設の建て方をどうするか。  例えば、数字が被ったら建てる。というやり方はある。自分の倉庫には、スート違いであっても、とにかく同じ数字は1枚しか配置できない。という感じ。これなら狙って取ることも可能だろう。  そうなると、全8手番というのが問題か。10枚ぐらいにするのが良いだろう。となると、必要なのは3×7+3+3×10=54枚。12枚なら、60枚。4スートで1〜15で割り切れるから、まぁ、60枚か。  全部使い切りだとカウンティングがバッチリ効く。1〜14で4スートだと56枚。これで10手番として、2枚はウィドウがいいんじゃなかろうか。  んで、バランスは7.5とする。  スタイル部分をどうするか。  基本的にストレートと、フラッシュの2系統。  ストレートは無制限ストレートと、条件つきストレート。4連番以上のみ計算できるとか?  フラッシュは赤/黒どっちかと、倍付のストレートフラッシュ。  施設、というかこの場合は発展? カードは、オアシスと同様に3枚オープンしてそこから選ぶ形がいいかな。 ■ 概要  空港を作り、他港と航路を開いて都市を発展させよう! ■ コンポーネント  3人 ◇エアプレーンカード(48枚)  1〜12の数字と、航空会社を表す4つのスートが定められています。 ◇施設カード(12枚)   ◇タイプカード(3枚)  手札の数字ヒントになるカードです。  また、各スート毎に定められた空港タイプの、得点計算についてのサマリーが記載されています。 ■ ゲームの準備  本ゲームは手札の並びが重要な情報ソースとなるので、なるべく全プレイヤーが手札の背を確認できるよう持つ必要があります。もし別途用意できるのであれば、カード立てなどを使用すると、よりプレイアビリティが高まります。  エアプレーンカードをよくシャッフルし、全プレイヤーに7枚ずつ配って残りは山としてください。  山を作ったら、そこから3枚引いて表向きに配置し、そこを【アライアンス】とします。  各プレイヤーは配られたカードを手札とし、これを左から数字が昇順になるようソートします。スートに優先順位はなく、同じ数字が並んだ際は、どちらも好きな順番で並べることができます。  次に、手札の中から好きな1枚を選んで表向きに公開して「空港タイプ」とし、代わりにタイプカードをカードが元あった位置に差し入れます。以後、ゲーム中に手札が増えた際は、必ず数字が左から昇順になるようソートしてください。空港タイプと同じ数字だった場合は、タイプカードの左右どちらでも好きな方に配置することができます。  それが終わったら、施設カードをよくシャッフルして施設山にし、それを上下ひっくり返して(=表向きにして)【施設置き場】に配置してください。  最後に、じゃんけんなど好きな方法でスタートプレイヤーを決定します。 ■ ゲームの進行  スタートプレイヤーから時計回りで順番に手番を行い、全員が8手番して山が尽きたらゲームが終了します。  以下の手順で各プレイヤーの手番を進行させてください。  自分の手番になったら、山から1枚引いて手札に加えます。  そして、就航先(=他の好きなプレイヤー1人)を選んで手札1枚を渡してください。渡すカードは秘密ではなく、公開情報です。  この時、「アライアンス」を結ぶか、あるいは「施設」を建てることができます。必ずどちらかを選んでください。 〇アライアンス  乗り継ぎで機体を変えることができます。  選んだ手札を【アライアンス】にある好きな1枚と交換し、そして交換したカードを自分の手札として就航先のプレイヤーに渡すことができます。 〇施設建設  施設山の一番上を引いて手元に置き、選んだ手札をそのまま就航先に渡してください。  次に、就航先のプレイヤーは、渡されたカードと同じ数字の手札があればそれを返します。ない場合は、近似値の手札を返してください(複数あれば、好きな方を選ぶことができます)。  手番プレイヤーは戻されたカードを自分の【駐機場】へ表向きに配置してください。  以上の処理が終わったら、次の順番のプレイヤーに手番を渡してください。  これを繰り返し、手番の終了時に山が尽きていたらゲームが終了します。  ゲームが終了したら、各自の【駐機場】を見て、選んだタイプに従い得点を計算します。 ・スペード(フロンタルパーキング方式)  2枚以上続く連番枚数分のVPを得る。複数あれば、その全てを合計する。 ・ハート(フィンガー方式)  最も長く続いている連番数分のVPを得る。  同じ数字のカードが複数枚あったら、2枚目以降1枚につき2VPを得る ・ダイヤ(サテライト方式)  好きなスートを2つ選び、その枚数分のVPを得る ・クラブ(オープンエプロン方式)  好きなスートを1つ選び、その枚数分のVPを得る。  上記で選んだスートと違う色のスート(スペード・クラブ←→ダイヤ・ハート)を見て、その最も長く続いている連番枚数分のVPを得る  さらに、施設があればそれも加えます。  そして、最終的なVPの最も多いプレイヤーがゲームに勝利します。複数いれば、引き分けとしてください。