■■ 48 −共鳴するテロル− 草案3 ■ 問題点  情報量が少なすぎる、が故に手成り感が大きすぎてつまらない。というか、どうにもならない感がある。  共通プールに時間を捨てる形式を考える。  ただ、プレイ人数が3人と5人では捨てられる枚数に差が出るので、手番終了時に捨てるような形式だとマズイ。  例えば、ゲーム開始時に1枚を共通プールへ捨てるとする。当然、高い数字を捨てれば競りで不利になるし、低い数字であれば盤面にほぼ影響を与えない。というジレンマっぽい感じはある。真ん中の数字だと、低い数字を陣頭指揮する際に困る、とかそういうのもあるかもしれない。  現在の手札の数字構成を考える。  1・1・2・2・3・3・4・4・5・6で、合計31。3人なら90、4人なら120、5人なら150で、全力するとどれも楽に48を超える形になる。  6を削ると25。さらに4を削ると21。ここまで削ると、ほぼ全力しないとどうにもならない感じにはなるか。実は、最初に1枚入れるだけの形式にしたら、数字バランス的にはほぼ問題なさそうな予感がある。  形式として、基本時間数はオープンの方が面白い。  ボスも数字自体を全て暗記するのは難しいし、そもそも暗記して面白いのか。という部分に疑問もある。  従って、ボスの役目は同値だった時に順位を決めるのと、陣頭指揮。その代わりに自分は競りに参加できない。という感じか。  現状、1枚出しと2枚出しに明確な差がなく、さらに1枚出しのメリットがないような気もする。まぁ、現状のルールであれば高い数字を捨てる為に、あえて小さい数字の組み合わせを作らない。というやり方もある。  多分、全体的に数字を減らすのがよいだろう。  3・4を切り、1・2にする? それとも単になしにする? 単に削った場合、7減るから24。3人なら72。これでもまだ十分に48を超えるレベルにある。  また、手札枚数をある程度絞れた方が、1枚何を出すかでやや悩ましい感じもする。  次にスキルを考える。  スコッチ:捜査フェイズ時に、カード1枚で出した場合は秘匿扱いできる。  ウルフ:ゲーム終了時、捜査時間の合計から”自分が得た最も多いスートの枚数−1(最低値0)”する  ヒバチ:捜査フェイズで同着1位だった場合、ボスの代わりに自分が順位を選ぶ  ロイド:陣頭指揮の際、「同じ数字」で行うことができる。さらに、1位と2位に対して両方陣頭指揮を行える  ドカベン:ゲーム終了時、捜査時間が最も多くなければ(複数不可)、合計時間に関わらず脱落しない (!--大まかな変更点--) ・競りで使用できる手札の枚数を2枚限定でなく何枚でも使用可能に。 ・競り時、1枚で競り落とした場合、情報は非公開。複数枚だと公開という条件に変更 ・得点に微妙なセットボーナス追加。”スート数−1”VP追加で得られるよう変更 ・ゲーム終了時の脱落を、48以上は12毎に脱落者が1人ずつ増えるよう変更 ・各刑事にスキルを1個設定 ■ 概要  同時多発テロを阻止しよう! ■ コンポーネント  3〜5人用 ◇事件カード(24枚)  「審判の日」に引き起こされた同時多発テロの各事件を表すカードです。  「爆弾テロ(赤)」「旅客機ハイジャック(青)」「市街銃撃戦(黄)」「バイオテロ(緑)」「大統領暗殺(黒)」「令嬢誘拐(白)」の6スートが各4枚ずつあります。そして、各スート毎に1〜3の数字(1が2枚、他は1枚ずつ)が設定されています。 ◇キャラクターカード(5枚)  事件を担当する刑事たちで、常時適用される特殊な効果「スキル」を1つ持っています。 ◇タイムカード(50枚)  各事件に費やした操作時間(1につき1時間)を表します。  各キャラクターにつき、1〜4が2枚ずつ、5〜6が1枚ずつで、10枚1セットとなっています。 ◇順位カード(2枚)  1位と2位を表すカードです。 ■ ゲームの準備  プレイ人数に応じて、事件カードのスート数を調整してください。  抜くスートはどれであっても構いません。  3人:4スート  4人:5スート  5人:6スート  それが終わったら、使用する事件カードをよくシャッフルして山にしてください。  次に、順位カードを配置して、そのカードの下を【事件置き場】とします。各【事件置き場】は、その上にある順位カードの「順位」を表しています。  最後に、各プレイヤーにキャラクターカードをランダムに1枚ずつ配って表向きで手元に置き、それに応じたタイムカード1セットを手札とします。そして、最も数字の小さいキャラクターカードを配られたプレイヤーを、スタートプレイヤーとしてください。 ■ ゲームの進行  スタートプレイヤーから時計回りで順番に「ボス」となり、全プレイヤーが2回ボスを終えるとゲームが終了します。  以下の手順に従って、ゲームを進行させてください。 〇スキルについて  ゲーム中、各プレイヤーは自分のキャラクターに応じた「スキル」の効果を適用することができます。  スコッチ:事件カードを得た際、複数枚タイムカードを使用していたら、その内1枚だけ裏向きで配置できる  ウルフ:既に得ている事件カードと同じスートを調査する際、タイムカード1枚の数字に+1して扱う  ヒバチ:調査時の合計値が同値だった場合、ボスは必ずヒバチを選ばなければならない  ロイド:陣頭指揮の際、「同じ数字」で行うことができる。さらに、1位と2位に対して両方陣頭指揮を行える  ドカベン:ゲーム終了時、合計時間数が最も多くなければ(複数不可)脱落しない 1:メインフェイズ  ボスになったプレイヤーは山から2枚引き、引いた順に1位、2位として各【事件置き場】へ表向きに配置します。 2:捜査フェイズ  ボス以外のプレイヤーは、公開された事件に対して、自分がどれだけの時間をかけて捜査したいかを秘密裏にボスへ伝えます。  手札を好きなだけ選び、伏せてボスへ渡してください。  この時、カードは重ねて「何枚ボスに渡したのか」他のプレイヤーに分からないようにしてください(あるいは、同時に選んで渡してください)。  ボスは全プレイヤーからタイムカードを受け取ったら、それを見て最も数字(複数ある場合は合計値)が大きいプレイヤーに1位を、次に大きいプレイヤーに2位の事件カードを渡します。同じ数字のプレイヤーが複数いたら、好きな方を優先して構いません(ただし、同じ数字であったことは秘密にしてください)。 〇陣頭指揮  必要があれば、ボスは好きな順位の事件を自分が担当することもできます。  その場合、対象となる順位の数字より「2以上大きい数字(プレイヤーと同じく複数の手札を使用することもできます)」を手札から出し、その事件カードを受け取ってください。  ただし、1位の事件カードを陣頭指揮で奪ったとしても、その他のプレイヤーの順位が繰り下がる訳ではありません。順位が確定した後で、その順位を奪う行為となります。  例えば、1位の数字が5、2位の数字が2とします。1位の事件カードが欲しければ7を、2位の事件カードが欲しければ4を手札から出してください。 3:エンドフェイズ  ボスは受け取ったタイムカードを、全て元のプレイヤーへ返します。  返されたプレイヤーはそれを手札へ戻しますが、事件カードを得たプレイヤー(=1位と2位のプレイヤー)は、手札へ戻さず事件カードとセットにして裏向きのまま手元へ置いてください。この裏向きに配置した自分のカードは、ゲーム中いつでも中を見ることができます。  この時、手札を複数枚出したプレイヤーは、裏向きでなく表向きで配置してください。手札を1枚だけ出して事件カードを得たプレイヤーは数字が秘匿情報になりますが、複数枚出して事件カードを得たプレイヤーは数字が公開されます。  これは、ボスが陣頭指揮をして事件カードを得た場合でも同じになります。  最後に、ボスを左隣のプレイヤーに渡します。  以上を繰り返し、全プレイヤーがボスを規定回数行ったらゲームが終了します。 ■ ゲームの終了  各人毎に得ている事件カードの数字を合計し、VPとしてください。  この時、複数のスートの事件カードを得ている場合、「スート数−1」のVPを追加で得ることができます。例えば、赤、青、黄の3種類のスートを得ていたら、+2VPのボーナスとなります。  次に、全プレイヤーは裏向きに配置されているタイムカードがあれば全て表向きにし、その数字を合計してください。  この時、1人のプレイヤーが同じスートの事件カードを複数持っていて、かつそれに2枚以上のタイムカードを使用していた場合、それぞれについて一番小さい数字のタイムカード1枚を捨て札にします(これは必ず行う必要があります)。  そして、全プレイヤーの合計時間数(=タイムカードの数字合計)が48より大きかった場合、各プレイヤーで見て最も合計時間数の多いプレイヤーが脱落します。  以降、12毎(60、72、84)に脱落するプレイヤーが1人ずつ増加します。合計時間の多い方から順に脱落としてください。  もしも複数いた場合、VPの多い方が脱落します。それも同じなら両者脱落としてください(1・2・2・4…というように、その場合は脱落順位を繰り下げて数えてください)。  最後に、脱落せず残ったプレイヤーの中で、最もVPの多いプレイヤーがゲームに勝利します。複数いれば、合計時間数の少ない方が優先されます。それも同じなら、引き分けとしてください。