■■ Forwarder of Xanadu 草案18 ■ 問題点  デイリーの内容がよくない。  また、デイリーで固定されるのもよくない。  基本的に、最初に配られる依頼カードはデイリーと違って1回消費型とし、固定させない方が良いと思われる。  が、単純に切るのもなんだし、問題はルーチンワークとして固定される所で、プレイ指針という方向性は合っていたように感じる。だから、次の計画が立てやすくなる。という塩梅。  だから、こういう形はどうか。  プレイヤーは会社毎に固有のデイリー2枚と、専用の1枚を持つ。本当に特殊な所は、デイリーなし、専用依頼2枚とかあってもよい。で、この専用は達成すると捨て札になり、山から新たに補充されるとする。で、品質改良の2段階目効果として、専用カードを上位から補充してもよい。みたいなのを付ける。  運送とワーカー追加がちょっと弱い感がある。  スキルがとにかく強い点については、実績制にして例えば派遣を消費する形にするとか、シェアトークン数にするとか、なんとか調整する方法はある。あるいは、そもそも乗ってる派遣ワーカー数を多くするとか。  が、どうするか。  運送のボーナス効果である+1アクションはあんまり役に立たない気がする。  結局資源不足になり易く、そんなにアクションあっても。という事態が多い気がする。となれば、何か別の強化に差し替えれるとよいのだが、なにがあるか。  単純にVP強化とかもある。まぁ、専用デイリー追加とかいいかも知れない。マジョリティボーナスアップ、あるいは最終決算スキルアップという生き方もあるか。マジョリティボーナスがやや少ないという指摘は常にあり、だがこれ以上に大きくなると単に安い依頼をたくさんするのが正義になってしまうので増やせない。という問題がある。  ホータン港以外の第2営業所を作れるようになる。というのは良いかも知れない。  第2営業所を作るとして、どれだけの権限を持たせるか。  単純に改良権利だけにして、資源の追加はあくまでホータン港にする。これだと、第2営業所まで荷物を運ばなければならないので、あまり大きな意味がない。  発想の転換。  運送のボーナスを在庫ボーナスにしてみる。ただ、それをやると、初手はほぼ間違いなく輸送1開けになるのでダメか。  倉庫が無限でないホータン港にしてみる。んー、これかなー。  ワーカー+1のメリットは、要はそこに走る部分についてメリットがあれば多少強化されるので、一先ずそれを見てから。という感じか。  スキルの制限についてどうするか。  まず、最初の1個はいいとする。2個目以降は何らかの制限を付けるとして、何がいいか。  例えば依頼の達成数。だが、現状依頼の達成数は見ないので、例えばVPであってもよい。  0→20→40→60 みたいな。で、派遣ワーカーを切ることで、これを少し軽減できる。1個につき5とか。  プレイ順番はどうするか。  現在のマジョリティの仕様上、最終ラウンドで後手番であった方が単に有利。という問題がある。で、6ラウンドだから4人以上でやると公平さもなく、ちょっとどうかと言う感じ。  ということは、単純にVPの高い順にプレイすれば良い訳だが、トラックがないので一目で分かり辛い。また、毎回手番順がバラバラだとプレイし辛いという問題もある。  んー。  まず、1順親をしたら、残りの親は最下位のVPのプレイヤーが都度選ぶ仕様にする。4人なら、5ラウンド目と6ラウンド目で、それぞれ最下位のプレイヤーが親を選ぶ。これは、最終清算前の得点チェックも兼ねているので大変良いと思われる。  後、手番関係で考えたのは、パスを作るかどうか。  派遣が必要として、1→2→3で最大3回行える。3回行ったら、6派遣使うという話もあるが。んで、パスした際は支払った派遣に等しい並資源を好きな所に降らせることができるとする。  本当にそんなルール必要だろうか。  スキルとかであったらいいかも知れないが、本当にベースルールで入れるべきだろうか。  各会社に応じて、得られるものが違うのなら良いのかも知れない。  で、デイリーというものをなくしてしまう方向性もある。  派遣ワーカーの効果を、各会社毎に設定するのはどうか。  3段階ぐらいに分けてパーソナルアクションとする。1→2→3と消費でき、それぞれ回数に応じた特殊効果がある的な。  要は5種類効果を思いつけばいい。  まず、依頼交換。依頼を回数分捨て札にしたりできる。  在庫補充。並、並+上、並+上+特上?  スキル。コスト5減、コスト20減、追加スキル+1  輸送代行。1個、2個、3個、好きなエリアから好きなエリアへいきなり運ぶ  VP。ゲーム終了時に、1、4、9もらえる。 (!--大まかな変更点--) ・各会社のスキル仕様、その他多くを大幅変更。復習も兼ねて改めて一読お願いします ■ 概要  アジアン異世界の大都市、蓬旦(ホータン)で運送業を開業しよう! ■ コンポーネント  3〜5人用 ◇エリアボード(10枚)  蓬旦にある10の地区(エリア)を表すゲームボードです。  各依頼に対応したアイコンや、エリアの市場占有率を表す【シェアゲージ】、各プレイヤーの【倉庫】、ランドマークアイコンなどがあります。 ◇会社ボード(5枚)  プレイヤーが経営する運送会社です。  共通の成長要素と、各運送会社毎の「最終決算スキル」が定められています。 ◇アクションボード(1枚)  ワーカーを配置して、アクションの内容と回数を表すカードです。 ◇依頼カード(60枚)  ホータンの需要を表すカードです。  依頼には「家具」「本」「食品」「服飾」「娯楽」の5種類があり、依頼達成に必要な資源の種類・数、達成時に得られるVP(=名声)などが設定されています。  また、依頼カードには上級と下級の2種類があり、上級の方がより質の良い資源が必要となります。 ◇デイリーカード(5枚)  依頼カードの一種です。各会社毎に1枚ずつあり、全て同じ内容になっています。 ◇スキルカード(30枚)  プレイに影響を与える特殊な効果です。  各会社毎に設定された5色と、白の6色があります。 ◇資源トークン(60個/30個/15個)  依頼で必要とされる生活雑貨(grocery)です。  資源には「並」「上」「特上」の3つのグレードがあり、改良することでグレードが上がっていきます。 ◇VPトークン( 個)  各プレイヤーのVP(=実績)を表すトークンです。  1VP、5VP、10VP、30VPの4種類があります。 ◇シェアトークン(60個)  エリアにおける権益を表すマーカーです。  各会社毎に12個ずつ用意されています。 ◇スタートプレイヤーマーカー(1個)  スタートプレイヤーを表すマーカーです。 ◇ワーカーポーン(30個)  プレイヤーが行うアクションの内容と、回数を表すワーカーです。  各会社毎に6個ずつあります。 ◇派遣ワーカー(60個)  会社の成長に応じて得られる、一時雇いのワーカーです。 ■ ゲームの準備 1)蓬旦の作成  エリアボードを配置して蓬旦の町を作ります。  「ホータン港(◆)」のエリアボードを配置した後、残りのエリアを下図のようにボードをランダムに配置してください。  □◆□   □□  □□□   □□  アクションボードは、エリア外の全プレイヤーの手が届きやすい場所に配置してください。 2)プレイヤー準備  じゃんけんなど、好きな方法でスタートプレイヤーを決定し、スタートプレイヤーから時計回りで順番に自分の会社を1つ選びます。選んだら、その会社ボードとワーカー3個、派遣ワーカー11個、シェアトークン12個、資源6個を受け取ってください。  受け取ったら、派遣ワーカーを会社ボードの下図所定の位置に配置します。  資源6個は、ホータン港の自分の【倉庫】に配置してください。 3)各種カードの準備  各プレイヤーは、選んだ会社と同じ色のデイリーカードを受け取り、【デイリー】へ表向きで配置してください。  次に、依頼カードを「上級」と「下級」に分け、よくシャッフルしてそれぞれ山にします。  そして、各プレイヤーは上級から1枚、下級から2枚引いて、自分の【デイリー】へ表向きで配置してください。  それが終わったら、2つの山から3枚ずつ引いて【マーケット】に表向きで並べてください。 4)スタイル設定  本ゲームには「スタンダード」と「アドバンス」の2つのスタイルが設定されています。  どちらのスタイルでプレイするか、全プレイヤー間で話し合って決定してください。  初回プレイなら「スタンダード」、ゲームに慣れてきたら「アドバンス」がおススメとなります。プロなら最初から「アドバンス」で一向に構いません。 〇スタンダード  各会社毎に使用できるスキルが固定されます。  各プレイヤーは自分が選んだ会社と同じ色のスキルカード4枚を手札としてください。これは秘匿情報でありませんので、公開しても問題ありません。 〇アドバンス  スキルカードをよく混ぜてシャッフルした後、全プレイヤーに6枚ずつ配ってください。  配ったら、時計回りにドラフトします。手札から1枚選んで伏せて置き、残った手札を左隣のプレイヤーに渡します。これを手札がなくなるまで続けてください。  終わったら、伏せたカードを手札としてください。  残ったスキルカードはゲームに使用しませんので、中を見ないようにしてゲームから取り除いてください。 ■ ゲームの進行  本ゲームはラウンドという単位で進行し、3ラウンド終了時に中間決算を行い、6ラウンドが終わるとゲームが終了します。  そして、ゲーム終了時に最も多くのVP(=実績)を得たプレイヤーがゲームに勝利します。  各ラウンドの流れは以下の通りとなります。 〇【倉庫】について  各エリアには、各プレイヤー用の【倉庫】が設定されています。  表記上、単に【倉庫】と記されている場合、それは「自分の【倉庫】」であるとして処理してください。  また、ホータン港以外の【倉庫】に配置できる資源の最大数は、各プレイヤーの”【倉庫拡張】の値”となります。 〇資源について  3つのグレードがあり、特に表記がない場合は全てのグレードを対象としています。  また、上位の資源は、下位の資源を代用することができます。例えば、上資源を2個の支払いを求められた際、上資源1個と特上資源1個で支払うことができます。 1:メインフェイズ  スタートプレイヤーから時計回りで順番に手番となります。ただし、ワーカーが尽きていたら強制パスとなります。  手番になったら、好きなアクションを1つ選んで、その空いているマスに「左詰め」で自分のワーカー1個を配置してください。2ラウンド目以降は、派遣ワーカーを使用することもできます(※後述)。  次にワーカーを配置したマスの数字に応じて、その後に実行されるアクションの回数と、得られる並資源の数が変わります。  @:アクション1回+並資源2個  A:アクション2回+並資源1個  B:アクション3回  得た並資源は、アクションを実行する前に以下の方法で配置します。  まずホータン港であれば、その【倉庫】に好きなだけ配置することができます(ホータン港の【倉庫】に最大数はありません)。  ホータン港以外のエリアであれば、「自分の資源が1個でも置かれていたら」、そのエリアに1個だけ配置することができます。ただし、【倉庫】の最大数を超えて配置することはできません。  それが終わったら、以下に従ってアクションを回数分だけ実行してください。 〇依頼達成  アクション回数1回につき、依頼1つを達成します。  【マーケット】か【デイリー】にある依頼カードと、それと同じアイコンを持つエリアを1つずつ選びます(複数回アクションを行う場合、連続して同じエリアを選んでも問題ありません)。  次に、その選んだエリアの【倉庫】から、指定された資源を【ストック】へ戻してその依頼を達成します。もしも資源が不足していた場合、依頼を達成することはできません。アクションが無駄になります。  依頼を達成したら、依頼カード毎に設定されたVPを得ます。  さらに、そのエリアの【シェアゲージ】の空いているマスに自分のシェアトークン1個を左詰めで配置してください(ただし、手元にシェアトークンが残っていなければ配置できません)。これは、シェアトークンが残っていたら必ず行う必要があります。  マスが全て埋まっていた場合、最も右側(=一番最後に配置された)シェアトークンをその持ち主に戻し、そこへ自分のシェアトークンを配置してください。  これにより、自分のシェアトークンが配置されたエリアは「進出エリア」となります。  シェアトークンの数は進出エリアの市場占有率を表し、数の多い順に順位が付けられ決算でVPを獲得できます。同数だった場合、より左側にシェアトークンの配置されているプレイヤーが優先されます。  最後に、【マーケット】の依頼カードであれば、それを捨て札にしてください(【マーケット】にカードが補充されるのは手番終了時となり、複数回アクションを行う場合は残っている依頼カードの中から達成を行う必要があります)。  【デイリー】なら、その依頼カードを裏向きにしてください。この裏向きになった依頼カードは、表向きに戻されるまで再度依頼達成することはできません。 ・デイリーカード  依頼カードを選ぶ代わりに、デイリーカードを選んで依頼達成することもできます。  その場合、ホータン港にある資源を好きなだけストックへ戻し、1個につき1VPを得てください(ただし、最大3VP)。  その後、通常の【デイリー】にある依頼カードと同様に、デイリーカードを裏向きにしてください。 〇輸送  アクション回数1回につき、資源1個を輸送します。  好きなエリアを1つ選び、その【倉庫】の資源を隣接するエリアの【倉庫】へ移動させてください。複数の輸送先エリアを選ぶことはできませんし、ホータン港以外のエリアは【倉庫】の最大数を超えて移動させることはできませんので注意してください。  もしも【輸送強化】されていた場合、1回強化されていたら「1アクションで輸送できる資源数」が1個から2個になります。  2回強化されていたら、追加でアクション回数を1回得ることができます。 〇改良  アクション回数1回につき、ホータン港にある資源1個のグレードを上げます。【ストック】にある1つ上のグレードの資源と交換してください。ただし、交換したいグレードの資源が【ストック】にない場合、交換を行うことはできません。  また、【品質向上】が強化されていた場合、追加のアクション回数を得ることができます。  これらのアクションは、必ずしも得たアクション回数分行う必要はありません。アクション回数が残っていても、手番を終わらせることができます。  アクション実行後、そのアクションカードのマスが全て埋まっていたら、マスに配置されている全てのワーカー(派遣ワーカーも含む)を【ストック】へ戻してください。  また、【マーケット】からカードが減ったら、それぞれの山から「下級3枚」「上級3枚」になるよう補充を行ってください。山が尽きた場合は、捨て札をリシャッフルして新しい山を作って補充します。 2:ラウンド終了  全プレイヤーがパスをしたら(=ワーカーを使い切ったら)ラウンドが終了します。  まず、各プレイヤーは個別に自分の会社を成長させます。  会社ボードに配置されている好きな派遣ワーカーを1個取り除き、そのマスの効果が適用されるようになります。ただし、【ワーカー増加】の派遣マーカーは、【倉庫拡張】【輸送強化】【品質向上】のどれか1項目の派遣ワーカーが全て取り除かれていないと、取り除くことはできません。  スキル(1〜4)から派遣ワーカーを取り除いた場合、好きな手札1枚を会社ボードの【スキル置き場】に配置し、直ちに効果を適用してください。  また、中間決算終了後の4ラウンド目、5ラウンド目は派遣ワーカーを2個ずつ取り除いてください。 〇派遣ワーカーの使用  会社ボードから取り除いた派遣ワーカーは、以降のラウンドで様々な用途に使用できます。 ・アクション回数調整  ワーカー配置時に、好きなだけ派遣ワーカーをアクションカードへ配置できます。  この派遣ワーカーの配置は手番に数えられず、アクションも発生しません。アクション回数が不足している時や、あるいは資源が欲しいなど、アクションカードのマスをリセットしたい時に使える穴埋め用の使い捨てワーカーとなります。  ただし、手番処理上、ワーカーを配置してから派遣ワーカーを配置はできませんので注意してください。 ・マーケット再調査  派遣ワーカーを1個【ストック】へ戻す毎に、【マーケット】にある好きな1枚を捨て札にし、即山から補充を行うことができます。通常、山からの補充は手番終了時に行われますが、派遣ワーカーを使用すると即補充されるので注意してください。 ・スキルコスト  スキルによって派遣ワーカーの消費を求められた場合、指定数を【ストック】へ戻すことでコスト支払いを行うことができます。  会社の成長処理が終わったら、各プレイヤーは【ストック】から自分のワーカーを3個補充し、【デイリー】の裏向きになっている依頼カードとデイリーカードを全て表向きにしてください。もしも【ワーカー増加】が解放されていたら、ワーカーを追加で1個補充してください。  次に、【ストック】から並資源2個をホータン港へ補充します。  もしも【倉庫拡張】が強化されていた場合、その追加分もホータン港へ補充してください。  ただし、最終ラウンド(=6ラウンド目)は、これら成長と補充の処理を行う必要はありません。  以上の処理が終わったら、スタートプレイヤーを1つ左隣へ移して新しいラウンドを開始してください。  もしもこれが3、6ラウンド目の終了時であれば決算を行います。  決算終了後、新しいラウンドを開始してください。ただし、2回目の決算である6ラウンド目は最終決算となり、そこでゲームが終了します。 〇中間決算  各エリア毎の市場占有率を見てます。  シェアトークンを多く配置している順に順位を付け(同数の場合、より左側に配置されている方を優先)、下図エリアの配置場所に応じて1位と2位のプレイヤーはVPを得てください。  @□@    @:1位3VP、2位1VP   @@     A:1位4VP、2位2VP  AAA    B:1位5VP、2位3VP   BB 〇最終決算  まず、各会社毎の最終決算スキルを適用し、VPを得てください。  次に、各エリア毎の市場占有率を見てます。  シェアトークンを多く配置している順に順位を付け(同数の場合、より左側に配置されている方を優先)、下図エリアの配置場所に応じて1位と2位のプレイヤーはVPを得てください。  @□@    @:1位3VP、2位1VP   @@     A:1位5VP、2位3VP  AAA    B:1位7VP、2位5VP   BB  これらのVPを合計し、最も多くのVPを得たプレイヤーがゲームに勝利します。同値なら全エリアの順位数合計値の低い方が勝利します。それも同じなら引き分けとしてください。