■■ リトルウィッチアカデミア 草案7 ■ 問題点  戦略に幅がない。  基本的にいかに早く課題を達成するか。という部分に集約され、カード効果でその他の小得点を補う形になっている。成績のマジョリティも、結局課題の1位2位に与えられるので、課題の早期達成部分にバイアスをかけているだけとも言える。  まず、課題の得点配分(%)を、100、66、33から、100、75、50ぐらいにする。  1位と3位以降の差が50%程度に抑えるようにする。1位と2位に3個配置することを想定。1位2回、2位1回で、275。2位に2個、3位に3個は300。これでようやく釣り合いが取れる。あまり3位を強くしても、長回しが絶対的正義になってしまうので、なるべく早い方が望ましいか。  うーん、100、70、40ぐらいにしとかないと、ちょっとゲームがダレそうな予感ではある。  次に、別の加点リソースの追加。  具体的には、探索のEXに失われた古代のアイテム「レガシー」を採集できる。  レガシーには3種類? ぐらいあり、それの取得数に応じて最後にボーナスが得られる。また、魔法や施設でレガシーをどうこうするようなものもあるとする。  レガシーには明確に3段階があり、それぞれ素点が1、2、3であるとする。で、獲得に必要なヘルスも1、2、3であるとする。  各ランク、要は種類において、最も多く持っているプレイヤーは1個辺り+1VPぐらいのボーナスがあるとする。  ただ、問題なのは2人でレガシーをかき集めるプレイが起こると厳しいか。  所持数がそのまま得点化される場合、ヘルスをどうにかする方法を作り、とにかくそれを集めるのが有効になってしまう。  なので、現在の成績のような形にして、マジョリティを得てるプレイヤーが一定得点を得る。という形がいいかも知れない。それなら、基本的には他のプレイヤーより+1個集めればそれ以上どれだけ集めても無駄になる。  得点も3種各10点ぐらいにすると、フルマークで30点。労力を考えるとよいのかも知れない。一応、2位にも5点入るとする。タイは同点もらえて繰り下げ。つまり、トップタイが発生した場合、その全員が10点を得て、残り(2位)は5点を得られない。という方式にする。  基本的に素材1個しかもらえないような所にレガシーはあるとし、レガシーを集めると資源数的には損をするぐらいがいいだろう。  魔法による資源数をもう少し調整した方がいいかも知れない。  1枚しかないとは言え、3学年の5個はかなり大きい。4個程度にすべきで、全体的に1下げるのがいいだろう。  その他気になることとして、場が完全に腐っている場合の対処方法がほぼない気がする。  手札が残っていればいいけど、残っていない場合は結構無駄な行動をさせられるような感覚がある。  休息に何かしらのフォローが欲しい所であるが、それを補うカードがあっても良いかも知れない。  とりあえず、現状気になるのは「白が欲しいんだけど場から白を得る方法がない。かといって有効な手札もない」という状況でしゃがむことができないのがどうか。  現状の方法として、魔法工房に共通の1アクションをつける。つまり、1リソースを選んで、それを全部変換する。という感じ。 (!--大まかな変更点--) ・課題作成後、強制パスで1VPを復活 ・ワーカー返却時、≪ヘルス≫が1だと返ってこないよう変更 ・パスすると、ワーカーが全返却されてヘルスが回復するよう変更 ・ボーナスを、最終的にマジョリティ判定する形に変更 ・全体的に2年目、3年目の加点率を抑える方向に ・施設と使い魔は差し替えでなく(任意選択)、上書きに変更 ■ 概要  様々な魔具を創り出し、好成績で魔法学校を卒業しよう! ■ コンポーネント  3〜5人用 ◇マイボード(5枚)  各プレイヤー専用の魔法工房を表すボードです。 ◇エリアカード(9枚)  ワーカーを配置できる9つのプレイスです。  「帰らずの森」「霧の三日月湖」「サイコロマウンテン」「カラコイル凍土」「アマロスの大灯台」「モリアの深き場所」「バニア砂漠」「名もなき島」「魔法工房」があります。 ◇探索カード(36枚)  資源を集めたり、交換したりする場所です。 ◇イベントカード(各25枚)  工房を強化したり、特別な依頼を受けたりするカードです。  各年度(1〜3年)毎に分かれていて、「依頼」「使い魔」「魔法」「施設」の4種類があります。 ◇課題カード(各12枚)  各年度毎に学院側から指定される作成課題です。  「武器」「研究」「雑貨」「祭器」の4つのジャンルがあります。  各年度(1〜3年)毎に分かれていて、達成することでVP(=単位)を獲得することができます。 ◇達成トークン(25個)  達成した課題を表す為のトークンです。  各工房の色に合わせて、5色5個ずつあります。 ◇成績マーカー(20個)  課題作成の早さに応じて与えられる特別ボーナスです。  課題のジャンルに応じて1人4個ずつあり、マイボードに配置して現在のボーナス量を表します。 ◇資源キューブ( 個)  魔具錬成に必要な資源(=エレメント)です。  資源には「マナの花(緑)」「太古の雪(青)」「原始の炎(赤)」「魂の砂(白)」の基本4種と、「エリクシル(金)」の5種類があります  また、各色キューブには大小があり、大きい物は5個、小さい物は1個を表します。 ◇ワーカー(15個)  プレイヤーを手助けしてくれる使い魔です。  各工房の色に合わせて5色3個ずつ、小(4面体)、中(6面体)、大(8面体)の3つのランクがあります。  サイコロの目はワーカーの≪ヘルス≫を表していて、様々な要因で増減します。 ■ ゲームの準備 1)エリアの準備  【魔法工房】を場の中央に置き、その周囲に残りのエリアカードをランダムに配置し【エリア】とします。  プレイヤー人数が3人なら4枚、4人なら6枚、5人なら8枚を配置してください。  次に探索カードをよくシャッフルして探索山とします。そして、探索山から各エリアに2枚ずつ引いて、表向きに配置してください。 2)工房準備  マイボードを1枚ずつ配り、工房と同じ色のワーカー3個、達成トークン5個、成績マーカー4個を受け取ります。  達成トークンは工房ボードのイラスト部分に置き、成績マーカーは【成績】にある各ジャンルのアイコン部分に置いてください。  各ワーカー(=サイコロ)の目は一番大きい目に合わせて、手元に置きます。この目がそのワーカーの≪ヘルス≫となり、様々な効果により≪ヘルス≫は増減します。ただし、≪ヘルス≫の最低値と最大値はそのサイコロの面体に応じ、最大値以上に≪ヘルス≫を得たり、1以下になるよう≪ヘルス≫を支払ったりすることはできません。  次に、じゃんけんなど好きな方法でスタートプレイヤーを決定します。  そして、スタートプレイヤーから時計回りで順番に好きな資源を得ます。スタートプレイヤーは2個、2番目と3番目のプレイヤーは3個、4番目と5番目のプレイヤーは4個得てください。 ■ ゲームの進行  本ゲームはラウンドという単位で進行します。1ラウンド1年とし、3ラウンドが終わるとゲームが終了します。  そして、ゲーム終了時に最も多くのVP(=単位)を得たプレイヤーがゲームに勝利します。  各ラウンドの流れは以下の通りとなります。 ◎資源について  資源の支払いが求められた時、シンボリックマーク1個につき、その資源1個が必要となります。  〇付きの数字が書かれていた場合、「どの資源でもよいので」数字分の資源が必要です。  また、エリクシルは、エリクシルとして使用し、さらに他の全ての資源として扱うことができる万能資源となります。 1:ラウンド開始  現在のラウンドの課題カードをよくシャッフルします。そして、”プレイヤー人数+1”枚を【課題置き場】へ表向きに配置してください。  残った課題カードは使用しません。邪魔にならない場所に置くなどしてください。  次にイベントカードのドラフトを行います。  現在のラウンドのイベントカードをよくシャッフルし、全プレイヤーに5枚ずつ配って手札とします。残ったカードは使用しないので、ゲームから取り除いてください。  そして、各プレイヤーは手札から好きな1枚を選んで伏せ、残った手札を左隣のプレイヤーに渡してください。  これを繰り返して手札がなくなったら、選んだ5枚を改めて手札とします。 2:メインフェイズ  1ラウンド目は、スタートプレイヤーから時計回りで順番に手番となり、「アクション」か「課題作成」のどちらかを行います。  2ラウンド目以降は、前ラウンド終了時に決定した順番で行ってください。  1度課題作成を選んだら、ラウンドが終了するまでアクションを行うことはできません。  また、自分以外の全てのプレイヤーが課題作成を行っていたら、強制的に「課題作成」を行う必要があります。 ◇アクション  手元にある「≪ヘルス≫が1ではない」ワーカー1個を、空いている【エリア】か、【魔法工房】に配置します。あるいは、休息してワーカーを回収したり、ワーカーの≪ヘルス≫を回復したりできます。配置できるワーカーがない場合は、強制的に休息か、あるいは課題作成を選ぶ必要があります。  ワーカーを配置したら、ワーカーのランクに応じて以下のアクション回数を得てください。  4面体:1回  6面体:2回  8面体:3回 ◎エリア  アクション1回につき、「そのエリアに配置された」好きな探索カード1枚の効果を適用してください。  同じカードを複数回適用しても良いですし、複数枚をバラバラに適用することもできます。  また、2ラウンド目以降は、各エリア毎の追加効果が適用されます(これは任意で、必要なければ適用しなくても構いません)。  【エリア】にワーカーを配置したら、まず「そのラウンドの」追加効果を処理した後、ワーカーのランクに応じた通常のアクションを行ってください(【エリア】の追加効果は、ワーカーのランクに関わらず1回だけ適用されます)。  適用後は、外側(=エリアカードに遠い方)の1枚を捨て札にし、新たに探索山から1枚引いて表向きに内側へ差し込んでください。  探索山が尽きた場合は、捨て札をシャッフルして山を作り直してください。 〇エキストラステージ  探索カードによっては、「エキストラステージ」が設定されている場合があります。  ワーカーの≪ヘルス≫を指定された値だけ支払うことでエキストラステージへ進むことができ、その効果が適用されます。  エキストラステージへ進むかどうかは任意となり、進まなくても構いません。 ◎魔法工房  アクション1回につき、手札1枚をプレイできます(しなくても構いません)。  プレイに必要な資源が設定されていた場合は、その資源を支払う必要があります。支払えない場合はプレイできません。  また、施設カードに関して同名の効果は重複しません。  常に同名の「数字の大きい効果1つ」が適用されます。 〇依頼  課題とは別に工房へ持ち込まれる依頼です。  資源を支払って捨て札にし、VPを得ることができます。 〇使い魔  指定された面体のワーカーをアップグレードします。  アップグレードを行ったら、その面体のワーカーの≪ヘルス≫を全快させてください。  ただし、1つの面体に対して1スロットしかありません。新しいカードを配置する場合は、上に重ねて上書きしてください(その場合でも、問題なく≪ヘルス≫は全快します)。  アップグレードされたワーカーはスキルを持ち、条件を満たすことでその効果が適用されます。  各カードのテキストに従ってください。 〇魔法  特殊な効果を適用します。  各カードのテキストに従い、効果適用後は捨て札としてください。 〇施設  自分の工房をアップグレードします。  テキストの指示に従い、条件を満たしたら効果を適用してください。  ただし、施設の置き場は3スロットしかありません。全て埋まっている場合は、新しいカードを上に重ねてください。  ワーカーの配置とその処理を終えたら、手番を終了して次のプレイヤーに手番を渡します。 ◎ワーカーの押し出し  配置したい【エリア】に既に「他人のワーカー(自分のワーカーは不可)」が配置されていた場合、その場所からワーカーを追い出して自分のワーカーを配置することができます。  基本はより上位のワーカーを配置することで行われ、4面体に対しては6面体と8面体、6面体に対しては8面体で押し出しが可能です。また、≪ヘルス≫を1支払うことで、同ランクのワーカーを押し出すことも可能です。  押し出したら、「押し出された方の」ワーカーの≪ヘルス≫を1減らします。同ランクの場合は、押し出した方も、押し出された方も≪ヘルス≫が1減るので注意してください。  押し出されたワーカーは所有者の手元へ戻されます。  【魔法工房】では押し出しが発生せず、いつでも好きなランクのワーカーを自由に配置することができます。  【魔法工房】には”プレイヤー人数−1”のマスがあり、このマスに右詰めでワーカーを配置していきます。そして、マスが全て埋まった状態から配置する場合、右端のワーカー(=最も早く配置されたワーカー)が所有者の手元へ戻り、以降順次右詰めされます。 ◎休息  配置されているワーカーを手元へ回収します。  好きなだけワーカーを手元へ戻した後(必要があれば、戻さなくても構いません)、手元にある全てのワーカーの≪ヘルス≫を2回復させてください。  また、【魔法工房】からワーカーを回収した場合、空いたスペースは即右詰めてください。  休息を終えたらそのまま手番終了となり、次の順番のプレイヤーに手番を渡します。 ◇課題作成  アクションを終了し、課題の魔具を作り始めます。  【課題置き場】から好きな1枚を選び、必要な資源を支払ってVPを得た後、その課題カードの上に達成トークンを1個置いてください。既に自分の達成トークンが置かれている課題カードを再度選ぶこともできます。  この時、各達成カード毎に1個目、ないし2個目の達成トークンを配置できた場合、それと同じジャンルの成績が1上がります。成績マーカーを1つ右へ動かしてください。  以降、手番が回ってくる度に、上記処理を行います。  支払う資源がない、あるいはこれ以上課題を作成する気がない場合はパスしてください。1度パスしたらラウンドが終了するまで強制パスとなり、強制パスをする度に1VPを得てください。 3:ラウンド終了  全てのプレイヤーがパスしたら、ラウンドが終了します。  配置されているワーカーを全て手元へ戻してください。  また、ラウンド終了時に適用される効果があれば、このタイミングで適用してください。複数あれば、好きな順番で適用することができます。  次に、ラウンドを持ち越す手札、資源を整理します。  手札が残っていたら、その中から1枚だけ選んで伏せ、残りの手札は全て捨て札にしてください。  この伏せたカードは、次の「1:ラウンド開始」時にドラフトした後、手札に加えます。  次に、資源が6個以上残っていたら、5個になるよう【ストック】へ戻してください。  最後に、次ラウンドの手番順が「この時点でのVPの低い順」に決定します。  複数いたら、このラウンドで手番順の遅かった方が優先されます。手番順が決定したら、新しいラウンドを開始してください。  もしもこれが3ラウンド目であればゲームが終了します。  ゲーム終了時に適用される効果があれば、このタイミングで適用してください。  次に、各ジャンル毎の好成績者を判定します。  各ジャンル毎の成績を見て、最も多いプレイヤーは10VPを得てください。複数いれば、その全員が”10÷人数(端数切捨て)”VPを得てください。  最後に、VPの最も多いプレイヤーがゲームに勝利します。複数いたら、残っている「エリクシル」の多い方が勝利します。それも同じなら引き分けとしてください。