■■ タウンビルダーズ 草案1 ■ 問題点  都市毎に個性のあった方が面白いのかも知れない。  殆ど競合が起こらないというか、完全に切ってしまえるので、セットアップ枚数を”プレイ人数+2”とした方が良いかも知れない。あるいはキューブ数を増やすか。仮に増やすなら+1個とかかな。  完全情報公開ゲームということもあり、ちょっと地味かなー。という印象がぬぐえない。  秘匿情報を作らなくてもいいけど、ブレイクスルーか選択のジレンマが欲しい。例えば、ゲーム中に1回だけ、人物のスペシャルパワーが使用できるとか。あるいは、使い切りのランダムイベントが1枚あり、それを好きなタイミングで使えるとか。なんかそういうのでもいい。  あるいは、秘密の目的カードとか。  金以外のリソースを新たに作るのもどうかという気がしないでもないが、都市毎に特定の産物資源が拾えるとか。  単純に、金を媒介にして1個、3個配置というのが若干いけてない気がする。  ただ人物スキルにすると、3個配置できる人物が無敵の存在になるだけなのでどうかという気がしないでもない。  1個しか配置しない理由がほぼないのがどうなのか。最終的に、1個置いてもマジョリティが変わらない、という場合しか意味がない。  人物に配置数を付けると仮定して、人物の効果に強弱を用意して1〜3個でバランスを取るやり方も良いかも知れない。まぁ、それがスマートか。  ということは、道中金という存在は最悪なくしてしまってもよい。  その場合でも何らかの外部リソースはあった方がいいかも知れない。  例えば、2ヵ所から資源が出て、それをもう1ヶ所で売れる的な。  プレイ順番についても、ラウンドという明確な区切りはない方がよさそう。  手持ちのカードを即交換するので、1つのラウンドに交換後と交換前のプレイヤーが混在することになり、順番を間違える危険性がある。  また、早くプレイすることにそれほど大きなメリットがない気がするのも気になる点ではある。実際には、絶対そんなことないはずではあるが。多分、スタート時に後手番程、なんらかのリソースかVPがもらえる形式にするのがよいだろう。  んで、人物効果は結構厳しいのかもしれない。さらに金という要素がなくなるわけだし。  何らかのリソースは取れるようにした方がいいのだろうか。  例えば、人物に直接VPのあるパターン。ただ、VPは結局の所はマジョリティから得られるものなので、1個多く置くのが疑似的にVPボーナスを表していると言える。  まぁ、リソースを減らした状態で成立するならそれはそれで、なので、なしで考えてみるのもよいか。  建設について、どうするか。  各都市ごとに封印分があり、1回建築するとその封印部分が解放されるとする。  で、解放したプレイヤーは建築マスにキューブを1個配置する。これは最終的なVP計算に含まれないが、マジョリティとしては機能する。  その他、面白い仕掛けはあるか。  ゲーム終了タイミングは規定ラウンドにする? 誰かが尽きたら終了の場合、より多く配置できるカードが強くなる。という問題がある。これは構造的にかなりマズイ。  足りなくなったら、借金してキューブを仕入れなければならない、とか?  キューブを全持ちでなく補給制にする。  この場合、連続して3個配置を選ぶのは難しい。というか、バランスが取れる。  んで、規定ラウンドやったら終了。キューブを全部使い切れるかどうか、だが、基本的には使い切れるだろう。どこに配置しても完全に無駄になることは少ないので、敢えて使い切らずに1個配置する。というのはスキル以外で選択する理由がない。が、逆に言えば使用したいスキルがあるのならありではある。  この方式なら、1〜4個ぐらいで配置数の幅を取っても大丈夫かも知れない。  で、終了タイミングは規定ラウンドか、あるいはプレイヤー人数数だけタウンが埋まったら。とかでいいかな。一応、サドンデスもあり、という感じ。  で、問題はスキルを面白くできるかどうか、か。  4:1VPを得る  3:被らない好きな【タウン】にキューブを配置できる  2:【タウン】1つを拡張し、ただちに拡張マスに自分のキューブを1個配置する  2:キューブを追加で2個得る  2:1つの【タウン】に連続して配置できる  2:好きな【タウン】の最後尾にある1個を、別の【タウン】の最後尾に配置する  1:【タウン】に配置された「隣接するキューブ2個」を選び、その位置を交換する ■ 概要  都市を発展させよう! ■ コンポーネント  3〜5人用 ◇タウンカード(9枚)  都市を表すカードです。  都市には「農業(黄)」「工業(黒)」「芸術(緑)」の3種類が、3枚ずつあります。 ◇人物カード(7枚)  投資する人物を表したカードです。  1〜7の数字と、固有のスキルを1つ持っています。 ◇キューブ(75個)  各プレイヤーが行った投資を表すキューブです。  5色15個ずつあります。 ◇ハウストークン(9個)  拡張した都市を表すトークンです。 ◇金トークン()  金を表すトークンです。 ■ ゲームの準備  タウンカードをよくシャッフルし、”プレイ人数+3”枚を表向きで円状に並べてください。残ったタウンカードは使用しません。ゲームから取り除いてください。  また、この並べられた1枚1枚のカードを【タウン】とします。  次に、人物カードをよくシャッフルして各プレイヤーに1枚ずつ配り、残りは表向きにして【タウン】の内側に配置し、ここを【人物置き場】としてください。  配られた人物カードは、表向きにして手元に配置しておいてください。  最後に、各プレイヤーに4金とキューブを1色12個ずつ配ってください。 ■ ゲームの進行  本ゲームはラウンドと呼ばれる単位で進行し、いずれか1人のプレイヤーがキューブを使い切ったらゲームが終了します。 1:メインフェイズ  各プレイヤーが持つ人物の数字順に手番を行います。  手番になったプレイヤーは「スキル」「投資」の順番でプレイを行ってください。 〇スキル  自分が持つスキルの効果が適用されます。  1:好きなプレイヤー1人から1金を奪う  2:キューブを追加で1個得る(ただし、3個まで)  3:被らない好きな【タウン】にキューブを配置できる  4:1つの【タウン】に連続して何個でも配置できる  5:都市を拡張し、ただちに拡張マスの左端に自分のキューブを1個配置する  6:3金を支払うことで、4個目を配置することができる  7:【タウン】に配置された、自分のキューブ1個の順位を1つ上げる 〇投資  自分のキューブを【タウン】に配置します。  配置する際は、まず好きな【タウン】を1つ選び、そこから時計回りで順番に1個ずつ配置していきます。通常、同じ【タウン】に2個配置することはできません。  また、配置する数は1〜3個で好きに選ぶことができ、1個なら3金を受け取ってください。3個なら、2金を支払ってください(支払えない場合、3個配置することはできません)。  配置する【タウン】が決まったら、左詰め(=マスの数字順)にキューブを置きます。  以上の処理が終わったら、手元にある人物カードを【人物置き場】にある好きな1枚と交換してください。 2:ラウンド終了  全員が手番を終えたらラウンドが終了します。  新しいラウンドを開始してください。  もしも、いずれか1人でもキューブを使い切っていたらゲームが終了します。  得点計算を行ってください。 ■ 得点計算  各【タウン】毎のキューブ数を見て、配置数の多い順に順位を決定します。  同数の場合は、最初の1個がより早い(=小さい数字)位置にある方が優先されます。  次に、最も下側(=大きい数字)に配置されたキューブの列を見て、1位のプレイヤーはそこに書かれたVPを得ます。以降、順位が下がるにつれて、得られるVPの列が1つずつ上に移動します。ただし、キューブが1個も配置されていない列があれば、その列は飛ばしてください。  それが終わったら、【タウン】の種類に応じたボーナスを得ます。  各色毎に見て、最も多く配置されている”キューブ数”分のVPを得てください。複数あれば、その全てを数えることができます。例えば、12個のキューブを3色に均等に4個ずつ配置していたら、12VPを得ることができます。  最後に、残った金を1金=1VPとして加算してください。  これらを全て合計し、最もVPの多いプレイヤーがゲームに勝利します。複数いれば、残った金の多かった方が優先されます。それも同じなら引き分けとなります。