■■ アジアンデリバリー 草案14a ■ 問題点  輸送が形骸化している。  基本的に追加の資源は全部ホータン港に発生するようにして、何らかの効果でのみエリアに発生するようにしたらいいのかも知れない。あるいは、アクション選択時の資源のみ特殊で、残りは全部ホータン港に自動的に発生するようにするとか。  また、改良についても、これの回数強化はかなり問題がある。2×3=6回強化は、さすがに次元が違う。追加で+1個、+2個にした場合、1で3回、2で4回、3で5回なので、これについてはそうすべきである。  後、やはり権益エリアで改良は強すぎる。益々輸送の価値がなくなる。それに、依頼で上級資源の要求が多すぎる。  デイリーの必要最低個数を上げて、デイリーをどこでも達成可能にするべきか。  ただ、そうすると4人、あるいは5人プレイ時に、一瞬で開拓トークンがなくなる可能性が高い。また、遠くで依頼をする動機付けにならない。  エリアによって、1ヶ所か2か所、デイリーができる場所があっても良いかも知れない。  エリアの依頼達成個所を減らした方がいいかも知れない。  現状、どこでも何かしら達成できるので、正直に言えば開拓トークン以外の理由で達成する理由がない。  あるいは、依頼を達成したエリアにシェアトークンを置く。で、それでエリアマジョリティする。みたいな流れはいいかも知れない。  依頼を達成した順にマーカーを配置し、同数の場合はより左側(=先)に配置した方が優先という形式。  エリア毎に配置できるマーカー数は決まっていて、シェア1位だと色々恩恵がある。的な感じ?  理屈はあっている。  開拓トークンを配置しておいて、それと交換する形で得る。ただ、距離によってどうこうをどうするか。  開拓トークンにも2種類あって、安い1VPと高い3VPがあるとする。で、距離によって高い方を配置し、残りは安いので埋める。とすれば問題ないか。  成長トークンはどう使うか。  アクションに用いるのはどうだろうか。使い切りにして、アクションを埋める。つまり、3回したい時に1個しか配置されてなければ、1個を成長トークンで埋める。これに効果はないが、次の配置で3回できる。的な。当然、3回に埋めてリセットしてから改めて配置し、資源を得てもよい。  これで大まかな問題は解決するし、全エリアに達成可能依頼があっても全く問題なくなる。  後は駅をもう少し意味のあるものにしたい。  各会社のスキルにあるが、基本ルールとしてもう少しなんかないか。  うーん、まぁ、これはもう少し保留でもいいか。 (!--大まかな変更点--) ・用語変更。権益→シェア/進出、サービス→開拓 ・決算方法の変更。依頼はスート毎のマジョリティでなく、単純に枚数マジョリティに。 ・エリア毎のマジョリティを中間決算でも行うよう。また、同着を人数割りするよう変更 ・各会社に決算スキルを導入。これは解放しなくても最初からある。最終決算時だけ適用される。 ・改良のベースアップを1→1→2に変更。2段階目から資源1個ボーナス付き。 ・ラウンド終了時の資源配置を、ホータン港限定でなく通常と同じように好きなエリアに配置できるよう変更 ・進出エリアには、資源が1個もなくても資源を配置できるよう変更 ・倉庫の最低値を3→4に変更 ■ 概要  アジアン異世界の大都市、蓬旦(ホータン)で運送業を開業しよう! ■ コンポーネント  3〜5人用 ◇エリアボード(10枚)  蓬旦にある10の地区(エリア)を表すゲームボードです。  各地区には依頼に対応したベースカラーと、駅アイコン、倉庫(資源置き場)などがあります。 ◇会社ボード(5枚)  プレイヤーが経営する運送会社です。  各運送会社毎に成長傾向が定められています。 ◇依頼カード(48枚)  受注した仕事を表すカードです。  依頼には「建設(赤)」「研究(青)」「食品(黄)」「芸術(緑)」の4種類があり、依頼達成に必要な資源の種類・数、達成時に得られるVP(=名声)などが設定されています。 ◇デイリーカード(15枚)  依頼カードの一種で、プレイヤーが最初から持っている仕事を表しています。 ◇アクションカード(3枚)  ワーカーを配置して、アクションの内容と回数を表すカードです。 ◇資源トークン(60個/30個/15個)  依頼で必要とされる生活雑貨(grocery)です。  資源には「通常」「鶴」「亀」の3つのグレードがあり、改良することでグレードが上がっていきます。 ◇開拓トークン(18個)  遠く離れたエリアで依頼を達成した際に得られる、VPボーナスです。 ◇VPボード、VPマーカー(1枚/4個)  清算時などに使用する、各プレイヤーのVP(=名声)を表すボードとマーカーです。 ◇シェアマーカー(55個)  エリアにおける権益を表すマーカーです。  各プレイヤー毎に11個ずつ用意されています。 ◇スタートプレイヤーマーカー(1個)  スタートプレイヤーを表すマーカーです。 ◇ワーカーポーン(25個)  プレイヤーが行うアクションの内容と、回数を表すワーカーです。  各色5個ずつあります。 ■ ゲームの準備 1)蓬旦の作成  エリアボードを配置して蓬旦の町を作ります。  「ホータン港(I)」のエリアボードを配置した後、残りのエリアを下図のようにボードをランダムに配置してください。  □I□   □□  □□□   □□  次に、開拓トークンを配置します。  下図で指定された枚数だけ、該当するエリアに開拓トークンを配置してください。  @□@   @@  AAA   CC 2)各種カードの準備  各プレイヤーは1、2、3のデイリーカードを受け取り、自分の【デイリー】にそれを表向きにして置いてください。  依頼カードはよくシャッフルして山にし、6枚引いて【マーケット】に表向きで並べてください。  アクションカード3枚は、エリア外の全プレイヤーの手が届きやすい場所に表向きで配置してください。 3)プレイヤー準備  じゃんけんなど、好きな方法でスタートプレイヤーを決定し、スタートプレイヤーから時計回りで順番に自分の会社を1つ選びます。  選んだら、その会社ボードとワーカー3個、シェアマーカー11個、VPマーカー、資源6個を受け取ります。  受け取ったら、VPマーカーを「0」のマスに配置し、シェアマーカー11個を会社ボードの所定の位置に配置してください。  資源6個は、ホータン港の自分の【倉庫】に配置してください。 ■ ゲームの進行  本ゲームはラウンドという単位で進行し、3ラウンド終了時に中間決算を行い、6ラウンドが終わるとゲームが終了します。  そして、ゲーム終了時に最も多くのVP(=名声)を得たプレイヤーがゲームに勝利します。  各ラウンドの流れは以下の通りとなります。 〇カードの補充  【マーケット】からカードが減ったら、山から即補充を行ってください。  もしも山が尽きた場合、捨て札をリシャッフルして新しい山にしてください。捨て札もなければ、それ以上補充することはできません。 〇【倉庫】について  各エリアには、各プレイヤー用の【倉庫】が設定されています。  表記上、単に【倉庫】と記されている場合、それは「自分の【倉庫】」であるとして処理してください。  また、ホータン港以外の【倉庫】に配置できる資源の最大数は、各プレイヤーの成長度に応じて変化します。 〇資源について  3つのグレードがあり、特に表記がない場合は「通常」の資源を用いてください。  また、上位の資源は、下位の資源を代用することができます。例えば、鶴資源を2個の支払いを求められた際、鶴資源1個と亀資源1個で支払うことができます。 1:メインフェイズ  スタートプレイヤーから時計回りで順番に手番となります。ただし、ワーカーが尽きていたら強制パスとなります。  手番になったら、好きなアクションを1つ選んで、その空いているマスに「左詰め」で自分のワーカー1個を配置してください。  次にワーカーを配置したマスの数字に応じて、その後に実行されるアクションの回数と、得られる資源の数が変わります。  @:アクション1回+資源2個  A:アクション2回+資源1個  B:アクション3回  得たベース資源は、アクションを実行する前に以下の方法で配置します。  まずホータン港であれば、その【倉庫】に好きなだけ配置することができます。  次に、進出エリア(※後述)か、【倉庫】に資源が1個でもあるエリアに、1個だけ配置することができます。もしも、そのエリアに【駅】があれば追加でもう1個配置できます。  ただし、ホータン港以外のエリアは、【倉庫】の最大数を超えて配置することはできません。  次に、以下に従ってアクションを回数分だけ実行してください。 〇依頼達成  依頼(【マーケット】/【デイリー】)と、それと同じ色を持つエリア(【デイリー】の場合はホータン港限定)を1つずつ選びます。  次に、その選んだエリアの【倉庫】から、指定された資源を【ストック】へ戻してその依頼を達成してください。もしも資源が不足していた場合、依頼を達成することはできません。アクションが無駄になります。  依頼を達成したら、依頼カード毎に設定されたVPを得てください。  もしも依頼を達成したエリアに開拓トークンがあれば、それも1個得ることができます。  最後に、【マーケット】の依頼カードであれば、それを自分の【達成済み置き場】へ移動させてください。  【デイリー】なら、そのデイリーカードを裏向きにしてください。この裏向きになったデイリーカードは、表向きに戻されるまで再度使用することはできません。 〇輸送  好きなエリアを1つ選び、その【倉庫】の資源を隣接するエリアの【倉庫】へ移動させます。  一度に輸送できる資源の数は、各プレイヤーの会社の成長度に応じて変化します。  ただし、ホータン港以外のエリアは、【倉庫】の最大数を超えて移動させることはできません。 〇改良  ホータン港にある資源を、【ストック】にある1つ上のグレードの資源と交換します。  一度に交換できる資源の数は、各プレイヤーの会社の成長度に応じて変化します。  また、2段階目まで成長させると、改良を選んだ際に資源を1個得ることができます。これは、通常のアクションを選んだ際に得る資源と同じとして扱い、配置することができます。  ただし、交換したいグレードの資源が【ストック】にない場合、交換を行うことはできません。アクションが無駄になります。  アクション実行後、そのアクションカードのマスが全て埋まっていたら、マスに配置されている全てのワーカー(他のプレイヤーも含む)を【ストック】へ戻してください。 2:ラウンド終了  全プレイヤーがパスをしたらラウンドが終了します。  まず、スタートプレイヤーから時計回りで順番に会社を成長させます。  会社ボードに配置されている好きなシェアマーカーを1個取り除き、取り除いたシェアマーカーを「ホータン港に繋がるように」好きなエリアに配置してください(同じエリアに複数配置することもできます)。  また、【ワーカー増加】のシェアマーカーは、【倉庫拡張】【輸送強化】【品質向上】のどれか1項目のシェアマーカーが全て取り除かれていないと、取り除くことはできません。  中間決算終了後(=4ラウンド目以降)は、シェアマーカーを2個ずつ取り除くことができます。  また、シェアマーカーを配置したエリアは「進出エリア」となり、以下の恩恵を受けることができます。 ・資源を得た際に、資源を配置できる。 ・改良の際、ホータン港だけでなく、進出エリアにある資源も対象にできます。 ・マジョリティボーナスを得ることができます。  会社の成長処理が終わったら、各プレイヤーは【ストック】からワーカーを3個補充し、裏向きになっているデイリーカードを全て表向きにしてください。もしも【ワーカー増加】が解放されていたら、ワーカーを追加で1個補充してください。  次に、【ストック】から資源2個を配置します。  これも通常のアクションを選んだ際に得る資源と同じとして扱い、配置することができます。  最終ラウンド(=6ラウンド目)は、これら処理を行う必要はありません。  以上の処理が終わったら、スタートプレイヤーを1つ左隣へ移して新しいラウンドを開始してください。  もしもこれが3、6ラウンド目の終了時であれば決算を行います。  決算終了後、新しいラウンドを開始してください。ただし、2回目の決算である6ラウンド目は最終決算となり、そこでゲームが終了します。 〇中間決算  まず、シェア(市場占有率)を見て、マジョリティ判定を行います。  各エリア毎に、最も多くシェアマーカーを置いているプレイヤーは3VPを得てください。複数いたら、人数で頭割り(端数切捨て、ただし最低1)してください。  次に、各プレイヤーの【達成置き場】にある依頼カードを数えて、1位のプレイヤーは6VP、2位のプレイヤーは3VPを得てください。複数いたら、人数で頭割り(端数切捨て、ただし最低1)してください。 〇最終決算  各会社毎の最終決算スキルの効果が適用されます。  まず、シェア(市場占有率)を見て、マジョリティ判定を行います。  各エリア毎に、最も多くシェアマーカーを置いているプレイヤーは3VPを得てください。複数いたら、人数で頭割り(端数切捨て、ただし最低1)してください。  次に、各プレイヤーの【達成置き場】にある依頼カードを数えて、1位のプレイヤーは12VP、2位のプレイヤーは6VPを得てください。複数いたら、人数で頭割り(端数切捨て、ただし最低1)してください。  最後に、開拓トークンを持っていたら、1個につき3VPを得てください。  これらのVPを合計し、最も多くのVPを得たプレイヤーがゲームに勝利します。同値なら達成した依頼数の多い方が勝利します。それも同じなら引き分けとしてください。