■■ 24 −共鳴するテロル− 草案10 ■ 問題点  普通につまらない。  スタイル変更と再確認の煩わしさを抜きにしても、各要素の絡みが弱く特に面白く感じない。  基本的に、どのようなシチェーションにおいても行き当たりばったり感が強く、適当にカードをシャッフルして右から順に出しても殆ど結果に影響を与えない印象を受ける。また、殉死ルールも単に理不尽な上、逆転要素として全く働いていない。  テンポよくを意識した結果、カウンティングを含めた推理要素が全くなくなっているように感じる。どちかと言えば、ハゲタカ的なバッティングに近い印象。  実際、考えてもよいんだが、周囲の空気がそれを許さず、結果として雑なプレイ感に繋がっている。  基本的な方針として、推理要素を入れるか否か。  入れるなら、多少テンポを犠牲にしてでも情報をばらまくべき。サクサク回すゴーアウト系のゲームであれば、もっとバッティングの楽しさを入れるべき。で、後者は同時に開発する他のゲームで行う予定なので、このゲームについては前者で進めるべきだろう。  まず、はしもとさん案の、ブラックジャック形式にする。  最初に事件が何枚か並べられ、それに対して全プレイヤーはオープンで1枚ずつ張る。で、全事件に対して張った後、伏せて1枚ずつ張る。現状、各人の手札が10枚だから、事件は5つとか?  ただ、現状の1〜6の組み合わせだと、普通に考えて見せ札は数字を小さい方から順に並べるだけなので、最初に高く張る理由を付ける必要がある。同値なら、1枚目の数字の高い方が強いとか。  そして、1〜6の組み合わせだと大体数字が被る。頭の数字も同じだった時、ブラックジャックのようにランダムで1〜2枚ヒットできるとする。ただ、ヒットカードの中には死亡が含まれていて、それを引くとデスポイントがたまる。3アウトぐらいで死亡? ヒットカードの数字はデスポイント含めて0〜3ぐらいか。デスポイントのカードは枚数が決まっていて、引いたらそれを残して残りを回収し、後になるほど出にくくなる方が面白いか。  ヒットカードはフレーバー的にはオーバーワークとか、In depthとかにするとよいだろう。Into the darkとかでも格好いい。  10枚目のカードとして、0ではなくコープを設定する。  コープを出すと、コーププレイヤー人数分、数字が加算される。そして、コープ全員が点数をゲットできる。要はジョーカーが1枚ぐらいあった方が面白いだろう。という感じ。  ただ、ジョーカーであれば切札的にとりあえず勝つ、ぐらいの方が派手で面白いし、バッティングしたら死ぬぐらいがスマートだろう。コープというよりヒーロータイム? コープ自体はオリで表現できるかも知れない。オリがあるかどうかは別として。  ヒーローは出したら数字に関わらず問答無用で勝つ。  となると、定石は1と組み合わせること。で、それに対してオリを付ける。オリたら、一定のポイントをただ獲得できる。目安としては、基礎点の1/3ぐらい?  カードの数字バランスにもよる。オリを基本1点であるとして、カードの素点を3〜6ぐらいにする。5ハンドあるから、全部おりてもどこかで勝利しないといけない。が、ここまで低いとおりる意味もないか。となると、カード自体は2〜4ぐらい? (!--大まかな変更点--) ・スタイルの識別が難しかったので、以前のバージョンの表裏に戻すよう変更 ■ 概要  同時多発テロを阻止しよう! ■ コンポーネント  3〜5人用 ◇事件カード(24枚)  「審判の日」に引き起こされた同時多発テロの各事件を表すカードです。  「爆弾テロ(赤)」「旅客機ハイジャック(青)」「市街銃撃戦(黄)」「バイオテロ(緑)」「人質立て籠もり(紫)」の5スートがあります。  各スート毎に「スタンド時に得られる得点」と「コープ時に得られる得点」が設定されています。また、これら数字の小さいスートは枚数が多く、数字の大きいスートは枚数が少なくなっています。 ◇刑事カード(5枚)  事件解決に挑む5人の刑事達です。  単独捜査を行う「スタンド」と、協力捜査を行う「コープ」の、2つの捜査スタイルがあります。この2つの捜査スタイルはカードの表裏で表され、「 」のアイコンがあるラウンドはカードを裏返して捜査スタイルを変更してください。 スコッチ:〇×〇×〇×〇 ウルフ :〇〇×××〇〇 ヒバチ :〇××〇×〇× ロイド :〇〇×〇××〇 ドカベン:〇×〇×〇〇× ◇タイムカード(45枚)  各刑事の持ち時間(1につき1時間)を表します。  0が1枚、1〜2が各2枚、3〜6が各1枚で、9枚1セット(24時間)となっています。 ◇スコアカード&ウッドキューブ(5セット)  現在のスコアを表すカードと、ウッドキューブのセットです。 ◇サマリーカード(2枚)  ゲームサマリーです。 ■ ゲームの準備  事件カードをよくシャッフルして下図のように並べ、これを【事件置き場】とします。  この時、左から5列目と7列目のみ裏向きで配置してください。  配置された事件カードは、上から順に1位、2位、3位となっています。  1位 □ □ □ □ ■ □ ■  2位 □ □ □ □ ■ □ ■  3位         ■   ■  □表向き  ■裏向き  これにより、【事件置き場】には計16枚のカードが並びます。残った事件カードはゲームに使用しませんので箱に戻すなどしてください。  事件カードの配置が終わったら、じゃんけんなど好きな方法でチーフを決定し、チーフとなったプレイヤーは箱を手元に置いてください(この箱がチーフマーカーとなります。箱以外のものを用意し、使用してもらっても構いません)。  次に、適当な方法で刑事を1人選び、そのタイムカード1セットを受け取って手札とします。  そして、全員一斉に縦置きか横置きのどちらかを選んで、刑事カードを手元に配置してください。  この刑事カードの置き方は捜査スタイルを表していて、スタンドとコープの2種類があります。このゲーム開始時に決めたスタイルは固定でなく、ゲームの進行と共に変化していきます。 〇3人プレイ時のセットアップ  3人プレイ時は、1人仮想プレイヤーを用意します。  使用しない刑事から1人NPCを選び、そのタイムカードから「0」を取り除いて、残りをよくシャッフルし山にします。  次に、全プレイヤーの捜査スタイルを見て、NPCの刑事カードを少ない方と同じ捜査スタイルにしてください(スタンドとコープが丁度2人ずつになるようにします)。 ■ ゲームの進行  【事件置き場】にある縦1組を、左から順番に1〜7ラウンドとし、7ラウンドが終わるとゲームが終了します。  以下の手順に従って、ゲームを進行させてください。 1:捜査フェイズ  このラウンドの事件カードに対し、全プレイヤーは手札から競りを行います。  ただし、手札が1枚しか残っていない場合は競りに参加できません。そのままゲーム終了まで待っていてください。  また、5ラウンド目、7ラウンド目は、裏向きになってる事件カードを表向きにしてから競りを行ってください。  競りに参加するプレイヤーは、好きな手札を2枚選んで自分の前に伏せます。  全員が伏せたらそれを一斉公開し、各プレイヤーの捜査スタイルから捜査時間を決定します。  仮想プレイヤーがいる場合は、山から1枚引いてそれを公開してください。 ・スタンド  タイムカードの数字合計。 ・コープ  タイムカードの数字合計+コープ人数。  これは、コープが1人の時でも有効です。  そして、捜査時間の最も大きいプレイヤーが1位に、次に大きいプレイヤーが2位となります。捜査時間の同じプレイヤーが複数いたら、チーフから時計回りで近い方から優先されます。  5ラウンド目、7ラウンド目は3位まで選んでください。  例えば、捜査時間がA4、B2、C5、D3で、AとBの2人がコープだった場合、A4+2、B2+2、C5、D4で判定し、Aが1位、Cが2位となります。 2:解決フェイズ  選外(3位以下、5・7ラウンド目は4位以下)となったプレイヤーと、入選したプレイヤーで処理が異なります。  また、仮想プレイヤーもプレイヤーと同様に扱い処理を行ってください(ただし、仮想プレイヤーは勝敗に関係しないので、VPを獲得してもそれを記録する必要はありません)。 〇選外プレイヤー  出したカードを全て手札に回収します。  仮想プレイヤーは、公開されたカードを山の下へ戻してください。  基本的にVPを得られませんが、捜査スタイルが「コープ」のプレイヤーは、他の「コープ」プレイヤーが入選していた場合に限りVPを得ることができます。 〇入選プレイヤー  数字が「0」のカードのみ手札に回収し、それ以外のカードは事件カードと一緒に各自の手元に表向きで置いてください。  仮想プレイヤーも、プレイヤーと同様にカードを表向きにして置いておいてください。  次に、入選したプレイヤーは、各順位に応じた事件カードを受け取り、捜査スタイルに応じたVPを得られます。  この時、事件カードを受け取ったプレイヤーは、それと同じ事件カードを既に持っていた場合は”現在のラウンド数”分のボーナスVPを得ることができます。コープの場合でも同様で、事件カードを受け取ったプレイヤーのみ、ボーナスを受け取ってください。 ・スタンド  スタンドVPを得ます。 ・コープ  コープのメインVP(左側の大きな数字のVP)を得ます。  さらに、他のコープのプレイヤーは順位に関係なくサブVP(右側の小さな数字のVP)を得てください。  例えば、1位A、2位B、3位Cで全員コープだった場合、Aは1位のメインVPと2位のサブVP、Bは1位のサブVPと2位のメインVP、Cは1位と2位のサブVPを受け取ることになります。 3:エンドフェイズ  このラウンドで1位になったプレイヤーは、チーフマーカーを受け取って新しいチーフとなり(同じプレイヤーが連続してチーフになることもできます)、次のラウンドを開始します。  また、スタイル変更の指示のあるプレイヤーは、自分の刑事カードを裏返して捜査スタイルを変更してください。仮想プレイヤーがいれば、仮想プレイヤーの分もいずれか手の空いているプレイヤーが処理してください。  以上を繰り返し、7ラウンドが終了したらゲームが終了します。 ■ ゲームの終了  ゲームが終了したら、生死判定を行います。  各自の手元にある捜査時間を合計し、順位をつけます。  合計値の同じプレイヤーが複数いたら、チーフ(=最終ラウンドのスタートプレイヤー)から時計回りで近い方から優先してください。  そして、1位から順番に生死判定を行います。  残っている手札からランダムに1枚引き、「0」を引いてしまったら殉死してゲームから脱落します(手札が1枚、「0」しか残っていなかった場合、自動的に殉死となります)。  生存した場合、次の順番のプレイヤーが同様の判定を行い、誰か1人殉死者が出るか、あるいは全員が生存するまでこれを繰り返してください。  最後に、生存したプレイヤー間で最もVPの多いプレイヤーがゲームに勝利します。複数いれば、捜査時間の多い方が優先されます。それも同じなら、引き分けとしてください。