■■ アジアンデリバリー 草案15b ■ 問題点  依頼について、めくり運がかなり強い。宝石と同じような水掛け論を感じる。  また、エリアマップのランダム性もかなり強い。駅が密集した場合、スキル効果が強すぎたり、あるいは全く使い物にならなくなったりもする。  例えば、エリアボードを位置的に2つ、つまり1歩と2〜3歩に分けて、その配置位置だけランダムにするか? ただ、ゲームシステム的には歩数が同じならどこに配置されても結局は同じであるので、歩数で分けることはできない。  仮にできるとしたら、駅の位置をヨコハマ的な感じで動かすだけか。  例えば、駅は必ず外周になるよう交換配置とか? 概ね、中央に寄ってしまった時だけ問題があるので、中4枚について交換先が指定されていて、そこに駅があれば交換しない。という感じで良いと思われる。  依頼についてどうするか。  レベルで分けるやり方はある。つまり、特上の入る層と入らない層の2段階とする。  これで問題なのは、安い、マジョリティ狙いが強くなる。という部分で、これは数字のバランス調整をすることで恐らく問題が少なくなる。つまり、改造後の点数を少しだけ高めにする。  また、スートを1つ増やすのも良いかも知れない。後、派遣切って出先アップグレードは、やはりルール的に重いしない方がいいな。安いのの回転率を上げ、改造をよりブランド化するのなら、遠方で改造するのはやや危険な感じがする。  シェアについて、押し出しルールをアリにした方がいいのかも知れない。  基本的に、古い方が押し出される。つまり、全部埋まってしまったら先置きの優位性がなくなる。なので、人数が増える毎にもう1マスずつぐらい増やしてもいい。つまり、5人プレイなら通常のマス数+2ということになる。  後、押し出す際に派遣1消費がいいかな。  また、派遣を切ることで、場のリフレッシュをしてもよいかも知れない。めくり運要素をある程度減らせると思われる。予約まですると面倒ではあるが、リフレッシュぐらいならOKだろう。  輸送の4を輸送アクション+1に変えるのはどうか。輸送開ける選択肢がかなり少ないので、それも良いかも知れない。  後、全体的に依頼に必要な荷物数を少し減らしても良いかも知れない。 (!--大まかな変更点--) ・品質向上強化が弱すぎるっぽいので、倉庫と同じく資源増加効果を付与 ・改良に、派遣ワーカーを消費してホータン港以外のエリアも対象にできるルールを追加 ・全体的に、各社のスキル効果がゲーム中盤以降に与えるインパクトが少なすぎるので、方向性を変えて修正 ・最終決算スキルの格差が大きいので、7〜9前後になるよう調整 ・エリアマジョリティボーナスが大きすぎるので、やや下方修正 ■ 概要  アジアン異世界の大都市、蓬旦(ホータン)で運送業を開業しよう! ■ コンポーネント  3〜5人用 ◇エリアボード(10枚)  蓬旦にある10の地区(エリア)を表すゲームボードです。  各依頼に対応したアイコンや、エリアの市場占有率を表す【シェアゲージ】、各プレイヤーの【倉庫】、駅アイコンなどがあります。 ◇会社ボード(5枚)  プレイヤーが経営する運送会社です。  各運送会社毎に成長傾向が定められています。 ◇依頼カード(48枚)  受注した仕事を表すカードです。  依頼には「建設」「研究」「食品」「芸術」の4種類があり、依頼達成に必要な資源の種類・数、達成時に得られるVP(=名声)などが設定されています。 ◇デイリーカード(15枚)  依頼カードの一種で、プレイヤーが最初から持っている仕事を表しています。 ◇アクションカード(3枚)  ワーカーを配置して、アクションの内容と回数を表すカードです。 ◇資源トークン(60個/30個/15個)  依頼で必要とされる生活雑貨(grocery)です。  資源には「並」「上」「特上」の3つのグレードがあり、改良することでグレードが上がっていきます。 ◇VPボード、VPマーカー(1枚/4個)  清算時などに使用する、各プレイヤーのVP(=名声)を表すボードとマーカーです。 ◇シェアトークン(60個)  エリアにおける権益を表すマーカーです。  各プレイヤー毎に12個ずつ用意されています。 ◇スタートプレイヤーマーカー(1個)  スタートプレイヤーを表すマーカーです。 ◇ワーカーポーン(25個)  プレイヤーが行うアクションの内容と、回数を表すワーカーです。  各色5個ずつあります。 ◇派遣ワーカー(55個)  会社の成長に応じて得られる、一時雇いのワーカーです。 ■ ゲームの準備 1)蓬旦の作成  エリアボードを配置して蓬旦の町を作ります。  「ホータン港(I)」のエリアボードを配置した後、残りのエリアを下図のようにボードをランダムに配置してください。  □I□   □□  □□□   □□ 2)各種カードの準備  各プレイヤーは1、2、3のデイリーカードを受け取り、自分の【デイリー】にそれを表向きにして置いてください。  依頼カードはよくシャッフルして山にし、6枚引いて【マーケット】に表向きで並べてください。  アクションカード3枚は、エリア外の全プレイヤーの手が届きやすい場所に表向きで配置してください。 3)プレイヤー準備  じゃんけんなど、好きな方法でスタートプレイヤーを決定し、スタートプレイヤーから時計回りで順番に自分の会社を1つ選びます。  選んだら、その会社ボードとワーカー3個、派遣ワーカー11個、シェアトークン12個、VPマーカー、資源6個を受け取ります。  受け取ったら、VPマーカーを「0」のマスに配置し、派遣ワーカー11個を会社ボードの所定の位置に配置してください。  資源6個は、ホータン港の自分の【倉庫】に配置してください。 ■ ゲームの進行  本ゲームはラウンドという単位で進行し、3ラウンド終了時に中間決算を行い、6ラウンドが終わるとゲームが終了します。  そして、ゲーム終了時に最も多くのVP(=名声)を得たプレイヤーがゲームに勝利します。  各ラウンドの流れは以下の通りとなります。 〇カードの補充  【マーケット】からカードが減ったら、山から即補充を行ってください。  もしも山が尽きた場合、捨て札をリシャッフルして新しい山にしてください。捨て札もなければ、それ以上補充することはできません。 〇【倉庫】について  各エリアには、各プレイヤー用の【倉庫】が設定されています。  表記上、単に【倉庫】と記されている場合、それは「自分の【倉庫】」であるとして処理してください。  また、ホータン港以外の【倉庫】に配置できる資源の最大数は、各プレイヤーの”【倉庫拡張】の値”となります。 〇資源について  3つのグレードがあり、特に表記がない場合は全てのグレードを対象としています。  また、上位の資源は、下位の資源を代用することができます。例えば、上資源を2個の支払いを求められた際、上資源1個と特上資源1個で支払うことができます。 1:メインフェイズ  スタートプレイヤーから時計回りで順番に手番となります。ただし、ワーカーが尽きていたら強制パスとなります。  手番になったら、好きなアクションを1つ選んで、その空いているマスに「左詰め」で自分のワーカー1個を配置してください。2ラウンド目以降は、派遣ワーカーを配置することもできます(※後述)。  次にワーカーを配置したマスの数字に応じて、その後に実行されるアクションの回数と、得られる並資源の数が変わります。  @:アクション1回+並資源2個  A:アクション2回+並資源1個  B:アクション3回  得た並資源は、アクションを実行する前に以下の方法で配置します。  まずホータン港であれば、その【倉庫】に好きなだけ配置することができます。  次に、1個でも資源のあるエリアに、1個だけ配置することができます。もしも、そのエリアに【駅】があれば追加でもう1個配置できます。  ただし、ホータン港以外のエリアは、【倉庫】の最大数を超えて配置することはできません。  次に、以下に従ってアクションを回数分だけ実行してください。 〇依頼達成  アクション回数1回につき、依頼1つを達成します。  【マーケット】にある依頼カードと、それと同じアイコンを持つエリアを1つずつ選びます。  【デイリー】にあるデイリーカードなら、好きな表向きの1枚とホータン港を選んでください。  そうしたら、その選んだエリアの【倉庫】から、指定された資源を【ストック】へ戻してその依頼を達成します。もしも資源が不足していた場合、依頼を達成することはできません。アクションが無駄になります。  依頼を達成したら、依頼カード毎に設定されたVPを得てください。  次に、ホータン港以外のエリアで依頼を達成した場合、そのエリアの【シェアゲージ】の空いているマスに手元にあるシェアトークン1個を左詰めで配置します。マスが全て埋まっている、同手番で既にそのエリアにシェアトークンを配置している、あるいはシェアトークンが残っていない場合、配置することはできません。  これにより、自分のシェアトークンが配置されたエリアは「進出エリア」となります。  シェアトークンの数は進出エリアの市場占有率を表し、数の多い順に順位が付けられ決算でVPを獲得できます。同数だった場合、より左側にシェアトークンの配置されているプレイヤーが優先されます。  最後に、【マーケット】の依頼カードであれば、それを捨て札にしてください。  【デイリー】なら、そのデイリーカードを裏向きにしてください。この裏向きになったデイリーカードは、表向きに戻されるまで再度依頼達成することはできません。 〇輸送  アクション回数1回につき、資源を各プレイヤーの”【輸送強化】の値”分だけ輸送します。  好きなエリアを1つ選び、その【倉庫】の資源を隣接するエリアの【倉庫】へ移動させてください。複数の資源を輸送することができても、複数の輸送先エリアは指定できないので注意してください。  また、ホータン港以外のエリアは、【倉庫】の最大数を超えて移動させることはできません。 〇改良  アクション回数1回につき、ホータン港にある資源1個のグレードを上げます。【ストック】にある1つ上のグレードの資源と交換してください。この時、派遣ワーカーを1個【ストック】に戻すと、ホータン港以外のエリアにある資源を改良することもできます。  また、【品質向上】が強化されていた場合、追加のアクション回数を得ることができます。  ただし、交換したいグレードの資源が【ストック】にない場合、交換を行うことはできません。アクションが無駄になります。  アクション実行後、そのアクションカードのマスが全て埋まっていたら、マスに配置されている全てのワーカー(派遣ワーカーも含む)を【ストック】へ戻してください。 2:ラウンド終了  全プレイヤーがパスをしたらラウンドが終了します。  まず、各プレイヤーは個別に自分の会社を成長させます。  会社ボードに配置されている好きな派遣ワーカーを1個取り除き、そのマスの効果が適用されるようになります。ただし、【ワーカー増加】の派遣マーカーは、【倉庫拡張】【輸送強化】【品質向上】のどれか1項目の派遣ワーカーが全て取り除かれていないと、取り除くことはできません。  取り除いた派遣ワーカーは手元に置き、以降のラウンドのワーカー配置時に、好きなだけアクションカードへ配置することができます。この派遣ワーカーの配置は手番に数えられず、アクションも発生しません。アクション回数が不足している時や、あるいは資源が欲しいなど、アクションカードのマスをリセットしたい時に使える穴埋め用の使い捨てワーカーとなります。  ただし、手番処理上、ワーカーを配置してから派遣ワーカーを配置はできませんので注意してください。  中間決算終了後(=4ラウンド目以降)は、派遣ワーカーを2個ずつ取り除くことができます。  会社の成長処理が終わったら、各プレイヤーは【ストック】から自分のワーカーを3個補充し、裏向きになっているデイリーカードを全て表向きにしてください。もしも【ワーカー増加】が解放されていたら、自分のワーカーを追加で1個補充してください。  次に、【ストック】から並資源2個をホータン港へ補充します。  もしも【倉庫拡張】や【品質向上】が強化されていた場合、その追加分もホータン港へ補充してください。  ただし、最終ラウンド(=6ラウンド目)は、これら成長と補充の処理を行う必要はありません。  以上の処理が終わったら、スタートプレイヤーを1つ左隣へ移して新しいラウンドを開始してください。  もしもこれが3、6ラウンド目の終了時であれば決算を行います。  決算終了後、新しいラウンドを開始してください。ただし、2回目の決算である6ラウンド目は最終決算となり、そこでゲームが終了します。 〇中間決算  各エリア毎の市場占有率を見てます。  シェアトークンを多く配置している順に順位を付け(同数の場合、より左側に配置されている方を優先)、下図エリアの配置場所に応じて1位と2位のプレイヤーはVPを得てください。  @□@    @:1位1VP、2位0VP   @@     A:1位2VP、2位1VP  AAA    B:1位3VP、2位1VP   BB 〇最終決算  まず、各会社毎の最終決算スキルの効果が適用されます。  次に、各エリア毎の市場占有率を見てます。  シェアトークンを多く配置している順に順位を付け(同数の場合、より左側に配置されている方を優先)、下図エリアの配置場所に応じて1位と2位のプレイヤーはVPを得てください。  @□@    @:1位2VP、2位1VP   @@     A:1位3VP、2位1VP  AAA    B:1位5VP、2位3VP   BB  これらのVPを合計し、最も多くのVPを得たプレイヤーがゲームに勝利します。同値なら全エリアの順位数合計値の低い方が勝利します。それも同じなら引き分けとしてください。