■■ Forwarder of Xanadu 草案17a ■ 問題点  各会社の特殊効果が固定されている、さらに基本能力部分は同じ、という点から、成長の自由度が余りない。基本能力も運送か品質の2択であまり上手く機能していないのが問題か。  また、マップのランダムについても、結局駅がどこにあるかだけでほぼ変わりがなく、意味がない。マップがランダムで、依頼もランダムだから、結局どちらもランダムなのでどのマップであっても戦略性が変わらない。という問題がある。それなら、最初から固定でもよいのかもしれない。  まずマップのランダム性について、例えば駅以外の機能性を持たせる方向性がある。  大分前のバージョンにあった、エリア毎の特殊能力的なものだ。だが、実際運ぶ際に特殊効果まで勘案するとかなり面倒になるのは間違いない。  だとすると、依頼の方を固定するやり方もある。依頼を最初から固定していた場合、例えば遠くの依頼が多くあるので輸送を強化しようとか、そういうやり方もできるようになる。  方法論としては、まず一定枚数を引いて、デイリーと同じ感じで手元に置くやり方。  ランダムはランダムなんだが、もう少し見通しはよくなる。ただ、インタラクティブ性はほぼない。先に依頼を達成する、しないというのはあるが、宝石の煌めきと同じでめくり運に左右されることも多く、そこも何とかしたい所ではある。  んー  現在の依頼達成について、これを依頼達成/獲得にするのはどうか。  達成しない場合、依頼置き場から確保できる仕様。あるいは、デイリーを共通のものではなく、プレイヤー個人のものとして一応持ってるような感じでもいいかも知れない。  ゲーム開始時に下級2枚、上級1枚を引いてデイリーとする。で、それ以外は通常と同じ。共通場にある依頼は早い者勝ちで、デイリーについては1ラウンドに1回だけ、そして何度でも達成可能。他のプレイヤーはデイリーを使えない。という感じ。  これで、最初に自分が得意なエリアが決まるので、それに合わせて基礎能力のどこを開けていくかが選択できるという感じ。  後、駅の固定効果をなくし、とりあえず色々機能的アイコンを持たせ、特殊効果によってそれが規定されるやり方はどうか。  駅、港、繁華街、農場…、みたいな感じで各エリアに1個付ける。んで、会社毎のスキルにそれ専用の効果を付ける。  この場合、会社のスキルは固定でない方がいい。  会社のスキルを最終決算スキルと基礎スキル1個にして、後は手札からプレイするやり方もあるか。スキルを最大3つまで解放できるとして、現在と同じように派遣ワーカーを得る。  んー  それなら、会社の固定スキルは最終決算スキルだけとして、全てのスキルは手札というやり方の方がスマートか。  倉庫についてどうするか。  現状、後回しが多くなる。ので、品質向上についてる在庫追加を、全て倉庫の副次効果にしてしまうのが良いか。  派遣ワーカーによるシェア交換について、やはり押し出し式はかなりマズイ気がする。先置きの有利さが全くなくなってしまうので、ここは最後の1個を交換できる。というやり方が良いかも知れない。 (!--大まかな変更点--) ・最終決算スキルの上限を撤廃 ■ 概要  アジアン異世界の大都市、蓬旦(ホータン)で運送業を開業しよう! ■ コンポーネント  3〜5人用 ◇エリアボード(10枚)  蓬旦にある10の地区(エリア)を表すゲームボードです。  各依頼に対応したアイコンや、エリアの市場占有率を表す【シェアゲージ】、各プレイヤーの【倉庫】、駅アイコンなどがあります。 ◇会社ボード(5枚)  プレイヤーが経営する運送会社です。  各運送会社毎に成長傾向が定められています。 ◇依頼カード(60枚)  ホータンの需要を表すカードです。  依頼には「家具」「本」「食品」「服飾」「娯楽」の5種類があり、依頼達成に必要な資源の種類・数、達成時に得られるVP(=名声)などが設定されています。  また、依頼カードには上級と下級の2種類があり、上級の方がより質の良い資源が必要となります。 ◇デイリーカード(15枚)  依頼カードの一種で、プレイヤーが最初から持っている仕事を表しています。 ◇アクションカード(3枚)  ワーカーを配置して、アクションの内容と回数を表すカードです。 ◇資源トークン(60個/30個/15個)  依頼で必要とされる生活雑貨(grocery)です。  資源には「並」「上」「特上」の3つのグレードがあり、改良することでグレードが上がっていきます。 ◇VPトークン( 個)  各プレイヤーのVP(=実績)を表すトークンです。 ◇シェアトークン(60個)  エリアにおける権益を表すマーカーです。  各プレイヤー毎に12個ずつ用意されています。 ◇スタートプレイヤーマーカー(1個)  スタートプレイヤーを表すマーカーです。 ◇ワーカーポーン(30個)  プレイヤーが行うアクションの内容と、回数を表すワーカーです。  各色6個ずつあります。 ◇派遣ワーカー(55個)  会社の成長に応じて得られる、一時雇いのワーカーです。 ■ ゲームの準備 1)蓬旦の作成  エリアボードを配置して蓬旦の町を作ります。  「ホータン港(◆)」のエリアボードを配置した後、残りのエリアを下図のようにボードをランダムに配置してください。  □◆□   @A  BCD   EF  また、駅アイコンを持つエリアが、上図@ACにあった場合、以下で指定された位置のエリアボードと交換してください。ただし、交換先のエリアにも駅アイコンがあれば、交換を行う必要はありません。  @→B  A→D  C→E 交換先に駅アイコンがあれば C→F 2)各種カードの準備  各プレイヤーは1、2、3のデイリーカードを受け取り、自分の【デイリー】にそれを表向きにして置いてください。  依頼カードは「上級」と「下級」に分け、よくシャッフルして山にします。そして、2つの山からそれぞれ3枚ずつ引いて【マーケット】に表向きで並べてください。  アクションカード3枚は、エリア外の全プレイヤーの手が届きやすい場所に表向きで配置してください。 3)スタイル設定  本ゲームには「スタンダード」と「アドバンス」の2つのスタイルが設定されています。  アドバンスの方が使用できるスキルが増え、選んだ会社の個性や、戦術の幅が大きく広がります。ただし、全員のやれることが増える為、扱う情報量が増えプレイ難度がやや上がります。  どちらのスタイルでプレイするか、全プレイヤー間で話し合って決定してください。  初回プレイなら「スタンダード」、ゲームに慣れてきたら「アドバンス」がおススメとなります。 4)プレイヤー準備  じゃんけんなど、好きな方法でスタートプレイヤーを決定し、スタートプレイヤーから時計回りで順番に自分の会社を1つ選びます。選んだら、その会社ボードとワーカー3個、派遣ワーカー8個(アドバンスなら11個)、シェアトークン12個、資源6個を受け取ってください。  受け取ったら、派遣ワーカーを会社ボードの所定の位置に配置します。  スタイルが「アドバンス」なら、「☆アイコン」の付いたスキルの上にも配置してください。  資源6個は、ホータン港の自分の【倉庫】に配置してください。 ■ ゲームの進行  本ゲームはラウンドという単位で進行し、3ラウンド終了時に中間決算を行い、6ラウンドが終わるとゲームが終了します。  そして、ゲーム終了時に最も多くのVP(=実績)を得たプレイヤーがゲームに勝利します。  各ラウンドの流れは以下の通りとなります。 〇【倉庫】について  各エリアには、各プレイヤー用の【倉庫】が設定されています。  表記上、単に【倉庫】と記されている場合、それは「自分の【倉庫】」であるとして処理してください。  また、ホータン港以外の【倉庫】に配置できる資源の最大数は、各プレイヤーの”【倉庫拡張】の値”となります。 〇資源について  3つのグレードがあり、特に表記がない場合は全てのグレードを対象としています。  また、上位の資源は、下位の資源を代用することができます。例えば、上資源を2個の支払いを求められた際、上資源1個と特上資源1個で支払うことができます。 1:メインフェイズ  スタートプレイヤーから時計回りで順番に手番となります。ただし、ワーカーが尽きていたら強制パスとなります。  手番になったら、好きなアクションを1つ選んで、その空いているマスに「左詰め」で自分のワーカー1個を配置してください。2ラウンド目以降は、派遣ワーカーを使用することもできます(※後述)。  次にワーカーを配置したマスの数字に応じて、その後に実行されるアクションの回数と、得られる並資源の数が変わります。  @:アクション1回+並資源2個  A:アクション2回+並資源1個  B:アクション3回  得た並資源は、アクションを実行する前に以下の方法で配置します。  まずホータン港であれば、その【倉庫】に好きなだけ配置することができます。  次に、1個でも資源のあるエリアに、1個だけ配置することができます。もしも、そのエリアに【駅】があれば追加でもう1個配置できます。  ただし、ホータン港以外のエリアは、【倉庫】の最大数を超えて配置することはできません。  次に、以下に従ってアクションを回数分だけ実行してください。 〇依頼達成  アクション回数1回につき、依頼1つを達成します。  【マーケット】にある依頼カードと、それと同じアイコンを持つエリアを1つずつ選びます。  【デイリー】にあるデイリーカードなら、好きな表向きの1枚とホータン港を選んでください。  そうしたら、その選んだエリアの【倉庫】から、指定された資源を【ストック】へ戻してその依頼を達成します。もしも資源が不足していた場合、依頼を達成することはできません。アクションが無駄になります。  依頼を達成したら、依頼カード毎に設定されたVPを得てください。  次に、ホータン港以外のエリアで依頼を達成した場合、そのエリアの【シェアゲージ】の空いているマスに手元にあるシェアトークン1個を左詰めで配置します。シェアゲージのマスはプレイヤー人数によって異なり、4人プレイ時と5人プレイ時は当該する人数アイコンで記されたマスを使用することができます。  マスが全て埋まっている、同手番で既にそのエリアにシェアトークンを配置している、あるいはシェアトークンが残っていない場合、配置することはできません。  これにより、自分のシェアトークンが配置されたエリアは「進出エリア」となります。  シェアトークンの数は進出エリアの市場占有率を表し、数の多い順に順位が付けられ決算でVPを獲得できます。同数だった場合、より左側にシェアトークンの配置されているプレイヤーが優先されます。  最後に、【マーケット】の依頼カードであれば、それを捨て札にしてください(【マーケット】にカードが補充されるのは手番終了時となり、複数回依頼達成を行う場合は残っている依頼カードの中から達成を行う必要があります)。  【デイリー】なら、そのデイリーカードを裏向きにしてください。この裏向きになったデイリーカードは、表向きに戻されるまで再度依頼達成することはできません。 〇輸送  アクション回数1回につき、資源1個を輸送します。  好きなエリアを1つ選び、その【倉庫】の資源を隣接するエリアの【倉庫】へ移動させてください。複数の輸送先エリアを選ぶことはできませんし、ホータン港以外のエリアは【倉庫】の最大数を超えて移動させることはできませんので注意してください。  もしも【輸送強化】されていた場合、1回強化されていたら「1アクションで輸送できる資源数」が1個から2個になります。  2回強化されていたら、追加でアクション回数を1回得ることができます。 〇改良  アクション回数1回につき、ホータン港にある資源1個のグレードを上げます。【ストック】にある1つ上のグレードの資源と交換してください。ただし、交換したいグレードの資源が【ストック】にない場合、交換を行うことはできません。  また、【品質向上】が強化されていた場合、追加のアクション回数を得ることができます。  これらのアクションは、必ずしも得たアクション回数分行う必要はありません。アクション回数が残っていても、手番を終わらせることができます。  アクション実行後、そのアクションカードのマスが全て埋まっていたら、マスに配置されている全てのワーカー(派遣ワーカーも含む)を【ストック】へ戻してください。  また、【マーケット】からカードが減ったら、それぞれの山から「下級3枚」「上級3枚」になるよう補充を行ってください。山が尽きた場合は、捨て札をリシャッフルして新しい山を作って補充します。 2:ラウンド終了  全プレイヤーがパスをしたら(=ワーカーを使い切ったら)ラウンドが終了します。  まず、各プレイヤーは個別に自分の会社を成長させます。  会社ボードに配置されている好きな派遣ワーカーを1個取り除き、そのマスの効果が適用されるようになります。ただし、【ワーカー増加】の派遣マーカーは、【倉庫拡張】【輸送強化】【品質向上】のどれか1項目の派遣ワーカーが全て取り除かれていないと、取り除くことはできません。  また、スタイルが「アドバンス」の場合、中間決算終了後の4ラウンド目、5ラウンド目は派遣ワーカーを2個ずつ取り除いてください。「スタンダード」ならラウンドに関係なく、取り除かれる派遣ワーカー数は常に1個となります。 〇派遣ワーカーの使用  会社ボードから取り除いた派遣ワーカーは、以降のラウンドで様々な用途に使用できます。 ・アクション回数調整  ワーカー配置時に、好きなだけ派遣ワーカーをアクションカードへ配置できます。  この派遣ワーカーの配置は手番に数えられず、アクションも発生しません。アクション回数が不足している時や、あるいは資源が欲しいなど、アクションカードのマスをリセットしたい時に使える穴埋め用の使い捨てワーカーとなります。  ただし、手番処理上、ワーカーを配置してから派遣ワーカーを配置はできませんので注意してください。 ・マーケット再調査  派遣ワーカーを1個【ストック】へ戻す毎に、【マーケット】にある好きな1枚を捨て札にし、即山から補充を行うことができます。通常、山からの補充は手番終了時に行われますが、派遣ワーカーを使用すると即補充されるので注意してください。 ・市場押し出し  【シェアゲージ】に空きマスがない場合、配置の際に派遣ワーカーを1個【ストック】へ戻すことで押し出しできます。  【シェアゲージ】の左端に配置されているシェアトークンをプレイヤーへ戻し、残りのシェアトークンを1マスずつ左へずらして、最後のマスに自分のシェアトークンを配置してください。 ・スキルコスト  スキルによって派遣ワーカーの消費を求められた場合、指定数を【ストック】へ戻すことでコスト支払いを行うことができます。  会社の成長処理が終わったら、各プレイヤーは【ストック】から自分のワーカーを3個補充し、裏向きになっているデイリーカードを全て表向きにしてください。もしも【ワーカー増加】が解放されていたら、自分のワーカーを追加で1個補充してください。  次に、【ストック】から並資源2個をホータン港へ補充します。  もしも【倉庫拡張】や【品質向上】が強化されていた場合、その追加分もホータン港へ補充してください。  ただし、最終ラウンド(=6ラウンド目)は、これら成長と補充の処理を行う必要はありません。  以上の処理が終わったら、スタートプレイヤーを1つ左隣へ移して新しいラウンドを開始してください。  もしもこれが3、6ラウンド目の終了時であれば決算を行います。  決算終了後、新しいラウンドを開始してください。ただし、2回目の決算である6ラウンド目は最終決算となり、そこでゲームが終了します。 〇中間決算  各エリア毎の市場占有率を見てます。  シェアトークンを多く配置している順に順位を付け(同数の場合、より左側に配置されている方を優先)、下図エリアの配置場所に応じて1位と2位のプレイヤーはVPを得てください。  @□@    @:1位2VP、2位1VP   @@     A:1位3VP、2位1VP  AAA    B:1位4VP、2位2VP   BB 〇最終決算  まず、各会社毎の最終決算スキルを適用し、VPを得てください。  次に、各エリア毎の市場占有率を見てます。  シェアトークンを多く配置している順に順位を付け(同数の場合、より左側に配置されている方を優先)、下図エリアの配置場所に応じて1位と2位のプレイヤーはVPを得てください。  @□@    @:1位3VP、2位1VP   @@     A:1位4VP、2位2VP  AAA    B:1位6VP、2位3VP   BB  これらのVPを合計し、最も多くのVPを得たプレイヤーがゲームに勝利します。同値なら全エリアの順位数合計値の低い方が勝利します。それも同じなら引き分けとしてください。