■■ 24 −共鳴するテロル− 草案15 (!--大まかな変更点--) ・コンポーネントを変更 ・アシストの得点を2から1に変更 ・3人プレイ時にNPCの処理を追加 ・用語変更 死傷→重傷 ・その他、タイミング処理、記述の表記ゆれなどを修正 ■ 概要  宵闇迫る街に届けられた一通の予告状。  「アキューザー」を名乗る正体不明の差出人が告げたのは、明朝と共に開始される同時多発テロの犯行予告だった。  この恐るべき企みに立ち向かうのは、八港署に所属する5人のベテラン刑事たち。コードネーム「審判の日」を阻止することはできるのか? 今、運命の一日が始まる! ■ コンポーネント  3〜5人用 ◇事件カード(30枚)  「審判の日」に引き起こされた同時多発テロの各事件を表すカードです。  「爆弾テロ(赤)」「旅客機ハイジャック(青)」「バイオテロ(緑)」「市街地銃撃戦(黄)」「人質立て籠もり(紫)」「要人暗殺(白)」の6スートがあります。  各スート毎に2〜4と6の得点が設定されていて、3が2枚、それ以外が全て1枚ずつとなります。 ◇刑事カード(5枚)  事件解決に挑む5人の刑事達です。  各人が持つスキルとサマリーが書かれています。また、1〜5の「登録ナンバー」が設定されていますが、これは特殊な状況でしか使用されません。  また、カードの端には現在受けているダメージ量を表すアイコンがあります。 ◇アクションカード(50枚)  各刑事の持つ捜査時間を表します。  全員共通で24時間が設定されていて、0と3(時間)が2枚、1〜2、4〜6(時間)が各1枚ずつあります。それとは別に絶対的な活躍が約束された「ヒーロータイム」が1枚あり、10枚1組になっています。 ◇アシストカード(14枚)  捜査を進める上で得た人脈や手がかりを表したカードです。  得点は1固定で、取得後はコープにしか配置できませんが、全スートとして扱えるマルチカラーカードとなっています。 ◇チャレンジダイス(2個)  8面体サイコロで、緑と赤の2種類が1個ずつあります。 ◇チャレンジボーナスカード(6枚)  チャレンジに成功した際に得られる、捜査力ボーナスを表すカードです。 ◇スコアカード&マーカー(5セット)  最終的なスコアを表すカードと、ウッドキューブのセットです。 ■ ゲームの準備  じゃんけんなど好きな方法で刑事を1人選び、そのアクションカード1セットを受け取り手札とします。  選んだ刑事の刑事カードと、スコアカード&マーカーも1セットずつ手元に置いてください。  また、3人プレイ時は仮想プレイヤー(NPC)を1人用意する必要があります。残った刑事の中から適当な1人を選び、そのアクションカードをよくシャッフルしてNPC山としてください。  次に、事件カードをよくシャッフルして山にします。  アシストカードとチャレンジボーナスカード、チャレンジダイスは全員の手の届く場所に置いておいてください。 ■ ゲームの進行  本ゲームは3シーズン行います。  以下の手順に従って、ゲームを進行させてください。 1:配置フェイズ  各シーズンの開始時に、山から10枚引いて下図のように並べて、これを【事件置き場】とします。  この時、左から4列目(=最後の列)のみ裏向きで配置してください。  配置された事件カードは、上から順に1位、2位となっています。  1位 □ □ □ □ ■  2位 □ □ □ □ ■  □表向き  ■裏向き 2:捜査フェイズ  【事件置き場】にある事件カード各列を組(ペア)として、左から順に「事件番号」を1〜5とします。  そして、全プレイヤーは各ペアにどれだけ捜査時間を費やすかを決定してください。  各ペアに対して1枚ずつ、手札から好きな1枚を選んで裏向きに配置します。  この時、刑事カードを左端に置き、左から順に事件番号1〜5と対応する形に並べてください。プレイエリアに余裕がある場合は、【事件置き場】の各事件番号の下に手札を並べても問題ありません(その場合、配置時に各ペア間を広めに取ると良いでしょう)。  3人プレイ時は、誰でもよいので近くのプレイヤーがNPC山から5枚引き、プレイヤーと同じように裏向きで並べてください。  全員が5枚ずつ配置し終わったら、それを表向きにして公開します。NPCのカードがあれば、それも公開します。  これと同時に、【事件置き場】の裏向きに配置されているカードも全て表向きにしてください。  次に同様の手順で、各事件番号に対して1枚ずつ、手札から好きな1枚を選んで裏向きに配置します。既に公開されている1枚目の下側に配置してください(NPCがいる場合も、同様に行ってください)。 3:判定フェイズ  事件番号順に以下の手順で解決します。  全プレイヤーは裏向きのカードを表向きにして公開し、2枚の数字を合計し「捜査力」とします。  次に捜査力の低いプレイヤーから順に「チャレンジ」するかどうかを決定します。同値の場合は、登録ナンバーの小さい方を優先してください。  ただし、最も捜査力の高いプレイヤー(複数いれば、その全て)はチャレンジを行えません。1人だけヒーロータイム(※後述)を配置しているプレイヤーがいれば、そのプレイヤーが「最も捜査力が高い」としてください。  また、NPCはチャレンジを「行わない」として処理してください。 ◎チャレンジ  危険が伴う、事件の暗部へと捜査を進めます。  緑と赤の8面体サイコロがありますので、それをどちらか片方、あるいは両方振ってください。 〇成功  出目が”(現在処理を行っている)事件番号”より大きければ成功となり、最大目である8が出た時は大成功となります。  緑なら捜査力に+1、緑で大成功なら捜査力に+2されます。  赤なら捜査力に+2、赤で大成功なら捜査力に+3されます。  それぞれ対応する色のチャレンジボーナスカードを受け取ってください(チャレンジボーナスカードは表裏で成功/大成功の区別がつくようになっています)。チャレンジボーナスカードが不足していたら、何か代わりのもので代用するか、あるいは記憶してください。 〇失敗  出目が”(現在処理を行っている)事件番号”以下だと失敗します。  緑なら1ダメージ、赤なら2ダメージを受けます。刑事カードを回転させて、受けたダメージを表してください。 ・ダメージ軽減  【スタンド】に「事件番号に配置されているのと同スート」があれば、1枚につき1ダメージを軽減します(必ず軽減されます。わざとダメージを受けることはできません)。また、ダメージを受けないだけで、失敗は失敗となります。捜査力にボーナスは得られません。 4:解決フェイズ  各プレイヤーの捜査力を比べて、最も高い方から順に1位、2位を決定します(ダメージを受けていても、捜査力が高ければ順位が与えられます)。  1位、2位のプレイヤーが決定したら、その事件カードを手元に引き取ってください。同時に、チャレンジボーナスカードを受け取っていたら、それを返しておいてください。  もしも、いずれか1人のプレイヤーがヒーロータイムを配置していたら、捜査力に関係なくそのプレイヤーが1位になります。複数のプレイヤーがヒーロータイムを配置していたら(=バッティング)、ヒーロータイムの効果は失われ、単に数字が「0」であると判定してください。  もしも同値だった場合、1枚目(=先に公開していた方)の大きい方が優先されます。それも同じなら同着として扱い、いずれのプレイヤー(NPCも含む)もその順位の事件カードを得ることができず、代わりにアシストカードを1枚得てください(アシストカードが不足した場合は、何か代わりの物で代用してください)。 5:ダメージ処理フェイズ  ダメージを受けていたら、以下の処理を行います。  まず、1ダメージであれば何も起こりません。  2ダメージ以上を受けていたら、刑事カードを裏返しにして重傷とします。  次に、セットされていない事件カード(=このシーズン中に得た事件カード)の中から1枚を捨て札にし、代わりにアシストカードを1枚得てください。このシーズン中に事件カードを1枚も得ていない時は、この処理を行いません。  最後に、次の事件番号からシーズンが終了するまで「いない」ものとして扱われ、ゲームに参加できなくなります。 ◎殉職  重傷を受けている状態(=刑事カードが裏向き)で、さらに2ダメージ以上を受けたら殉職します。  殉職したら、セットされていない事件カード(=このシーズン中に得た事件カード)の中から1枚を捨て札にし、代わりにアシストカードを1枚得てください。このシーズン中に事件カードを1枚も得ていない時は、この処理を行いません。  次に、現在の事件番号の1位に配置されている事件カードを見て、”その得点+(6−現在の事件番号)”分のVPを得ることができます。ここで得られるVPは後から検算できないので、直ちにスコアカード上にマーカーを配置するとよいでしょう。  それが終わったら、次の事件番号からゲームが終了するまで「いない」ものとして扱われ、ゲームに参加できなくなります。重傷とは違い、2シーズン目で殉職した場合は3シーズン目に参加できなくなるので注意してください。 5:シーズン終了  全ての事件(=事件番号5まで)の処理が終わればシーズンが終了します。  以下の順番で解決してください。NPCがいれば、誰でもよいので近くのプレイヤーが処理を行ってください。 ◎黒幕処理  各スートの6のカードは、その一連の事件の黒幕を表します。  1シーズン目終了時は、黒幕は自動的に逃走します。6の事件カードを捨て札にし、代わりにアシストカードを1枚得てください(アシストカードが不足した場合は、何か代わりの物で代用してください)。  2シーズン目以降は、【スタンド】(=刑事カードの上側)に同じスートのカードが1枚でも配置されていたら、黒幕を逮捕してそのまま得ることができます。そうでないなら、1ハンド目と同様に逃走し、代わりにアシストカードを1枚得てください。 ◎スタイルセット  このハンドで得た事件カードを、刑事カードの上側(【スタンド】)か下側(【コープ】)にセットします。アシストカードについては、必ず【コープ】へセットしてください。  この時、他のプレイヤーを見ないようにして、全プレイヤーが同時に行うのが理想です。厳密に裁定し公平性を期する必要があると判断した場合は、登録ナンバーの大きい方から順に一旦裏向きに配置し、表向きに一斉公開するなどするとよいでしょう。  また、NPCは全て【コープ】へセットするようにしてください。 〇【スタンド】  得た情報をもとに独自で調査を進め、以降のハンドで以下の恩恵を受けます。  【スタンド】に配置された事件カードと、同じスートの黒幕(6のカード)を獲得できるようになります。  また、事件番号に同スートが含まれていたら、チャレンジの際に1枚につき1ダメージを軽減します。 〇【コープ】  全員で情報を共有し、事件の早期解決を目指します。  ゲーム終了時、【コープ】に同じスートの事件カードが3枚以上配置されていたら、1枚につき1VPを追加で得ることができます。 ◎回復  受けたダメージが全て回復します。刑事カードを元の位置に戻してください。  ただし、重傷(=裏返された刑事カード)は回復しません。重傷状態で受けたダメージのみ回復します。  上記処理後、これが3シーズン目であればゲームを終了し得点計算を行ってください。  そうでなければ、以下の変更を加えてゲームを進行させてください。 ■ 2シーズン目  2シーズン目からは、各刑事のスキル効果が適用されます。  ただし、NPCはスキル効果が適用されません。スキルがないものとして扱ってください。 ・スコッチ  ヒーロータイムがバッティングした際、0ではなく3として扱う ・ウルフ  最も捜査力が高くてもチャレンジを行える  殉職していたら、ゲーム終了時に”【スタンド】に配置した枚数”分のVPを得る ・ヒバチ  1位なら、メイン/サブのどちらでも好きな方を取得できる ・ロイド  配置フェイズで裏面配置されたカードの中を見れる ・ドカベン  3ダメージ以上受けると重傷、あるいは殉職になる  これらのスキル効果を適用してください。  それ以外は1シーズン目と変わりません。 ■ 3シーズン目  山の残りと捨て札をよくシャッフルし、下図のように事件カードをセットします。  1位 ■ ■ ■ ■ ■  2位 □ □ □ □ □  □表向き  ■裏向き  その他は2シーズン目と同じです。 ■ 得点計算  ゲームが終了したら、得点計算を行います。  NPCがいた場合、NPCは得点計算を行わず勝敗に関わりません。いないものとして扱ってください。  まず、獲得している事件カード、アシストカードの数字を合計します。  次に、【コープ】からセットボーナスを得ます。【コープ】に同じスートの事件カードが3枚以上配置されていたら、1枚につき1VPを追加で得てください。  ウルフが殉職していたら、そのスキル効果も適用されます。  以上を合計し、最もVPの多いプレイヤーがゲームに勝利します。複数いたら、引き分けとしてください。