■■ 24 −共鳴するテロル− 草案11a ■ 問題点  あっさりし過ぎている。  コンポーネント、ボリューム的に、2000円代に耐えられる内容ではないかも知れない。  3ハンド制にしてみる。  1回だとプレイ時間は10分にも満たないが、3回なら+20分ぐらいの内容にはなる。  で、3回行うモチベーションをどこに作るか。  半レガシー的な方式を考えてみる。  1ハンド毎に何らかの要素が少しプラスされるとする。その要素自体はロール要素よりである方が好ましい。方向性としては、まず2ハンド目に各刑事のキャラ立ちをさせる何らかの特殊効果。3ラウンド目は事件側の方に何らかの仕掛け。簡単に言えばセットコレクションとか。  そして、各ハンド毎に何かを持ち越しできると良いと思われる。  まず、ざっと考える。  各ハンド持ち越し要素を事件とする。そのハンド中に得た事件の中から1枚を選んで持ち越す。で、持ち越した事件のスートが、3ハンド目に大きく関係するみたいな感じ。  遊び方としては、1〜3ハンドのどのハンド数で勝負しても構わない。という変則的プレイスタイルにする。つまり、数字と色だけで遊びたい人は1ハンド。スキルも許容できる人は2ハンド。ちょっと複雑なのでもOKな人は3ハンドという感じで、各人でフレキシブルにスタイルを選択できる形が面白いかも知れない。  その前に、デンジャーカードの使い方を考える。  現状、一々セーフだったカードを山へ戻してリシャッフルが、オペレーションとしてとにかく面倒臭い。仕組み自体はそんなに悪くないと思うのだが、これはデッキ構築と同じくコンピューター向けの仕様だと思う。  後、1枚負傷カードを引いたら、まぁ、基本的にチャレンジしなくなるので実質システム自体が死んでる感もある。確率は低いけど一発死ぐらいが良いのかも知れない。  ただ、3ハンドを考えた場合、1ハンド目に死ぬとどうにもならないので、負傷にする。負傷は1ハンド終了すると回復する。つまり、1ハンド目に負傷し、2ハンド目は静養すれば3ハンド目に再びできる。という感じか? だが、これだと結局負傷したら次のハンドでチャレンジしないだけだし、変わらないともいえる。  死んだ場合に自動的敗北にしないとどうなるか。  まず、基本的に点数は入るとする。ただし、ハンドの途中で死亡が入ったら、それ以降の事件には参加できない。が、死んだ事件については点数が入る。この時、何らかの条件で2階級特進的な要素があっても面白いかも知れない。それは、個人のスキルでもいい。  で、カード以外の方法でどうやるか。  1案として、サイコロがある。サイコロであれば、リセットの必要が少なくやりやすい。  現在のサイコロ在庫は、6面体は黄のみ。4面体は緑。8面体は緑と赤が数的条件を満たしている。例えば、緑セーフ、赤デンジャーみたいなギミックを設けるのであれば、8面体という選択肢もあり。  死亡目というのが決まる仕組みとする。  誰かがチャレンジする度に、死亡目が1つカードかなんかで増えるとする。1ハンド5枚だから、最大死亡目は5つまで増えるだろう。仮に6面体にした場合、5/6で死亡という愉快な展開になる。  同形式でD8にする。  チャレンジは2投までOKとし、緑と赤を投げると仮定する。赤で死亡目を振ると即死。緑なら負傷。負傷はハンド移行で回復。という感じが面白いかも知れない。また、死亡目を「それまでのラウンド」とし、例えば5ラウンド目なら5以下は全て死亡目ということにすれば、死亡目カードとか作らなくてすむ。  問題は、チャレンジの匙加減。1投+1だと、結構なリスクを負って1〜2ぐらいしか変わらないので、はっきり言って結構微妙。緑は+1、赤は+2とする。2個振ると+3。赤のみなら+2という感じで順位変動が行らなくもない。が、もう少し変動幅があった方がいいかな。感覚的には、4ぐらい差が詰まると面白いように感じる。例えば、8の目が出たらさらに+1とか。これなら、最大8ゾロで+5まで出ないこともない。  とりあえずはこれかなー。  3ハンド目の特殊ギミックについて考える。  基本はセットコレクションと、1ハンド目、2ハンド目で得ているカードを鍵とする。  首謀者、要はその事件の黒幕を捕まえるには同じスートが3枚必要であるとする。つまり、3枚あると逮捕ボーナス的なものがつく。  できたら、3ハンド目だけ黒幕、人物シルエットの載ったカードがあり、これだけ得点が高いとする。で、1ハンド目からそのスートを持っているプレイヤーはさらに高くなる。的な。ただ、数値バランス的には、黒幕カードは+1、過去関連所持なら+2とかになるだろう。  また、3ハンド目は1枚目が全部隠れているとする。で、2枚目のカードを所持しているプレイヤーだけが1枚目の中を見れる。という仕組みもいいかも知れない。ただ、これだと競りというか、バッティングに必要な情報が集まらないのでよくないかも知れない。  5のカードにのみシルエットを付ける。3ハンド目は+1、関連あれば+2の特殊カードとする。出ないなら出ないでOK。  こんな感じか。  事件カードの最低必要枚数の割り出し。まず、5である1枚は必ず戻されるという条件で考える。  1ラウンドに必要なのは10枚。内、プレイヤー人数分引かれる。5人なので戻されるのは5枚。これを2回やるので、20枚だと全く余裕なしで一応回る。デンジャーカード10枚分を減らせるので、スコアカードを1枚用意するとして、1スート4枚増やしても一応79枚で許容範囲内になる。  まぁ、ランダム性のことを考えると、これかなぁ、という感じではある。 (!--大まかな変更点--) ・数字構成を調整 ・深入りの宣言順を、一応合計値の低い順に規定 ・深入りを最大2枚までヒットできるよう変更 ■ 概要  同時多発テロを阻止しよう! ■ コンポーネント  3〜5人用 ◇事件カード(20枚)  「審判の日」に引き起こされた同時多発テロの各事件を表すカードです。  「爆弾テロ(赤)」「旅客機ハイジャック(青)」「バイオテロ(緑)」「人質立て籠もり(紫)」「要人暗殺(白)」の5スートがあります。  各スート毎に2〜5の得点が設定されています。 ◇刑事カード(50枚)  事件解決に挑む5人の刑事達です。  各人の持ち時間として24時間が設定されていて、0と3(時間)が2枚、1〜2、4〜6(時間)が各1枚ずつあります。また、それとは別に絶対的な活躍が約束された「ヒーロータイム」が1枚あり、10枚1組になっています。 ◇デンジャーカード(10枚)  事件の暗部へと迫るカードです。  成果は高まりますが、死の危険も高まります。  0と3が1枚、1〜2が4枚ずつあり、0・1・3の内1枚と2の内2枚(=計5枚)が「負傷」となっています。 ■ ゲームの準備  事件カードをよくシャッフルして下図のように並べ、これを【事件置き場】とします。  この時、左から4列目(=最後の列)のみ裏向きで配置してください。  配置された事件カードは、上から順に1位、2位となっています。  1位 □ □ □ □ ■  2位 □ □ □ □ ■  □表向き  ■裏向き  これにより、【事件置き場】には10枚のカードが並びます。残った事件カードはゲームに使用しませんので箱に戻すなどしてください。  次に、デンジャーカードをよくシャッフルし、山とします。  最後に、適当な方法で刑事を1人選び、その刑事カード1セットを受け取って手札としてください。 ■ ゲームの進行  以下の手順に従って、ゲームを進行させてください。 1:捜査フェイズ  各列を「組(ペア)」として、全プレイヤーは各ペアにどれだけ捜査時間を費やすかを決定します。  各ペアに対して1枚ずつ、手札から好きな1枚を選んで裏向きに配置してください。全員が5枚ずつ配置し終わったら、それを表向きにして公開します。  次に同様の手順で、各ペアに対して1枚ずつ、手札から好きな1枚を選んで裏向きに配置してください。 2:解決フェイズ  裏向きに配置された事件カードを表向きにし、左のペアから順に以下の手順で解決してください。  まず、全プレイヤーは(解決するペアに配置された)伏せられた1枚を表向きにし、2枚の数字を合計します。  次に合計値の低いプレイヤーから順(同値の場合は、1枚目の小さい方が優先)に、「深入り」とその枚数(1枚か2枚)の宣言を行います。深入りは事件の深部へと捜査を進めることで、身の危険が伴いますが追加の成果を得る可能性があります。  深入りするプレイヤーが決まったら、山から”宣言した枚数”分配って、その値をさらに加算してください。  それが終わったら、各プレイヤーの合計値を比べて、最も高い方から順に1位、2位を決定します。  もしも、いずれか1人のプレイヤーがヒーロータイムを配置していたら、数値に関係なくそのプレイヤーが1位になります。複数のプレイヤーがヒーロータイムを配置していたら、ヒーロータイムの効果は失われ、単に数字が「0」であると判定してください。  もしも同値だった場合、1枚目(=先に公開していた方)の大きい方が優先されます。  それも同じだった場合、共倒れとなります。次に合計値の高いプレイヤーの順位を繰り上げてください。  1位、2位のプレイヤーが決定したら、その事件カードを手元に引き取り、これを得点としてください。  また、深入りによって負傷を得た場合、それも引き取ります。負傷以外のデンジャーカードは山へ戻しよくシャッフルしてください。  負傷カードが2枚溜まった場合、その時点で脱落(=強制敗北)となりますので注意してください。  以上を繰り返し、5つのペア全ての解決を終えたらゲームが終了します。  得た得点を合計し、最も多いプレイヤーがゲームに勝利します。複数いたら引き分けとなります。