■■ アジアンデリバリー 草案9 ■ 問題点  大幅な改造が必要。  まずビルド方式が全く機能していない。MPの管理も面倒なだけで大して生きていない。時間の推移でゲーム内容が変化しない。などなど  ビルドを出し切り方式に変更してみる。  何らかの手段でカードを得て、そのカードを何らかの手段でプレイする。で、プレイしたカードは常時効果が適用されるか、あるいは基礎効果が高まる方式。  例えば、カードのスートに「倉庫最大保管数」「生産数」「運搬数」「VP数」「コスト数」とかあるとする。基本的にプレイにコストが必要な重いカードは、コスト数を強化して出せる。早い話がアリス式。  各エリア毎に産物が決まっていて、どこか指定して産物発生。それをデリバル。ただし、エリア毎の倉庫の大きさが決まっているので、生産量に見合わない倉庫だとシンドイ。当然運搬数も足りないとシンドイ。そんな感じ。  VPは依頼達成時に入る点数かな? 依頼達成することでカード引く構想だけど、それにVPを付随させる? できれば、このエンジンにVPを付随させるのはよくない。単純に毎ラウンド入るとか?  あるいは、VPを品質にするのも手か。  手番は、基本的にカードプレイとアクション。  カードは何枚でもプレイして良い? 基本は1枚だけだろう。ただ、もっさり感はある。アリスと同じく裏向きにプレイも可能。特殊効果はないが、基礎力を増やせる。  ただ、何枚もプレイできた方がゲーム的には面白いような気がする。その場合、基礎力とするのは非常にヤバイ。また、常時効果や都度効果があった場合も管理が大変過ぎてヤバイ。という問題がある。  基礎力にせず、得点ベースというやり方も勿論ある。  多分、マジョリティ的な処理を行い、プレイ枚数分だけVPとかそんな感じ。これなら、好きなだけプレイしてもよくなる。また、基礎力はシステムによる強制力が強すぎることもあり、そんなによくない気がしてきた。ので、この方式がいいかも知れない。  で、常時効果はなくしカードは全て一発効果とする。  では、どうやってカードを得るか。カードをプレイするか。  依頼の報酬をVPでなくカードにして、何枚でもプレイ可。とか。ただ、カードには強弱があることを考えると、ノンコストでプレイは引き運しかなくなる可能性が高い。コストとして何かを消費する形ではなく、例えば施設とかそういうものでプレイ制限を付けるのがよいか。  例えばカードに施設アイコンみたいなものがあり、その個数とか。まぁ、ただあんまりカードを見たくはない、というか、それも結局引き運次第なので、盤上に見えてる&自分で作る方がいいかな。  手札がアホみたいに増えるのはよくない。  また、デリバリーゲームなんだから、点数はあくまで配達からメインで入るべきではある。例えば、VP分だけ山から引いて、その中から好きな1枚とか。  あるいは、基本アクション数が決まっていて、アクション数とカード取得数がバーターになる形とか。アクションを優先すればカードは手に入らないし、カードを優先するとアクションが遅れる。という形式。  共通場から取る形式はゴミが生まれやすいし、カードのリフレッシュ問題が常に付きまとうので、適当にカードを配って、その中から好きなカードを選んで取る。という形式が良いかも知れない。  で、最大の問題はそんなカードバリエーションをどう作るか。  生産、輸送、達成、建築、VP、ぐらいが妥当だが、はっきり言って通常アクションでできることが多いとこれらが余り意味をなさなくなる。例えば、通常アクションが2アクションとか決まっていて、カードをプレイすることで連続アクションが行える。というのであれば、ただそれだけで意味がある。  となると、アクション数と取得数のバーターは難しいか。  ラウンド開始時に何枚か配られて、その中から好きに1枚を選択。で、何らかのリソースを支払うと追加で得られる。というのが分かり易く処理しやすい。  また、依頼カードのこともある。あぁ、バーターにすべきは依頼とカードか。基本アクションは2のままで、カードをプレイすると追加アクション。ただし、カードを多く取ると依頼が取れない。そんな感じ。  では、どうやってプレイアビリティを上げるか。  アクションカードと依頼カードを、例えば3枚ずつ配って2枚取る。とか? アクションをとってもいいし、依頼をとってもいい。ただ、毎ラウンド2種類のカードを配るのはちょっと面倒。できれば1回の処理として行いたい。  例えば、これが従来通り場に何枚か配置されていて、そこから取る形であれば特に問題ない。ただ、これは自分の手番までよいカードが残っているのかどうか不明であり、結局先の見通しが立たないという問題がある。  カードに依頼が併記される形はちとつらい。組み合わせの問題もあるし、何より選ぶのが大変。  依頼自体は共通場から取る形式に戻してもよいかも知れないが、計画が立てられないという大問題がある。輸送の効率的なルートを模索するゲームであるならば、前提として依頼はたくさんあって、そしてその中からベストな組み合わせを選ぶような形にしなければならない。  となると、依頼カードをそれなりにたくさん持つ必要がある。この時点でインタラクティブ性は相当減るのであるが、依頼はやはり個人所有にするべきではある。  んー。依頼を取る後先は欲しいかもだが、能動的に依頼を取ると、どうしてもすぐ達成できる、すぐ送れる所を優先的に取ってしまう。これはもう人間なんだから仕方がない。となると、ルートを作る楽しみは押し付けにこそあるかも知れない。ただ、押し付けの場合は達成しやすい、しにくいという運がかなりある。  マップ歩いてカードと依頼取る形式にしてみるか。  選ぶ形式ではあるんだが、アクションと組み合わせてみる感じ。  まず基本的な流れとして、プレイヤーはワーカーをいくつか持つ。で、それをエリアに配置し、そのエリアのカードを得つつ、アクションを行う。  場には一定枚数カードが置かれていて、そのエリアと同じ色のカードを取るか、あるいはエリア番号の依頼を取る。もしも該当するものがなかったり、あるいは欲しくなければ山から引いてもよい。で、ワーカーを3つにすれば、1手番でカードか依頼を3回取れる形式になる。  アクションをどうするか。  これはもう固定で決まっていて、それのどれをするかだけ決めればよい形式にしてしまう。  あるいはワープレ式でもよいかも知れない。できる項目がワークとしてあり、そこに先にワーカーを配置されてると行えない。という形式。当然、先置きが物凄く有利だが、ここでパーペ方式として、後置きは先置き回数分行えるとかにしてみる。  考えられる固定アクションは「依頼達成」「仕入れ」「輸送」「加工」かな。今回はエリア毎に原材料を生産し、それを輸送したり、あるいは加工したりしてデリバリーするという方式ではある。ただ、加工については、どう表現すればいいのか難しい。資源毎の色キューブを用意するのは良いとして、加工したら更に色キューブが必要になるような。  移動は基本隣のエリアにしか行けず、引き返しもあり。つまり、最後に配置したエリアを覚えていなければならないのでめんどい。移動コマとワーカーコマを別にすれば解決するので、まぁ、いいか。で、列車や船は隣接してるとして移動できる。  輸送も基本は隣のエリアへ一定数(配置マス数)運ぶだけ。ただし、ターミナルアイコン上に船、あるいは列車が止まっていたら、次の駅へどれだけでも運べるとする。これは必ず次の駅でなければならない。  仕入れは、そのエリアの生産物を回数分もらう。  これは特になにもない。  依頼達成は、そのエリアの依頼カードを回数分達成する。これも別に。  建設はどうするか。  そもそも何を建設するのか。マジョリティ的なものを最後に争うのか。カードで代用はできないのか。  まず、現在の建設効果的なもので考えるなら、ワーカー配置の後先で十分表現できているので必要ないように思われる。  マジョリティ的なものはあまり良くはない。街づくりをするのではないのだから、あくまでデリバリーによるシェア争いの方が望ましい。  カードをプレイする為のコスト的なものにできないか。  カードプレイに何らかの制限を設けるとして、仮にエリア毎の発展度とか設定してみる。が、それだと使用するエリアを限定されるのでどうか。  カードと依頼はバーターとして、カードはどう使うのか。1手番に1枚とかなら、基本的に常時効果の付いてる形式のものの方が良いと思われる。ただ、カードはどんどん使っていきたい。また、使用枚数が制限されている場合、多く手札を持つことは全くの無駄にしかならないので、そこも解決しないといけない。  そう考えると、カードは何らかのコストを支払えば自由にプレイできる形式がいいだろう。問題は何をコストにするかだが、金という概念がなく、VPだけ管理する関係上、一般的な支払い方ではできない気がする。  例えば、カードを街コロ的な店や人に限定した場合、ちょっとイメージが沸く。  この場合、通常のアクションに「町興し」とか「発展」みたいなものがあり、その回数分、カードをプレイできる。というのが良いかも知れない。  で、カード自体に前提コスト的なものがあり、例えばランク1〜3的な数字が振られているとする。で、ランク2が2枚ないとダメ、みたいな制限が付けられている。これでいいか。  次の問題は、エリア数をワーカー数の問題か。  3人で10エリアの場合、ワーカー数を3とすると、エリア数が明らかに多く回数効果が望めない可能性が高い。4人でも12だからかなり厳しい。  一番単純なやり方はエリア数を人数に応じて減らす。  ただ、減らした所で結局重ならないという可能性は非常に高い。なら、基本的に全マスが埋まるまで取り除かれない、という方式でよいか。プレイヤーは毎ラウンド決まったワーカー数を渡され、それを配置する。埋まったら、ストックへ戻されて配置できるようになる。3人ならワーカー4個、4人ならワーカー3個で、総数を同じにしておけばよいかな。  ただ問題は、依頼達成しない限り解放されないと、輸送や仕入れができないのが厳しい。これは完全に無駄行為になるので、できない時に選ばない訳で基本あまりまくる。  依頼達成のタイミングを、リフレッシュ、要は全マスが埋まってストックへ戻される時、みたいな感じに設定しておき、ここを別のワークに変えるのが良いか。  現在をまとめると、「仕入れ」「輸送」「発展」の3つ。これにもう1要素加えたい。  エリア独自の特殊効果とかどうだろうか。エリアの特色も出るし、これはなかなか面白いような気がする。例えば、資源を売ってVPに変えたり、資源を交換したり、カードを引いたりとか。  あー、だが、4回できるのはいかにもやり過ぎか。  というか、仕入れや輸送も4回はやり過ぎ。最大3が望ましいので、3マスにするのが良いだろう。  だが、エリアの特殊効果というのは良い案ではある。生きている街を再現できるし、これはどうにか組み込みたい。  例えば、最後に止まったマス、つまり手番最後のワーカー配置したエリアの特殊効果を使うとか。あるいは、全マスを埋めた際に使用できるとか。  うーん、それで言えば、基本的にアクション1回の最初置きがやや不利感はある。好きな項目を選べる自由に対し、1回、2回のアクション数の差がどれぐらい大きくでるか。基本はカードでブーストしていくとして、それにしたってこの不利感は否めない。なので、初置きはエリア特典が受けられる。というのが良いかも知れない。  ゲーム終了タイミングをどうするか。  ラウンド制がやはり無難ではある。適切なラウンド数は分からないが、まぁ、8ラウンドでやってみる。  清算はどうやるのか。依頼に色を付けるのはちょっと面倒ではある。カードか依頼の、どっちかに色を絞るのがいいだろう。なら、カードか。カードが色分けされていて、それぞれのプレイ数を見てマジョリティ判定をする。というのが良いだろう。  スタPはどう変えるか。ラウンド毎に移動でもいいが、特に先行有利感はあまりない。ので、固定でもよいかも知れない。  資源の扱いをどうするか。  基本はエリア倉庫に置かれる。エリア倉庫には限界がある? あった方が良い。ただし、プレイヤー全体で倉庫を管理するのではなく、個別数管理か。4個程度が把握できる数だと思われる。  で、限界量を超えると、プレイヤーの手元へ送られる形式はどうか。これなら、作った量が無駄になりにくい。  問題は手元にあるものをどうエリアへ配置しなおすか。大した要素ではないので、これこそ削ってしまってもよい。基本的にプレイヤーは手元で資源を管理しないとする。  常時効果を付けるべきか否か。  付けるとチェックする手間が発生する。ただ、あれば確実な成長を実感できるのも事実。  ゲーム全体の流れを考えてみる。  初期にやれることは、決められた数のワーカーをエリアへ配置する。実はこの構造はゲーム終盤になっても変わらない。となると、やはりもっとドストレートに拡大する要素はいるかもしれない。  常時効果をあくまで付けないのであれば、宝石的な基礎力の向上しかない。色を各資源に対応させた形にして、共通基礎数としてそれを持つ的な感じ。そうすると、依頼は基本的にそれだけで達成できるようになっていく。が、輸送ゲームとの相性は悪すぎる。  んー、やはり常態効果を付与せざるを得ないか。  で、特定のアイコンを付けて、アイコンに応じた効果というのもあって然るべきだろう。アイコンというか、スートか。  スートは「人(青)」「乗り物(赤)」「店(黄)」「観光(緑)」の4種類ぐらいで良いだろう。  基本的に、低ランクは1発効果のイベントカードで、高ランクになると常駐効果が出るようになるとする。  資源は5種類くらいがいいかな。なるべく種類が多い方が運び甲斐があるが、多すぎるのもどうか。  「魚」「米」「紙」「薬」「服」「鉄骨」の6種類でいいかな。アップグレードなしと考えると、まぁ、これぐらいでも収拾つくような気がしないでもない。  列車と船はどうするか。  現状のように決まったエリアにターミナルアイコンがあり、1ラウンド毎に移動する形か。  基本、移動については自由にいけるが、荷物の輸送だけはどこに止まってるかが重要になる。港3つ、駅4つぐらいが適当か。移動経路は場所関係なしに次のエリア番号、という形が最も分かり易いと言える。  資源は店で売ったり、乗り物の燃料にしたり、各カード効果に応じて使用できる。使用する際はどこのエリアからでもよい。 (!--大まかな変更点--) ・列車/船の仕様を変更。乗り物コマによる現在地表示を廃止し、乗せた時点で目的地までの距離に応じて時間がかかる概念式に変更。それに合わせ、駅数追加。 ・問屋の効果を変更 ・決算時にスタートプレイヤーの変更を追加。 ■ 概要  アジアン異世界の大都市、蓬旦(ホータン)で運送業を開業しよう! ■ コンポーネント  3〜4人用 ◇エリアボード(10枚)  蓬旦にある10の地区(エリア)を表すゲームボードです。  各地区にはエリア番号と、ターミナルアイコン、施設、倉庫(プレイヤーの荷物置き場)などがあります。 ◇依頼カード(45枚)  受注した仕事を表すカードです。  仕事には「パワー(赤)」「クール(青)」「サービス(黄)」「ダーティー(緑)」の4種類があり、ベースカラーで色分けされています。その他にも、輸送の目的エリア、必要な荷物とランク、達成時に得られるVP(=名声)などが設定されています。 ◇事業カード(40枚)  依頼と同じ4色があり、使用することで適用されるアクション効果が記されています。 ◇ベースカード(16枚)  プレイヤーがゲーム開始時から所持している事業カードです。  4枚1組でプレイヤー人数分あり、ゲーム中で行える基本的なアクションの内容が記されています。 ◇サマリーカード(4枚)  プレイヤー毎に色分けされたサマリーカードです。 ◇荷物キューブ(60個/20個/10個)  荷物を表すキューブです。  荷物には「梅(Low)」「竹(Normal)」「松(High)」の3つのグレードがあります。 ◇施設トークン(40個)  エリアに建てた施設を表すトークンです。  各プレイヤー毎に色分けされています。 ◇VPボード、VPマーカー(1枚/4個)  清算時などに使用する、各プレイヤーのVP(=名声)を表すボードとマーカーです。 ◇スタートプレイヤーマーカー(1個)  スタートプレイヤーを表すマーカーです。 ◇ワーカーポーン(12個)  プレイヤー毎に色分けされたポーンです。各3個ずつあります。 ◇荷札マーカー(24枚 列車16枚/船8枚)  列車と船の、荷下ろし目的地を表すマーカーです。 ◇タイムカウンター( 枚)  列車と船の、到着までの必要時間を表すトークンです。 ◇乗り物コマ(各1枚)  列車と船に積載された荷物を管理するカードです。 ■ ゲームの準備 1)蓬旦の作成  エリアボードを配置して蓬旦の町を作ります。  @のエリアボードを取り出した後、下図のようにボードをランダムに配置してください。   □   □□  □□□   □□   □  この時、港のあるエリアが中央エリアに配置されてしまった場合、他の港のないエリアと位置を交換する必要があります。また、交換後に、港のあるエリアが隣接しないようにする必要もあります。下図を参照に、優先順位の高い順にエリアを交換してください。   □   E@  D◆A   CB   □  最後に、@のエリアボードを配置します。  下図を見て、「駅」と「港」に隣接しない、最も優先順位の高い場所に配置してください。なければ、「港」に隣接しない、最も優先順位の高い場所に配置してください。   I□@   H□□A  G□□□B   F□□C   E□D 2)プレイヤー準備  サマリーカードをよくシャッフルして各プレイヤーに1枚ずつ配ります(3人プレイの時は、Sマークの付いていないサマリーカードを1枚除外し、シャッフルして配ってください)。  この配られたサマリーカードの色が、このゲームにおける各プレイヤーの色を表します。また、サマリーカードにSマークが付いていたら、そのプレイヤーが最初のスタートプレイヤーになります。  次に、各プレイヤーはサマリーカードと同じ色の施設10個、ワーカー4個、VPマーカーを受け取ります。そして、VPマーカーをスタートプレイヤーから時計回りで順番に「0」「1」「2」「3(4人プレイ時)」の位置に配置してください。  配置したら、L荷物を10個受け取り、ベースカード1組(4枚)を手札としてください。 3)各種カードの準備  依頼カードをよくシャッフルして山を作り、各プレイヤーに2枚ずつ配ります。受け取ったら、表向きに各自の【受注置き場】へ置いてください。  次に、山から4枚引いて【依頼置き場】に表向きで並べてください。  それが終わったら、事業カードをよくシャッフルして事業山を作り、同じく山から4枚引いて【事業置き場】に表向きで並べてください。 ■ ゲームの進行  本ゲームはラウンドという単位で進行し、6ラウンド終了時に中間決算を行い、3ラウンドが終わるとゲームが終了します。  そして、ゲーム終了時に最も多くのVP(=名声)を得たプレイヤーがゲームに勝利します。  各ラウンドの流れは以下の通りとなります。 〇エリアの荷物制限  @を除く、各エリアに配置できる荷物の数は、グレードに関わらず、全プレイヤー合わせて”プレイヤー人数×2”個となっています。  この制限数を超えて、そのエリアに荷物を輸送したり、荷下ろししたりすることはできません。 〇カードの補充  【依頼置き場】と【事業置き場】からカードを得た場合、即4枚になるよう各山からカードを補充してください。  もしも山が尽きていた場合、捨て札をリシャッフルして新しい山にしてください。捨て札もなければ、それ以上補充することはできません。 1:メインフェイズ  スタートプレイヤーから時計回りで順番に手番となります。  自分の手番になったら、2回までアクションを行う(=手札を2枚までプレイする)ことができます。  使用したい手札を【プレイエリア】へ配置し、その効果を適用してください。  この時、常駐アイコンがあれば、【プレイエリア】内の少し離した位置に配置してください(常駐アイコンのないカードと、あるカードが混ざらなければそれで問題ありません)。  配置後、そのカードの効果は手札に回収されるまで持続します。テキストの指示に従って、適切なタイミングで効果を適用してください(これは1度限りでなく、条件を満たせば何度でも適用されます)。ただし、同じ名称の常駐アイコンの効果は重複して適用されません。 〇追加アクション  MP(マンパワー)を支払うことで、追加のアクションを行うことができます。  手元にあるワーカー1個を「@のエリアボード」へ配置し、追加で1回アクションを行ってください。  これはMPが残っている限り、何度でも行うことができます。 〇荷積み/荷下ろし  【ターミナルアイコン】のあるエリアに自分の荷物が配置されていたら(@のエリアボードに配置されている場合は手元にある荷物)、それを好きなだけ積み込むことができます。ただし、既に自分の荷物が積まれている場合、その列車/船に荷積みすることはできません。  荷積みしたら、まず荷物を列車/船カードの、自分の色の置き場へ移動させます。  次に、目的地のエリア番号が書かれた荷札マーカーと、”目的地までの歩数”分のタイムカウンターを一緒に乗せてください。  列車/船は、1ラウンドにつきエリア番号順(小→大)に1つ分進むので、例えば船を使用し目的地がFの場合、@→B→Fで2歩分、つまりタイムカウンターを2個乗せる必要があります。もしも同条件でBのエリアからFへ輸送する場合は、タイムカウンターは1個となります。  また、列車/船に荷物を乗せている状態で、タイムカウンターが全てなくなっていた場合、その目的地エリアの自分の【倉庫】へ好きなだけ配置することもできます。全部荷物を下ろしたら、荷札マーカーを【ストック】へ戻してください。  ただし、制限数を超えて配置することはできません。1度の荷下ろしで荷物を全部下ろせなかったとしても、列車/船は他のエリアへ移動しません。全部下ろして荷札マーカーが【ストック】へ戻されるまで、そのエリアに残っている荷物をいつでも下ろすことができます。  この荷積み/荷下ろしは(その手番中の間)何回でも好きなだけ行うことができ、また複数の種類の乗り物でも行うことができます。 〇人力輸送  1手番中に1回だけ、手札1枚を【プレイエリア】へ裏向きに配置することで、MPを消費することなく輸送を行うことができます(※詳細は後述)。  アクションを終えたら、自分の手番を終了します。  【依頼置き場】と【事業置き場】から、好きな組み合わせで2枚を自由に得て、各置き場を補充してください(得た依頼カードは【受注置き場】に、事業カードは手札に加えます)。ただし、【受注置き場】には最大5枚までしか配置できません。5枚あったら新しく依頼カードを得ることはできないので、事業カードの方を得てください。  また、6ラウンド目(=最終ラウンド)であれば、この処理を行いません。  最後に、必要があれば回収を行うことができます(行わなくても構いません)。  回収したら、以下の処理を行ってください。  まず、自分の【プレイエリア】にある全てのカード(縦置き、横倒し)を手札に戻します。  この時、回収した「表向きで配置されたいたカード(=人力輸送で、裏向きにプレイしたカードを除く)枚数」に応じてMPを回復します。   〜3枚:0   4 枚:1  5〜6枚:2  7〜 枚:3  回復したMP分だけ、@のエリアボードに配置されている自分のワーカーを手元へ戻してください。 ◎基本効果  ベースカードや事業カードに以下の効果があった場合、専用の処理を行う必要があります。 〇依頼達成  自分の【受注置き場】にある好きな依頼を達成します。  各依頼カードには「エリア番号」「必要な荷物の数とグレード」が書かれているので、該当するエリアの自分の【倉庫】に指定された荷物があれば、それを消費して依頼を達成することができます。  依頼を達成したら、消費した荷物を取り除いて手元へ戻します。この時、L以外の荷物(=N、H)は手元へ戻さず【ストック】へ戻し、代わりにアップグレード時に除けておいた荷物を同数だけ手元へ戻してください。アップグレードした荷物は消費されるとL荷物へ戻り、荷物の総数は変わらないということです。  そして、達成した依頼カードを自分の【達成置き場】へ置き、指定されたVPを得てください。  また、条件を満たせるのであれば、複数の依頼を達成することもできます。 〇輸送  自分の荷物が配置されているエリア(手元にある荷物を運びたいなら@のエリアボード)を1つ選び、隣接するエリアへ指定された数だけ荷物を運びます。この時、グレードは関係なく、L荷物もN荷物もH荷物も、全て1個として数えてください。  また、輸送可能エリアが2エリア以上あった場合、隣接するエリアを歩数で数えてください。  ただし、制限数を超えて輸送できませんので注意してください。 〇人力輸送  ベースカード、事業カードの共通面の効果で、基本的には通常の輸送と同じです。  隣接するエリアに、荷物を1個運ぶことができます。  ただし、制限数を超えて輸送できませんので注意してください。 〇アップグレード  アップグレード1回につき、自分の「手元にある」荷物を1個選んで、1段階グレードをアップします。  複数回アップグレードできる場合、同じ荷物を連続でアップグレードすることもできます。  アップグレードしたら、対象の荷物を除けておき(N荷物だった場合は【ストック】へ戻す)、【ストック】から取り出したアップグレード後の荷物と差し替えます。ただし、【ストック】にアップグレード後の荷物がない場合は、アップグレードすることはできません。 〇在庫補充  L荷物を【ストック】から追加します(=総荷物数が増える)。  ただし、【ストック】にあるL荷物が不足していたら、ある分だけしか追加できません。また、アップグレードで除けた荷物を追加することもできません。 〇建設  各エリア(@のエリアボードを除く)毎にある4つの施設の内、まだ建設されていない好きな施設を建てることができます。  建設にはL荷物を1、N荷物を2、H荷物を3として、”そのエリアに建設されている施設数+1”のコストが必要となります。例えば、2つ目の施設であれば2、4つ目の施設であれば4のコストが必要ということです。  コストは、そのエリアにある自分の【倉庫】に配置されている荷物から支払う必要があり、また多く支払ったとしてもお釣りは発生しません(初めて施設を建てるエリアにHランクの荷物しかなかった場合、など)。支払ったら、依頼達成と同じように手元、あるいは【ストック】へ荷物を戻してください。  施設には以下の種類があります。 ・事業所  【事業置き場】から好きな1枚を得ます。最大枚数でなければ、【依頼置き場】から得ることもできます。  さらに、回収時に”全エリアにある、自分の事業所の数”分だけ、常駐アイコンのある手札を回収せずに【プレイエリア】へ残しておくことができます(この残したカードは、回収枚数に数えられません)。 ・問屋  直ちに”現在のラウンド数”個だけ在庫補充します。  以降は、手番開始時にこのエリアに自分の荷物が1個でも配置されていたら1VPを得ます。 ・市場  直ちに”現在のラウンド数”回だけアップグレードを行います。  以降は、手番開始時に「このエリアにある」自分の荷物を1回アップグレードします。 ・転移門  直ちにこのエリアへ、手元にある荷物を”現在のラウンド数”個まで配置することができます。  以降は、手番開始時にこのエリアへ、手元にある荷物を2個まで配置できます(配置しなくても構いません)。  また、これは輸送ではありませんが、輸送と同様に制限数を超えて配置できませんので注意してください。 2:ラウンド終了  全プレイヤーが手番を終了したらラウンドが終了します。  列車/船カードに乗せられている、全てのプレイヤーのタイムカウンターを1個ずつ【ストック】へ戻してください。  その後、新しいラウンドを開始します(スタートプレイヤーは変更されません)。  もしもこれが3、6ラウンド目の終了時であれば決算を行います。  決算終了後、新しいラウンドを開始してください。ただし、2回目の決算である6ラウンド目は最終決算となり、そこでゲームが終了します。 〇決算  【達成置き場】にある依頼カードを、各色毎に数えてシェア判定をします。  各色について、最も枚数の多いプレイヤー(複数いたら、その全て)は、所持カード(=手札と【プレイエリア】にあるカード)にある同色のカード1枚につき1VPを得てください。  次に、現在までの獲得VPの最も少ないプレイヤー(複数いたら、スタートプレイヤーから時計回りで近い方)は新しいスタートプレイヤーとなります。  それが終わったら、【依頼置き場】と【事業置き場】のカードを全て捨て札にし、4枚になるよう各山からカードを補充してください。もしも山が尽きていた場合、捨て札をリシャッフルして新しい山にしてください。捨て札もなければ、それ以上補充することはできません。 〇最終決算  【達成置き場】にある依頼カードを、各色毎に数えてシェア判定をします。  各色について、最も枚数の多いプレイヤー(複数いたら、その全て)は、所持カード(=手札と【プレイエリア】にあるカード)にある同色のカード1枚につき2VPを得てください。  次に、@のエリアボードを起点にして、自分の施設があるエリアを一筆書きで通り、その”通ったエリア数×2”だけのVPを得ることができます。  これらのVPを合計し、最も多くのVPを得たプレイヤーがゲームに勝利します。同値なら達成した依頼数の多い方が勝利します。それも同じなら引き分けとしてください。