■■ アジアンデリバリー 草案6 ■ 問題点  中盤以降、ワーカーが意味ない。  ワーカーを消費しない、回復しやすい行動がやはり問題。これらのカードは徹底的に排除する必要がある。基本、どっかで休みを入れない限り、ワーカーは1個ずつ最大値が減る。という原則を徹底する必要がある。  また、人力輸送のようなMPを使わない行動も制限をつけなければならない。1手番中に1回だけとか。  デリバリーゲームだが、物流をマップ上に再現できていないので、単にマップが施設の為にしか存在しなくなっている。  最終的な理想として、マップ上に物流を描きたい。具体的には、いくつかのエリアに中継ポイントがあり、そこから物を動かしていく感じ。  その導線として、まずはマップの拡大。最大距離が2は少なすぎるので、もっと広げる必要がある。  次に中継点のメリット。中継しやすいような構造にする必要がある。例えば、市場の自動アップデート効果をそのエリアの倉庫に限定するとか。後は、荷物を配置しておくだけで点が入るとか。広告塔の効果を、そのエリアに配置された荷物が一定量ならVPを継続的に得る。的な形にするのもよいかも知れない。  また、近距離や中継点に大量輸送できるような仕組みも必要。近距離輸送量を上げる必要はあるだろう。ただ、ピストン輸送にも限界はあるので、転移門を併用する形にはなると思われる。  別方面から、公共機関の駅を減らし、中継ポイントを作る意味を大きくするのもありだろう。  スタート地点は、必ず辺鄙な場所の方がよい。  まず、9枚のマップを以下のように作る。   □   □□  □□□   □□   □  で、これの外周のどこかにスタートマップを付ける。正直どこでもよいが、駅と港からは遠い方がよい。ので、頂点から時計回りで駅、港に隣接しない位置。というのがよいだろう。  依頼をもう少し簡単に入手できる方法は必要。事務所建設時に依頼を得る選択肢があってもよいかも知れない。また、依頼の必要ランクにおける点数配分も上げた方がいい。  決算時の色を手札だけど、これはもう少し比重を上げていいかも。現状、5、6点なのでインパクトがやや弱い。  後、インタラクティブ性を何かで補えないか。  現状、依頼と事業カードの取り合い、エリア毎の施設の2つしか競合要素がない。  極々単純に要素を盛り込むのであれば、単にマジョリティを組み込むのもありではある。が、それを排除するのが今回の試みの1つではある。  今うまくいくかどうかは分からないが、距離を増やして公共機関による無料ピストン輸送の重要度が上がる方向性にしているので、それで決めてもいいかも知れない。  つまり、列車も船も最大積載量がある。  倉庫に最大積載量を付けても意味ないが、公共機関に最大積載量を付けてみるか。そして、MPの残りでスタPが決まる方式にするなら、スタPにもそれなりに意味がある。  ただ、プレイ人数によって最大積載数を変えないといけないのが面倒であるが、単に積載数を増やすとスタートプレイヤーが有利になるだけだし、なかなか難しい。例えば、合計6個までとした場合、1人2個換算だがこれを8個にしても単にスタPが有利になる。  もう1つの制限方法として、到着までの時間を遅らせるタイプもある。つまり、積載量が一定数を超えていた場合、次の駅への到着が1ラウンド遅れる的な。だが、それを表現する方法が難しい。敢えて言えば、コマに表裏とかを付けて処理するやり方もあるか。  ただ、積載量によって時間が変わるのは、人力ならともかく、あまり機械を使ってる感じがしないのでどうかと思う。  積み込みを各手番でやり、荷下ろしはラウンド終了時に移動後する。とする。ただし、1ラウンドで荷下ろしできるのは1プレイヤーだけで、複数のプレイヤーが希望した場合、荷物数の少ない方が優先される。同じなら、スタPに近い方が優先される。  で、積載制限はなし。  こんな感じでどうか。  後、スート分けももう少し考えた方がいいかな。  何で分けるのがいいのか。そもそも、事業カードの名称として何を表現したいのか。  それは、面白人物やメカがいいに決まっている。  「パワー」「クール」「サービス」「ダーティー」の4属性がいいかな。  一度に受注できる依頼数にも上限を設けたい。  ただし、初期に何枚か依頼を配るのもあり、単純に5枚というのもどうかと思わないでもない。が、ひとまずこの問題は気にしないとする。  依頼格差をどう調整するか。  つまり、距離の遠い近いによる点差をつけるかどうか。面倒くささを気にしないのであれば、@のエリアボードからの歩数分をVPに上乗せする形にしてもよい。ただ、最も遠い所に、駅や港があって1ラウンドで到着できてしまった場合、正直距離の概念が逆に邪魔になるようにしか感じない。なので、なくてもいいだろう。 (!--大まかな変更点--) ・依頼を個人所有制に戻す ・未達成依頼ペナルティを一応設定 ・新規カード取得タイミングをラウンド終了時から、手番終了時に変更 ・事務所の施設効果を変更 ・腰掛宿を広告塔に戻し、効果を変更 ・倉庫の最大数を4個から3個に変更 ・最終決算の、施設ボーナスを1倍に変更 ■ 概要  アジアン異世界の大都市、蓬旦(ホータン)で運送業を開業しよう! ■ コンポーネント  3〜4人用 ◇エリアボード(10枚)  蓬旦にある10の地区(エリア)を表すゲームボードです。  各地区にはエリア番号と、ターミナルアイコン、施設、倉庫(プレイヤーの荷物置き場)などがあります。 ◇依頼カード(54枚)  受注した仕事を表すカードです。  「(赤)」「(青)」「(黄)」「(緑)」の4種類があり、ベースカラーで色分けされています。その他にも、輸送の目的エリア、必要な荷物とランク、達成時に得られるVP(=名声)などが設定されています。 ◇事業カード(40枚)  依頼と同じ4色があり、使用することで適用されるアクション効果が記されています。 ◇ベースカード(16枚)  プレイヤーがゲーム開始時から所持している事業カードです。  4枚1組でプレイヤー人数分あり、ゲーム中で行える基本的なアクションの内容が記されています。 ◇サマリーカード(4枚)  プレイヤー毎に色分けされたサマリーカードです。 ◇荷物キューブ(60個/20個/10個)  荷物を表すキューブです。  荷物には「梅(Low)」「竹(Normal)」「松(High)」の3つのグレードがあります。 ◇施設トークン(40個)  エリアに建てた施設を表すトークンです。  各プレイヤー毎に色分けされています。 ◇VPボード、VPマーカー(1枚/4個)  清算時などに使用する、各プレイヤーのVP(=名声)を表すボードとマーカーです。 ◇スタートプレイヤーマーカー(1個)  スタートプレイヤーを表すマーカーです。 ◇ワーカーポーン(16個)  プレイヤー毎に色分けされたポーンです。各4個ずつあります。 ◇乗り物コマ、乗り物カード(各1セット)  公共の輸送機関である「列車」「船」を表すコマと、それらに積載された荷物を管理するカードです。 ■ ゲームの準備 1)蓬旦の作成  エリアボードを配置して蓬旦の町を作ります。  @のエリアボードを取り出して配置した後、下図のようにボードをランダムに配置してください。   □@□  □□□□   □□□  この時、港のあるエリアが内地エリアに配置されてしまった場合、他の港のないエリアと位置を交換する必要があります。下図を参照に、優先順位の高い順にエリアを交換してください。  (左内地)  (右内地)   B□□    □□B  A◆□□   □□◆A   @□□    □□@ 2)プレイヤー準備  サマリーカードをよくシャッフルして各プレイヤーに1枚ずつ配ります(3人プレイの時は、Sマークの付いていないサマリーカードを1枚除外し、シャッフルして配ってください)。  この配られたサマリーカードの色が、このゲームにおける各プレイヤーの色を表します。また、サマリーカードにSマークが付いていたら、そのプレイヤーが最初のスタートプレイヤーになります。  次に、各プレイヤーはサマリーカードと同じ色の施設10個、ワーカー4個、VPマーカーを受け取ります。VPマーカーはVPボードの0のマスに配置してください。  配置したら、L荷物を10個受け取り、ベースカード1組(4枚)を手札としてください。 3)各種カードの準備  依頼カードをよくシャッフルして山を作り、各プレイヤーに2枚ずつ配ります。受け取ったら、表向きに各自の【受注置き場】へ置いてください。  次に、山から4枚引いて【依頼置き場】に表向きで並べてください。  それが終わったら、事業カードをよくシャッフルして事業山を作り、山から4枚引いて【事業置き場】に表向きで並べてください。 4)各種交通機関の準備  乗り物カードをゲームボード脇の適当な位置に配置します。  次に乗り物コマを@のエリアボードにある【ターミナルアイコン】に配置してください。 ■ ゲームの進行  本ゲームはラウンドという単位で進行し、4ラウンド終了時に中間決算を行い、8ラウンドが終わるとゲームが終了します。  そして、ゲーム終了時に最も多くのVP(=名声)を得たプレイヤーがゲームに勝利します。  各ラウンドの流れは以下の通りとなります。 1:メインフェイズ  スタートプレイヤーから時計回りで順番に手番となります。  自分の手番になったら、手札1枚をプレイしてアクションを行います。  好きな手札1枚を【プレイエリア】へ横倒しにして配置し、その効果を適用してください。  この時、使用した手札に常駐アイコンがあった場合、【プレイエリア】へ縦置きで配置します。そして、手札に回収されるまで効果が持続します。テキストの指示に従って、適切なタイミングで効果を適用してください(これは1度限りでなく、条件を満たせば何度でも適用されます)。ただし、同じ名称の常駐アイコンの効果は重複して適用されません。 〇追加アクション  MP(マンパワー)を支払うことで、追加のアクションを行うことができます。  手元にあるワーカー1個を「@のエリアボード」へ配置し、手札から好きな1枚をプレイしてその効果を適用してください。 〇荷積み/荷下ろし  列車、船のコマが配置されているエリアに自分の荷物が配置されていたら(@のエリアボードに配置されている場合は手元にある荷物)、それを好きなだけ積み込むことができます。荷物を、荷積みした乗り物カードの上にある、自分の色の置き場へ移動させてください。  既に自分の荷物が配置されている乗り物があれば、それを現在泊まっているエリアの自分の【倉庫】へ好きなだけ配置することもできます。ただし、1つのエリアの【倉庫】に置ける荷物の数は、グレードに関わらず最大3個までです。  この荷積み/荷下ろしは(その手番中の間)何回でも好きなだけ行うことができ、また複数の種類の乗り物でも行うことができます。 〇人力輸送  手札を裏向きにプレイすることで、MPを消費することなく、その共通面に書かれた「人力輸送」を行うことができます。  【プレイエリア】へ裏向きに配置し、人力輸送の効果を適用してください。  アクションを終えたら、自分の手番を終了します。  【依頼置き場】と【事業置き場】から、好きな組み合わせで2枚を自由に得てください。そして、得た依頼カードは【受注置き場】に、事業カードは手札に加えてください。  そうしたら、各置き場が4枚になるよう山から補充します。もしも途中で山が尽きたら、捨て札をシャッフルして新しい山を作ってください。それも尽きたら、補充することはできません。  次に、必要があれば回収を行うことができます(行わなくても構いません)。  回収したら、以下の処理を行ってください。  まず、自分の【プレイエリア】にある全てのカード(縦置き、横倒し)を手札に戻します。  この時、回収した「表向きで配置されたいたカード(=人力輸送で、裏向きにプレイしたカードを除く)枚数」に応じてMPを回復します。   〜2枚:0   3 枚:1   4 枚:2  5〜 枚:3  回復したMP分だけ、@のエリアボードに配置されている自分のワーカーを手元へ戻してください。 ◎基本効果  ベースカードや事業カードに以下の効果があった場合、専用の処理を行う必要があります。 〇依頼達成  自分の【受注置き場】にある好きな依頼を達成します。  各依頼カードには「エリア番号」「必要な荷物の数とグレード」が書かれているので、該当するエリアの自分の【倉庫】に指定された荷物があれば、それを消費して依頼を達成することができます。  依頼を達成したら、消費した荷物を取り除いて手元へ戻します。この時、L以外の荷物(=N、H)は手元へ戻さず【ストック】へ戻し、代わりにアップグレード時に除けておいた荷物を同数だけ手元へ戻してください。アップグレードした荷物は消費されるとL荷物へ戻り、荷物の総数は変わらないということです。  そして、達成した依頼カードを自分の【達成置き場】へ置いてください。  また、条件を満たせるのであれば、複数の依頼を達成することもできます。 〇輸送  自分の荷物が配置されているエリア(手元にある荷物を運びたいなら@のエリアボード)を1つ選び、隣接するエリアへ指定された数だけ荷物を運びます。この時、グレードは関係なく、L荷物もN荷物もH荷物も、全て1個として数えてください。  ただし、1つのエリアの【倉庫】に置ける荷物の数は、グレードに関わらず最大3個までです。それを超えるようには輸送できませんので注意してください。  また、輸送可能エリアが2エリア以上あった場合、隣接するエリアを歩数で数えてください。 〇人力輸送  ベースカード、事業カードの共通面の効果で、基本的には通常の輸送と同じです。  隣接するエリアに、荷物を1個運ぶことができます。 〇建設  各エリア(@のエリアボードを除く)毎にある4つの施設の内、まだ建設されていない好きな施設を建てることができます。  建設にはL荷物を1、N荷物を2、H荷物を3として、”そのエリアに建設されている施設数+1”のコストが必要となります。例えば、2つ目の施設であれば2、4つ目の施設であれば4のコストが必要ということです。  コストは、そのエリアにある自分の【倉庫】に配置されている荷物から支払う必要があり、また多く支払ったとしてもお釣りは発生しません(初めて施設を建てるエリアにHランクの荷物しかなかった場合、など)。支払ったら、依頼達成と同じように手元、あるいは【ストック】へ荷物を戻してください。  施設には以下の種類があります。 ・事業所  【事業置き場】から好きな1枚を手札に加えます。  さらに、回収時に”全エリアにある、自分の事業所の数”分だけ、常駐アイコンのある手札を回収せずに【プレイエリア】へ残しておくことができます(この残したカードは、回収枚数に数えられません)。 ・広告塔  依頼を達成した際に”全エリアにある、自分の広告塔の数”分だけ、追加でVPを得ることができます。 ・市場  手番開始時に、”全エリアにある、自分の市場の数”回だけ、アップグレードを行えます。 ・転移門  手番開始時に、手元にある荷物を1個だけ、転移門のあるエリアへ輸送します。  ただし、1つのエリアの【倉庫】に置ける荷物の数は、グレードに関わらず最大4個までです。それを超えるようには輸送できませんので注意してください。 〇アップグレード  アップグレード1回につき、自分の「手元にある」荷物を1個選んで、1段階グレードをアップします。  複数回アップグレードできる場合、同じ荷物を連続でアップグレードすることもできます。  アップグレードしたら、対象の荷物を除けておき(N荷物だった場合は【ストック】へ戻す)、【ストック】から取り出したアップグレード後の荷物と差し替えます。ただし、【ストック】にアップグレード後の荷物がない場合は、アップグレードすることはできません。 〇在庫補充  L荷物を【ストック】から追加します(=総荷物数が増える)。  ただし、【ストック】にあるL荷物が不足していたら、ある分だけしか追加できません。また、アップグレードで除けた荷物を追加することもできません。 2:ラウンド終了  全プレイヤーが手番を終了したらラウンドが終了します。  「荷物が1個でも乗せられている」乗り物コマを、それぞれ時計回りで最も近い【ターミナルアイコン】のあるエリアへ移動させてください。条件に合うエリアが複数あれば、常に外側にあるエリアを優先します。  もしも、乗り物コマが@のエリアボード以外に配置されていて、かつ、荷物が1個も乗せられていなかった場合、その乗り物コマは@のエリアボードへ戻してください。  乗り物の処理が終わったら、スタートプレイヤーを1つ左隣へ移して新しいラウンドを開始します。  もしもこれが4、8ラウンド目の終了時であれば決算を行ってください。  決算終了後、新しいラウンドを開始してください。ただし、2回目の決算である8ラウンド目は最終決算となり、そこでゲームが終了します。 〇決算  まず、MPが1回復します。  次に、【達成置き場】と所持カード(手札と【プレイエリア】にあるカード)を見て、同じ色の依頼カードと事業カードが1セットある毎に2VPを得ることができます。  それが終わったら、【依頼置き場】のカードを全て捨て札にし、5枚になるよう山からカードを補充してください。もしも山が尽きていた場合、捨て札をリシャッフルして新しい山にしてください。捨て札もなければ、それ以上補充することはできません。 〇最終決算  【達成置き場】と所持カード(手札と【プレイエリア】にあるカード)を見て、同じ色の依頼カードと事業カードが1セットある毎に1VPを得ることができます。  次に、@のエリアボードを起点にして、自分の施設があるエリアを一筆書きで通り、その”通ったエリア数”だけのVPを得ることができます。  最後に、【受注置き場】に残っている依頼カード(=未達成の依頼カード)1枚につき、2VPを失います。  これらのVPを合計し、最も多くのVPを得たプレイヤーがゲームに勝利します。同値なら達成した依頼数の多い方が勝利します。それも同じなら引き分けとしてください。