■■ ポピュラス 草案9 ■ 問題点  エリア制圧以外にやることがない。  おそらく、VPの入り方自体が少なすぎる。また、メジャーアクションの差が大き過ぎて特定のアクションに固まってしまう。  メジャーアクションへの偏りは、やはり配置枚数分の効果が大きすぎるのだと思われる。  追加のワーカー配置は固定1か、あるいは基本システムに持たせるべきであり、数量にすべきではないと感じた。  概ね、祝福の効果と占有の効果が壊れている為、これ以外やる理由がなくなるのが悪いのだろう。  まず、ワーカーの増加は+1フードとした方がいい。で、創世エリア内にしか配置できないとして、最大+2ワーカーまで対象にできるとする。勿論、適性のないマスはフードを支払わないといけないので、最大で3+2=5フードを使うことになる。  祝福の効果は、追加か非適性かの、どちらかでフードの支払いをキャンセルするとして、まぁ、やはり配置にかかるフードかな。枚数分のワーカー分、適性がなくてもワーカーをフードなしで配置できる。勿論、増加にはフードが必要。とそんな感じ。  つまり、3枚以上はほぼ無意味ではある。  戦争時の適性ある、なしはもっとシンプルで良い。  係争地に適性が1つでもあれば、適性効果を得られるとする。つまり、係争地を広げれば広げる程、有利にはなる。  適性があると、フード1個軽減と、何かおまけが欲しい。後、戦力数が同値の場合、両者とも2個減るのがいいかな。  おまけとしては、ダイスロール部分か。  さすがに1D6一発振りで決着してしまうのは厳しい。6で上方ロールは単なる死体蹴りになりかねないので、適性がある場合、1、2は1回だけ振り足しとかでもいいかも知れない。係争マスが広がると、互いに適性マスが広がることになる。  緑については、適性なしとするしかない。配置にフードがいらない。というだけとする。  繁栄について、タウンの効果がショボすぎる。  まず、VPが本当におまけでしかない。タウンの戦力が0になるなら、もっと大きいメリットが必要。そもそも、単なるワーカーよりも戦力低いというのはどうなのか。という問題もある。  タウンの戦力は最低1、もしくは2にしてしまうのが、やはり適性だろう。単純に戦力が上がるのであれば、それ目的でVPがおまけになるのも良いと思われる。  また、恒久的なVPに絡めてもいいかも知れない。エリア支配をするには、最低限タウン1個必要。というのは理にかなっている。エリアのマジョリティ、つまり2マス以上取りつつ、タウンが1個以上配置されていたら、タウン数分のVPを得る。  つまり、3マスをタウンで固めて独占がいいが、天災の良い的になる。的な感じ。  天災は正直不毛過ぎるので、通常アクションではなくフェイスを使ったアクションにしてしまうのが良いだろう。それなりに大きなフェイスを消費するアクションであれば、劇的な効果であっても文句はないかも知れない。必要なフェイス数は3? 正直、オールマイティの有用性がかなり高いので、3でもかなりの負担だと思われる。  手順としては、まず創世エリアを決定する?  手番中に1回だけ、奇跡と呼ばれるアクションを選択できるのもいいかも知れない。  奇跡は種族毎に決まっていて、共通項目として天災がある。とか。それなら整合性が取れるか。  さて、そうなると創造あたりを新メジャーアクションにする必要があるが、よく考えると創造で適性エリアにした後、追加でワーカーを配置したらフードがいらないので、祝福がゴミ化する。しかも、創造はFPが入るという追加メリットさえある。  祝福を違う効果にして、ここにFP増加を入れるべきかな。  あるいは、創造で追加ワーカーを配置できないとすべきか。だが、基本ルールなのでそれはしたくない。  創造は枚数メリットがない、ということで、ワーカー追加配置のコストが副次的に大幅ダウンするのは良いと思われる。  なら、やはり祝福をどうにかするべきか。  んー  例えば、種族毎に進化というか、フェイスによる特殊効果欄が決まっていて、それを1つ解放する。みたいなやり方もあるか。  種族毎に進化チャートを付けるとそれっぽくなるが、さすがにそれだとそっちがメインになり過ぎる。なので、4個程度スキルを設定しておいて、祝福で解放する度に、フェイス消費でそれが使用できるようになる。という感じ。  これについては枚数効果はない?  副次効果を付けすぎるのもよくないかなぁ。  スキルをレベル制にするか。各レベル毎に2個ずつぐらいあり、枚数レベルまでを1つ解放できる的な。3:2:1:1ぐらい用意する必要があるが、まぁ、発展カードと内容が被っても良い訳だからいいか。  また、これによりワーカーの最大数が増えるのもありか。ワーカーを最初ここに配置しておき、選択したら通常の使えるワーカーになる。という感じ。これがいいかな。  となると、フェイスの重要度が各段に上がる。また、フードの重要性も同様に高い。  問題は、FPもフードも、1+2+3=6ぐらいでは全然足りない感がある所か。VPはスケールによるし、手札は十分過ぎる効果がある。  正直に言えば、初回選んで+1個とかいくら何でもという感はある。生産レベルにするやり方もある。いきなり凄く増えるが、手番終了時にレベル分だけ生産される。という感じ。  まぁ、最大数が決まっていればいいかな、と思わなくもない。  最大数は、タウン数で上限が上がる、という感じが面白いか。  となると、手札もレベルにした方がいいか。  手番終了時に3枚補充とか、流石にいかがなものか。という気分になる。最速3ラウンド目から、11ラウンド3枚だから33枚? これはいかんでしょ。レベル枚数以下に減っていたら、レベル枚数まで補充。だと、3にする意味は殆どないか? 選択肢ができる。と言う意味ではあるか。  そも、自動1枚が強すぎるので、手札がなければ1枚引いて裏向き配置。メジャーアクションのみ適用。という感じにした方がいい。  これなら、最低1枚は必要だし、2枚あれば選択肢になる。  マイナー効果を3種類から4種類に増やすと、所謂事故は少なくなる予感。また、1メジャーに多数置きに意味が出てくるので、これもありか。 (!--大まかな変更点--) ・大幅変更 ■ 概要  世界を創造し、自分の民を繁栄させよう! ■ コンポーネント  3〜5人用 ◇エリアタイル(15枚)  世界を表すタイルです。  3マスから構成され、中央部に1〜5の2つの数字によってエリア番号が付けられています。  また、マスには5種類の地形があり、適性のない地形に配置する為にはフードが必要となります。 ◇創世カード(6枚)  1〜5の数字が書かれたカードと、どの数字としても使える特殊なカードの2種類があります。 ◇発展カード(72枚)  民が得た文明や技術などを表すカードです。  マイナーアクションを発生させ、「軍事」「産業」「祭祀」の3つのカテゴリーがあります。 ◇ワーカーポーン(50個)  各色毎に10個ずつあります。  自分の民を表すポーンです。 ◇タウントークン(30個)  各色毎に6個ずつあります。  小さな集落で、ワーカー2個分を表します。 ◇種族ボード()  自らの民を表します。  種族毎に特殊な能力が設定されています。 ◇サイコロ(2個)  戦争時に判定で使用する6面体サイコロです。 ◇スコアトラック&マーカー  各プレイヤーの民が得ている栄誉(VP)と、信仰心(FP)を表すトラックです。 ■ ゲームの準備 1)天地開闢  「1−1」「2−2」「3−3」「4−4」「5−5」の5枚を取り除きます。そして、残ったエリアタイルをよくシャッフルし、以下の手順で表向きに配置してください。  まず1枚を中央に配置します。  次に、配置された1枚を中心に、その周囲に6枚配置します。この7枚をベースとします。  そうしたら、ベース最外周の適当な位置に残った3枚を適当に配置してください。  ここまでで10枚配置となります。  3人プレイならこれで配置完了です。4人プレイであれば、最初に取り除いた中からランダムで2枚、5人プレイであれば4枚を、追加で適当な位置に配置します。ただし、配置する際は必ずベース最外周に隣接させてください。  こうして配置された一群のエリアタイルが、今回のゲームの舞台である【世界】となります。 2)創世カード準備  創世カードを【共通場】に表向きで並べます。 3)プレイヤー準備  プレイヤーは自分の色を決め、その色のワーカーとタウン、マーカーを受け取ります。  次に、使用する種族ボードを1枚選んでください。その選んだ種族が、今回のゲームにおけるプレイヤーの「民」となります。  種族が決まったら、種族ボードの【ワーカー置き場】にワーカーを、【タウン置き場】にタウンを置いてください。マーカーは、スコアトラックのVP0に置きます。  次に【ストック】から6キューブを得て、各自の【食料】【信仰】へ好きなように配置してください。  以降、【食料】に配置されたキューブは「フード」、【信仰】に配置されたキューブは「フェイス」として扱われます。 4)手札準備  発展カードをよくシャッフルして山にし、全プレイヤーは6枚ずつ引いて手札とします。  最後に、じゃんけんなど好きな方法でスタートプレイヤーを決定してください。 ■ ゲームの進行  スタートプレイヤーから時計回りで手番を繰り返し、13ラウンドが経過するとゲームが終了します。  自分の手番になったら、以下の手順に従ってゲームを進行させてください。 1:エリア選択  【共通場】にある創世カードから、「マーカーの乗せられていない」好きな2枚を選び、マーカーを乗せ換えてください。  この時、オールマイティのみマーカーが乗せられていても選ぶことができ、さらにオールマイティは好きな数字として扱うことができます。ただし、オールマイティを選んだら1フェイスを支払う必要があり、支払えない場合は選ぶことができません。  次に、選んだ2枚の数字を低い順に並べ、それと同じ番号のエリアタイルが、この手番における【創世エリア】となります。  例えば、4と2を選んだら、2−4が【創世エリア】となります。 2:創世フェイズ  【創世記】にある【パイル】を1つ選び、好きな手札1枚を表向きに配置します。  【パイル】には「祝福」「啓示」「繁栄」「御業」「労働」の5種類があり、各【パイル】毎にメジャーアクションが設定されています。  手札を配置した【パイル】の、メジャーアクションを適用してください。 〇祝福  民に祝福を与え、人口を増加させます。  この手番中は、適性のないマスであってもフードを支払わずに配置することができます。  また、追加で”【パイル(祝福)】の枚数”分のワーカーを、最初にワーカーを配置したマスと隣接するマスに配置することができます。  これは【創世エリア】以外のエリアに配置することもできますが、配置可能なマスがない場合は配置できません。 〇啓示  民に啓示を与え、文明の発展を促します。  山から”【パイル(啓示)】の枚数”分引いて、手札に加えてください。 〇繁栄  民の活動拠点となる集落を建設します。  【創世エリア】から自分のワーカー1個を【ワーカー置き場】へ戻し、同マスにタウンを1個配置してください。同じエリアにタウンを複数建設することも可能ですが、【創世エリア】に自分のワーカーが1個もなければ建設できません。また、タウンが残っていない時も建設できません。  次に、”【パイル(繁栄)】の枚数”分のVPを得てください。 〇御業  災害を引き起こしたり、土地を造成したりします。  【ストック】から”【パイル(御業)】の枚数”分のキューブを【信仰】へ配置し、フェイスを得てください。  次に、以下の2つから、どちらか好きな方を選んで効果を適用してください。 ・天災  サイコロを1個振り、【創世エリア】の出目に応じたマス(1〜2、3〜4、5〜6)に配置されているワーカーを、持ち主の【ワーカー置き場】へ戻してください。  これは、自分のワーカーであっても適用されますが、タウンに対しては(どのプレイヤーのものであっても)適用されません。 ・創造  緑以外の好きな地形(=色)を1つ選び、その色の地形トークンを、【創生エリア】のエリア番号の書かれた中央に配置してください。  以降、このエリアの全てのマスは、この中央に配置された地形トークンと同じ色であるとして扱います。 〇労働  民を働かせます。  【ストック】から”【パイル(労働)】の枚数”分のキューブを【食料】へ配置し、フードを得てください。  それが終わったら、マイナーアクションを適用します。  マイナーアクションには「軍事」「産業」「祭祀」の3種類があり、違う種類のものであれば連続で効果を適用することもできます。  まず、手札から【パイル】へ配置したカードのマイナーアクションを適用します。次に、同【パイル】に適用したマイナーアクションと違う種類のマイナーアクションがあれば、その内1つを選んで適用することができます。さらに、他のマイナーアクションがあれば、それも同様に適用することができます。  つまり、1つの【パイル】に種類の異なるマイナーアクションを配置しておけば、最大で3つのマイナーアクションを適用できることになります。  以上の処理が終わったら、【創世エリア】にある好きなマスにワーカーを1個配置してください。  マスには「平地(緑)」「山岳(灰)」「砂漠(黄)」「凍土(白)」「海(青)」の5種類があり、ワーカーを配置するマスが「平地(緑)」か、(あれば)種族毎に適性のある色であればそのまま配置できます。そうでない(=適性がない)場合、フードを1個支払ってください(メジャーアクションで「祝福」を行っていたら、適性がなくてもフードを支払う必要はありません)。  また、既に自分のワーカーがあるマスには配置できませんが、他のプレイヤーのワーカーがあるマスであれば配置できます(その場合、戦争が発生します)。  【ワーカー置き場】にワーカーが残っていないか、あるいはフードを支払えない場合、ワーカーを配置することはできません。 3:戦争フェイズ  係争マス(=1つのマスに2個以上のワーカーが配置されているマス)があれば戦争が発生し、そのマスにワーカーを配置している全てのプレイヤーが強制的に参戦となります。係争マスが複数ある場合は、エリア番号の小さい順に処理を行ってください。  まず、参戦するプレイヤーは戦力を計算します。  係争マスに隣接するマスに、自分のワーカーが配置されていたら1個につい1戦力を得ます。タウンは戦力として数えません。また、まだ(隣接する)未解決の係争マスに自分のワーカーが配置されていたら、それも1戦力と数えることができます。  互いに戦力が確定したら、戦力の多き方がフードを2個、小さい方がフードを1個支払ってください。もしも、係争マスに適性があれば支払うフードを1個減らすことができます。  支払うフードの数は差の大きさに関わらず一定で、支払えない場合、戦力を0として扱ってください。  次に、各自サイコロを1個振って戦力に出目を加え「戦力値」とします。  そして、戦力値を比べて高い方が戦争に勝利します。  戦力値が低いか、あるいは同値の場合は敗北となり、係争マスに配置された自分のワーカーを【ワーカー置き場】へ戻してください。 4:終了フェイズ  手番を終了します。  この時、手札がなければ山から1枚引いて手札を補充してください。  また、自分のワーカー/タウンによって全てのマスが埋められているエリアがあれば、1つにつき3VPを得てください。  これらの処理が終わったら、左隣のプレイヤーへ手番を渡してください。  これが13ラウンド目の終了時であれば、ゲームを終了してください。  最後に、VPとFPの合計値の、最も高いプレイヤーがゲームに勝利します。複数いれば、配置されているワーカー数の多い方(=種族ボードに残っているワーカーの少ない方)が勝利します。それも同じなら引き分けとしてください。