■■ アジアンデリバリー 草案10 ■ 問題点  全体的に動きがもっさりしているのと、やりたいことができない感が強くてかなり厳しい。  基本的に移動先でやりたいアクションが取れないと、プレイの後先で何もできなくなる可能性が高くなる。特に事業はコストの問題や手札枚数の問題もあり、3回とか言われてもまず置くことはない。ので、清算も行われない。  ワープレ方式をやめて、素直にアクション方式にするか?  ワープレ方式の問題点は「やりたいことができない」点にあり、そしてそれこそがインタラクティブ性を生んでいるとも言える。  事業を山からカード引く、という効果にした場合、重要性は増す。その場合、正直ここでインタラクティブ性を上げる必要がないので、共通場から取るのはなしで問題ないだろう。で、仕入れも全エリアで行うことができて、資源5種を10エリア全部に割って、どのエリアでも何かしらの資源が生産できるようにする。  これで、資源がないエリアで交換って言われても、的な状況はなくなる筈。  手札補充方法は事業にするとして、プレイ方法はどうするか?  1手番1回というやり方が良いかも知れない。つまり、6ラウンド3手番で、毎回プレイできても18枚がマックスという感じ。  で、手番開始時に依頼を取るか、手札をプレイするかの選択ができる。  コストはなしで、全て使い切り効果で良いような気がしてきた。やはり、パッシブはパッシブの強さが全てを制するので諸刃の剣だと思われる。  で、カードの強い弱いはどうしてもあると思うが、これを引き運だけで片付けるのは心苦しい。  ただ、全振りしても18枚。そもそも依頼とバーターなら18枚プレイするのは難しいので、大体バランスが取れていればあまり気にしなくてよいのかも知れない。  ただ、問題はゲームが変化しない所か。  序盤も終盤も同じことしかしないので、そういう意味でパッシブが必要ではある。輸送力強化とか、生産力強化とか。  ただ、結構タイトな数量設定なので、パッシブにするとヤバイものしか思いつかない。ゲーム体験として、以前よりもできることが多くなる、というのは必須だろう。やはり、パッシブ効果は必要だ。パッシブのみコストがかかるようにして、そのコストを資源で支払う形式にするのが良いだろう。  船と駅が死んでいる点はどうするか。  そもそも、ランダム配置のいかんによって全く使えないのはどうなのか。もういっそ駅だけにしてしまう。で、駅をばらけるような配置にどう制御するのか?  んー。これについては、もうある程度諦めるとして、ルールの複雑さだけどうにかした方がいいかも知れない。  結局、コマによる現在地制限は、ほぼ「制御できない」と言っているので、もうなしにしてしまっても良いと思われる。その代わり、何かすると駅から駅へ全荷物を運べる。ぐらいにしてしまうのが良いだろう。この場合も、やはり支払うのはコストということになる。  んー、コストを資源でなく手札基本として、カード効果で資源代用がいいかも知れない。  で、公共機関を利用する場合、いくらかのコストが発生する。これは固定費でいいかな。おそらく、2コストでも相当厳しい筈。  後はデータ回りの全面改訂が必要。  エリアが広すぎる問題についてメスを入れるか。  概ね問題となるのは依頼カード。後、ピンポイントで資源が枯れた時もマズイ。エリアのワーク数が多くて埋まりにくいというのも問題。  現状、3マス×10=30マスある訳で、これを全部埋めるには単純に3ラウンドかかってしまう。これはさすがに遠すぎる。  なので、半分に考えると3マス×5=15マス。これでも全部埋めるには2ラウンドかかる。んー、適正な気が。  ワーカー数を変えるという考え方もある。  5ワーカーぐらいとして、全部埋めるのに2ラウンドという感じ。3ラウンドぐらいが実は丁度良いかも知れないという気がしてきた。3ラウンドで中間決済し、ワーカーが増える的な。  なので、3人4ワーカー=12マスなので、これなら3ラウンドで36マス。  5人3ワーカー=15マスなので、これもOK。  つまり、3人プレイは4ワーカー。4人プレイは3ワーカースタートがいいかな。  エリアアビリティをもうちょっとなんかできないか。  正直、めんどいような気がしてきた。なんかエリア毎の特徴出せないか。が、まぁ、とりあえず効果をもっと洗練させることで良くなるかもしれない。 (!--大まかな変更点--) ・全面改訂 ■ 概要  アジアン異世界の大都市、蓬旦(ホータン)で運送業を開業しよう! ■ コンポーネント  3〜4人用 ◇エリアボード(10枚)  蓬旦にある10の地区(エリア)を表すゲームボードです。  各地区にはエリア番号と、ターミナルアイコン、倉庫(資源置き場)などがあります。 ◇依頼カード(40枚)  受注した仕事を表すカードです。  エリア番号、必要な資源、達成時に得られるVP(=名声)などが設定されています。 ◇事業カード(40枚)  プレイヤーが所有する様々なリソースです。  「乗り物(赤)」「人(青)」「店(黄)」「観光(緑)」の4色があり、プレイに必要なコストと、アクション効果が記されています。 ◇資源トークン(各30個)  依頼で必要とされる、「魚」「米」「紙」「薬」「服」「鉄骨」の6つの資源を表します。 ◇VPボード、VPマーカー(1枚/4個)  清算時などに使用する、各プレイヤーのVP(=名声)を表すボードとマーカーです。 ◇スタートプレイヤーマーカー(1個)  スタートプレイヤーを表すマーカーです。 ◇ワーカー/ポーン(40個/4個)  プレイヤーが各エリアで行うアクションを表すワーカーと、プレイヤーの現在地を表すポーンです。 ◇列車/船コマ(各1個)  貨物列車と貨物船の現在地を表すコマです。 ■ ゲームの準備 1)蓬旦の作成  エリアボードを配置して蓬旦の町を作ります。  下図のようにエリアボードをランダムに配置してください。   □□  □□□  □□□   □□  この時、港のあるエリアが内側に配置されてしまった場合、他の港のないエリアと位置を交換する必要があります。また、交換後に、港のあるエリアが隣接しないようにする必要もあります。下図を参照に、優先順位の高い順にエリアを交換してください。   AB   □□  @■C  □□□  □□□  C■@   □□   BA 2)各種カードの準備  依頼カードをよくシャッフルして依頼山を作り、各プレイヤーに3枚ずつ配ります。受け取ったら、表向きに各自の【受注置き場】へ置いてください。  次に、依頼山から4枚引いて【マーケット】に表向きで並べてください。  それが終わったら、事業カードをよくシャッフルして事業山を作り、同じく山から4枚引いて【マーケット】に表向きで並べてください。 3)プレイヤー準備  サマリーカードをよくシャッフルして各プレイヤーに1枚ずつ配ります(3人プレイの時は、Sマークの付いていないサマリーカードを1枚除外し、シャッフルして配ってください)。  この配られたサマリーカードの色が、このゲームにおける各プレイヤーの色を表します。また、サマリーカードにSマークが付いていたら、そのプレイヤーが最初のスタートプレイヤーになります。  次に、各プレイヤーはサマリーカードと同じ色のワーカー3個、ポーン1個、VPマーカーを受け取ります。そして、VPマーカーを「0」のマスに配置してください。  それが終わったら、全プレイヤーはポーンを@のエリアボードに配置してください。 4)初期資源の配置  資源アイコンのある以下のエリアについて、各プレイヤーの【倉庫】に資源を2個ずつ配置してください。  ホータン港:魚  九里空大農園:米  火太良地工業地帯:鉄骨  瑛明一番街:服  蛍横丁:薬  大英紙纂:紙 5)列車と船コマの配置  列車コマを瑛明一番街の【ターミナルアイコン】に、船コマをホータン港の【ターミナルアイコン】に配置してください。 ■ ゲームの進行  本ゲームはラウンドという単位で進行し、3ラウンド終了時に中間決算を行い、6ラウンドが終わるとゲームが終了します。  そして、ゲーム終了時に最も多くのVP(=名声)を得たプレイヤーがゲームに勝利します。  各ラウンドの流れは以下の通りとなります。 〇マーケットの補充  【マーケット】には依頼カード4枚と事業カード4枚の計8枚が表向きに並べられます。  ゲーム中に【マーケット】からカードが減ったら、依頼カード4枚、事業カード4枚になるよう、各山から即補充を行ってください。 もしも山が尽きていた場合、捨て札をリシャッフルして新しい山にしてください。捨て札もなければ、それ以上補充することはできません。 〇資源の最大数  1つのエリアの、各プレイヤー毎の【倉庫】に配置できる資源の数は6個となります。  それ以上の資源を、輸送や仕入れで配置することはできません。もしも、【ストック】に資源トークンが残っていない場合、仕入れをしても資源を得ることはできません。ある分だけ得てください。  また、全てのエリアの【倉庫】はプレイヤー毎に独立していて、【倉庫】とあれば必ず「自分の【倉庫】」を対象としてください。 1:メインフェイズ  スタートプレイヤーから時計回りで順番に手番となります。  手番では「獲得」「移動」「アクション」「依頼達成」の順番で処理を行い、ワーカーが尽きていたら強制的にパスとなります。 1−1:獲得  【マーケット】から好きなカード1枚を得ることができます。  依頼カードであれば【受注置き場】へ置き、事業カードであれば手札としてください。ただし、【受注置き場】には最大5枚までしか置けません。【受注置き場】が最大枚数に達していたら、事業カードを得てください。  この時、【マーケット】に欲しいカードがなければ、山から1枚引くこともできます。  また、もしも【マーケット】も山も全て尽きていたら、カードを獲得することはできません。 1−2:移動  自分のポーンを「配置されているエリアと隣接しているエリア」へ移動させます。  この時、同じエリアに配置(=エリアを移動しない)ことはできません。また、配置されているエリアに列車か船のターミナルアイコンがあれば、同じターミナルアイコンのあるエリアを「隣接しているエリア」として扱うことができます。 1−3:アクション  移動したエリアの、空いている好きな【アクションマス】を1つ選んでワーカーを配置し、そのアクション効果を適用します。  この時、移動したエリアにワーカー(自分のワーカーも含む)があるか、ないかで処理が変わります。  移動したエリアにワーカーがない場合、各エリア毎に設定された「エリア効果」を適用後、選んだアクションの効果を1回適用してください。  ワーカーがある場合、選んだアクションの効果を”1+ワーカー数”回適用してください。  例えば、移動したエリアの「仕入れ」と「事業」が埋まっている状態で「輸送」を選んだ場合、輸送を3回(本来の1回+先置きされたワーカー2個で2回)連続で行うことができます。 〇仕入れ/交換  資源アイコンで指定された資源1個を、そのエリアの【倉庫】へ補充します。  資源アイコンのないエリアでは、そのエリアの【倉庫】にある資源1個を、好きな資源1個と交換してください。 〇輸送  そのエリアの【倉庫】にある資源1個を、隣接しているエリアの【倉庫】へ移動させます。  この時、そのエリアのターミナルアイコンに列車、あるいは船のコマがあれば、同じターミナルアイコンのあるエリアを「隣接しているエリア」として扱うことができ、さらに資源を好きなだけ移動させることができます。  ポーンを移動させる際はターミナルアイコンがあるだけで良いですが、輸送する場合はコマが止まっている必要があるので間違えないよう注意してください。  ただし、輸送先の【倉庫】に配置できる最大資源数を超えて輸送することはできません。 〇事業  手札1枚を【事業置き場】に表向きで配置し、その効果を適用します。  ただし、使用したいカードのコスト分だけ、同色のカードが【事業置き場】に配置されている必要があります。足りない場合、そのエリアの【倉庫】にある資源を支払って代用することができます。  例えば、コスト4の赤のカードをプレイする場合、自分の【事業置き場】に赤のカードが4枚以上配置されていればプレイ可能です。もしも2枚しか配置されてなければ、そのエリアの【倉庫】にある好きな資源を2個【ストック】へ戻せばプレイ可能となります。 1−4:依頼達成  ワーカーを配置したことにより【アクションマス】が全て埋まったら、そのエリアに配置されているワーカー(自分のワーカーも含む)を全て【ストック】へ戻してください。  次に、そのエリアの依頼達成チェックを行います。  全プレイヤーは自分の【受注置き場】を見て、そのエリアの依頼カードがあれば、指定された種類、数の資源が各自の【倉庫】に揃っているかどうかを確認します。そして、揃っていれば、それを【ストック】へ戻して依頼を達成することができます(敢えて達成しなくても構いません)。  依頼を達成したら、達成した依頼カードを【達成置き場】へ移し、指定されたVPを得てください。  依頼達成は他のプレイヤーの手番でも行えるので、間違えないよう注意してください。  以上の処理が終わったら、自分の手番を終了します。 2:ラウンド終了  全プレイヤーがパスをしたらラウンドが終了します。  列車と船のコマを移動させます。エリア番号順(小→大)に1エリア分進ませてください。  次に、各プレイヤーは【ストック】からワーカーを3個得てください。  それが終わったら、新しいラウンドを開始します(スタートプレイヤーは変更されません)。  もしもこれが3、6ラウンド目の終了時であれば決算を行います。  決算終了後、新しいラウンドを開始してください。ただし、2回目の決算である6ラウンド目は最終決算となり、そこでゲームが終了します。 〇決算  【事業置き場】にある事業カードを、各色毎に数えてマジョリティ判定をします。  各色について、1位のプレイヤーは4VP、2位のプレイヤーは2VPを得てください。1位が複数いたら、その全てが4VPを得て2位以下はVPを得られません。また、2位が複数いたら、その全てが2VPを得てください。  次に、現在までの獲得VPの最も少ないプレイヤー(複数いたら、スタートプレイヤーから時計回りで近い方)は新しいスタートプレイヤーとなります。  それが終わったら、【マーケット】のカードを全て捨て札にし補充してください。 〇最終決算  【事業置き場】にある事業カードを、各色毎に数えてマジョリティ判定をします。  各色について、1位のプレイヤーは8VP、2位のプレイヤーは4VPを得てください。1位が複数いたら、その全てが8VPを得て2位以下はVPを得られません。また、2位が複数いたら、その全てが4VPを得てください。  また、ゲーム終了時に加点される事業カードをプレイしていたら、その処理を行ってください。  これらのVPを合計し、最も多くのVPを得たプレイヤーがゲームに勝利します。同値なら達成した依頼数の多い方が勝利します。それも同じなら引き分けとしてください。