■■ アジアンデリバリー 草案5 ■ 問題点  ダウンタイム改善の為、依頼カードを再度各自持ちに変更しようかと思う。  まず、共通にしたのはインタラクティブ性を高める為だったが、正直エリアが多すぎてサポートできない。ので、基本的にはあるものを取りに行くだけでそもそもバッティングが発生しにくい。さらに、自分の手番が来た時に盤面が大きく変化しているために、単にダウンタイムが長くなる結果となっている。  ので、プレイヤー手持ちにする。  基本的に、最初に何枚か配る。で、依頼達成カードを依頼達成と依頼調達にして何枚か、多分2枚までとか?とれるようにして、後は各ラウンド終了時にとれるようにする。  で、その際に事業カードと依頼カードをセットにしておいて取る、みたいな感じにしたい。  ただ、事業カードは8ラウンド7枚だと少なすぎるし、7ラウンド目に取る事業カードにそんなに意味がないので、できれば6ラウンド目ぐらいまでに完成させて、7ラウンド目以降は依頼を優先するような形にしたい。となると、最初にある程度事業カードを配るのが正道か?  あるいは、1回目の決算、つまり4ラウンド目までは事業カードを2枚ずつ得られるようにして、5、6で1枚ずつという形もありではある。  ただ、案として、事業所の建設効果を事業カードを得るのに使いたい。ここをどうするか。  事務所を建ててカードを得る最大の問題点は、カードを好きに選べるかどうかの点か。  BBAは欲しいカードがあれば早じまいすることも、まぁ、ほぼやらないがやる自由はあった。で、このゲームにはその仕組みがない。  実際の操作を考えると、手番終了時に場から事業カードと依頼カードを、単体か、あるいはセットで取る。というのが最も分かり易い。で、取る度に補充される形にすれば、後手番の選択肢が少なくなって単に不利、という事態は避けられる。  この時、依頼と事業カードを取る場合、どうするのか適切か。見えてるカードを取るのは、ちょっと処理的に気持ち悪い。かといって、山から引かせるのもどうか。やはり、カードを取る際はある程度選択権がないとストレスが溜まる。  となると、事業カードと依頼カードがある程度場にあって、そこから好きに取る形式になるか。で、手番終了時は依頼と事業カードを好きな組み合わせで2枚取れるとする。この場合、エンジンが完成するまでは事業カードを多めに取り、依頼は後回し、という選択肢も生まれる。7ラウンド目に事業カードを取るのは本人の責任、ということになる。  これかな。  で、施設効果をどうするか。  事務所については、常駐に関するルールを前に戻す。と同時に、建てたら事業カード1枚得るを付ける。  腰掛宿が弱すぎるか。最初に1個建てたら7VP。以上放置という状態になるので、依頼達成時+1VPに変えてみる。  倉庫の最大数は3に変更してみる。  MP尽きた時に本当にやることがないのが問題だが、そこは様子見かな。 (!--大まかな変更点--) ・初期荷物を10個、MPを4個に変更 ・人力輸送にMP消費をなくし、その代わり回収枚数にも含まれないよう変更 ・施設「事業所」「腰掛宿」の強化 ・事業カードの獲得を、回収時からラウンド終了時強制1枚に変更。決算時のリフレッシュもなしに ・乗り物の仕様を、荷物がないと出発しない&荷物がなくなると直帰するよう変更 ・決算時の手札ボーナス計算方法を変更 ・最終決算の、施設ボーナスを2倍に変更 ■ 概要  アジアン異世界の大都市、蓬旦(ホータン)で運送業を開業しよう! ■ コンポーネント  3〜4人用 ◇エリアボード(10枚)  蓬旦にある10の地区(エリア)を表すゲームボードです。  各地区にはエリア番号と、ターミナルアイコン、施設、倉庫(プレイヤーの荷物置き場)などがあります。 ◇依頼カード(54枚)  受注した仕事を表すカードです。  「危険物(赤)」「雑貨(青)」「食料品(黄)」「資材(緑)」の4種類があり、ベースカラーで色分けされています。その他にも、輸送の目的エリア、必要な荷物とランク、達成時に得られるVP(=名声)などが設定されています。 ◇事業カード(32枚)  依頼と同じ4色があり、使用することで適用されるアクション効果が記されています。 ◇ベースカード(16枚)  プレイヤーがゲーム開始時から所持している事業カードです。  4枚1組でプレイヤー人数分あり、ゲーム中で行える基本的なアクションの内容が記されています。 ◇サマリーカード(4枚)  プレイヤー毎に色分けされたサマリーカードです。 ◇荷物キューブ(60個/20個/10個)  荷物を表すキューブです。  荷物には「梅(Low)」「竹(Normal)」「松(High)」の3つのグレードがあります。 ◇施設トークン(40個)  エリアに建てた施設を表すトークンです。  各プレイヤー毎に色分けされています。 ◇VPボード、VPマーカー(1枚/4個)  清算時などに使用する、各プレイヤーのVP(=名声)を表すボードとマーカーです。 ◇スタートプレイヤーマーカー(1個)  スタートプレイヤーを表すマーカーです。 ◇ワーカーポーン(16個)  プレイヤー毎に色分けされたポーンです。各4個ずつあります。 ◇乗り物コマ、乗り物カード(各1セット)  公共の輸送機関である「列車」「船」を表すコマと、それらに積載された荷物を管理するカードです。 ■ ゲームの準備 1)蓬旦の作成  エリアボードを配置して蓬旦の町を作ります。  @のエリアボードを取り出して配置した後、下図のようにボードをランダムに配置してください。   □@□  □□□□   □□□  この時、港のあるエリアが内地エリアに配置されてしまった場合、他の港のないエリアと位置を交換する必要があります。下図を参照に、優先順位の高い順にエリアを交換してください。  (左内地)  (右内地)   B□□    □□B  A◆□□   □□◆A   @□□    □□@ 2)プレイヤー準備  サマリーカードをよくシャッフルして各プレイヤーに1枚ずつ配ります(3人プレイの時は、Sマークの付いていないサマリーカードを1枚除外し、シャッフルして配ってください)。  この配られたサマリーカードの色が、このゲームにおける各プレイヤーの色を表します。また、サマリーカードにSマークが付いていたら、そのプレイヤーが最初のスタートプレイヤーになります。  次に、各プレイヤーはサマリーカードと同じ色の施設10個、ワーカー4個、VPマーカーを受け取ります。VPマーカーはVPボードの0のマスに配置してください。  配置したら、L荷物を10個受け取り、ベースカード1組(4枚)を手札としてください。 3)各種カードの準備  依頼カードをよくシャッフルして山を作り、山から5枚引いて【依頼置き場】に表向きで並べてください。  次に、事業カードをよくシャッフルして事業山を作り、山から4枚引いて【事業置き場】に表向きで並べてください。 4)各種交通機関の準備  乗り物カードをゲームボード脇の適当な位置に配置します。  次に乗り物コマを@のエリアボードにある【ターミナルアイコン】に配置してください。 ■ ゲームの進行  本ゲームはラウンドという単位で進行し、4ラウンド終了時に中間決算を行い、12ラウンドが終わるとゲームが終了します。  そして、ゲーム終了時に最も多くのVP(=名声)を得たプレイヤーがゲームに勝利します。  各ラウンドの流れは以下の通りとなります。 1:メインフェイズ  スタートプレイヤーから時計回りで順番に手番となります。  自分の手番になったら、手札1枚をプレイしてアクションを行います。  好きな手札1枚を【プレイエリア】へ横倒しにして配置し、その効果を適用してください。  この時、使用した手札に常駐アイコンがあった場合、【プレイエリア】へ縦置きで配置します。そして、手札に回収されるまで効果が持続します。テキストの指示に従って、適切なタイミングで効果を適用してください(これは1度限りでなく、条件を満たせば何度でも適用されます)。ただし、同じ名称の常駐アイコンの効果は重複して適用されません。 〇追加アクション  MP(マンパワー)を支払うことで、追加のアクションを行うことができます。  手元にあるワーカー1個を「@のエリアボード」へ配置し、手札から好きな1枚をプレイしてその効果を適用してください。 〇荷積み/荷下ろし  列車、船のコマが配置されているエリアに自分の荷物が配置されていたら(@のエリアボードに配置されている場合は手元にある荷物)、それを好きなだけ積み込むことができます。荷物を、荷積みした乗り物カードの上にある、自分の色の置き場へ移動させてください。  既に自分の荷物が配置されている乗り物があれば、それを現在泊まっているエリアの自分の【倉庫】へ好きなだけ配置することもできます。ただし、1つのエリアの【倉庫】に置ける荷物の数は、グレードに関わらず最大4個までです。  この荷積み/荷下ろしは(その手番中の間)何回でも好きなだけ行うことができ、また複数の種類の乗り物でも行うことができます。 〇人力輸送  手札を裏向きにプレイすることで、MPを消費することなく、その共通面に書かれた「人力輸送」を行うことができます。  【プレイエリア】へ裏向きに配置し、人力輸送の効果を適用してください。  アクションを終えたら、自分の手番を終了します。  この時、回収を行うことができます(行わなくても構いません)。  回収したら、以下の処理を行ってください。  まず、自分の【プレイエリア】にある全てのカード(縦置き、横倒し)を手札に戻します。  この時、回収した「表向きで配置されたいたカード(=人力輸送で、裏向きにプレイしたカードを除く)枚数」に応じてMPを回復します。   〜2枚:0   3 枚:1   4 枚:2  5〜 枚:3  回復したMP分だけ、@のエリアボードに配置されている自分のワーカーを手元へ戻してください。 ◎基本効果  ベースカードや事業カードに以下の効果があった場合、専用の処理を行う必要があります。 〇依頼達成  【依頼置き場】にある好きな依頼を達成します。  各依頼カードには「エリア番号」「必要な荷物の数とグレード」が書かれているので、該当するエリアの自分の【倉庫】に指定された荷物があれば、それを消費して依頼を達成することができます。  依頼を達成したら、消費した荷物を取り除いて手元へ戻します。この時、L以外の荷物(=N、H)は手元へ戻さず【ストック】へ戻し、代わりにアップグレード時に除けておいた荷物を同数だけ手元へ戻してください。アップグレードした荷物は消費されるとL荷物へ戻り、荷物の総数は変わらないということです。  そして、達成した依頼カードを自分の【達成置き場】へ置いてください。  また、条件を満たせるのであれば、複数の依頼を達成することもできます。  複数の依頼を同時に達成した場合、”達成枚数−1”分のボーナスVPを得ることができます。例えば、1枚達成だとボーナスは発生しません。2枚同時達成なら、1VPのボーナスを得ることができます。  これらの処理が終わったら、【依頼置き場】が5枚になるよう山からカードを補充してください。  もしも山が尽きていた場合、捨て札をリシャッフルして新しい山にしてください。捨て札もなければ、それ以上補充することはできません。 〇輸送  自分の荷物が配置されているエリア(手元にある荷物を運びたいなら@のエリアボード)を1つ選び、隣接するエリアへ指定された数だけ荷物を運びます。この時、グレードは関係なく、L荷物もN荷物もH荷物も、全て1個として数えてください。  ただし、1つのエリアの【倉庫】に置ける荷物の数は、グレードに関わらず最大4個までです。それを超えるようには輸送できませんので注意してください。  また、輸送可能エリアが2エリア以上あった場合、隣接するエリアを歩数で数えてください。 〇人力輸送  ベースカード、事業カードの共通面の効果で、基本的には通常の輸送と同じです。  隣接するエリアに、荷物を1個運ぶことができます。 〇建設  各エリア(@のエリアボードを除く)毎にある4つの施設の内、まだ建設されていない好きな施設を建てることができます。  建設にはL荷物を1、N荷物を2、H荷物を3として、”そのエリアに建設されている施設数+1”のコストが必要となります。例えば、2つ目の施設であれば2、4つ目の施設であれば4のコストが必要ということです。  コストは、そのエリアにある自分の【倉庫】に配置されている荷物から支払う必要があり、また多く支払ったとしてもお釣りは発生しません(初めて施設を建てるエリアにHランクの荷物しかなかった場合、など)。支払ったら、依頼達成と同じように手元、あるいは【ストック】へ荷物を戻してください。  施設には以下の種類があります。 ・事業所  回収した後に、”全エリアにある、自分の事業所の数”分だけ、常駐アイコンのある手札を即【プレイエリア】へ縦置きで配置することができます。 ・腰掛宿  手番開始時に1VPを得ます。さらに、自分の腰掛宿があるエリアの依頼を達成した際、MPが1回復します。 ・市場  手番開始時に、”全エリアにある、自分の市場の数”回だけ、アップグレードを行えます。 ・転移門  手番開始時に、手元にある荷物を1個だけ、転移門のあるエリアへ輸送します。  ただし、1つのエリアの【倉庫】に置ける荷物の数は、グレードに関わらず最大4個までです。それを超えるようには輸送できませんので注意してください。 〇アップグレード  アップグレード1回につき、自分の「手元にある」荷物を1個選んで、1段階グレードをアップします。  複数回アップグレードできる場合、同じ荷物を連続でアップグレードすることもできます。  アップグレードしたら、対象の荷物を除けておき(N荷物だった場合は【ストック】へ戻す)、【ストック】から取り出したアップグレード後の荷物と差し替えます。ただし、【ストック】にアップグレード後の荷物がない場合は、アップグレードすることはできません。 〇在庫補充  L荷物を【ストック】から追加します(=総荷物数が増える)。  ただし、【ストック】にあるL荷物が不足していたら、ある分だけしか追加できません。また、アップグレードで除けた荷物を追加することもできません。 2:ラウンド終了  全プレイヤーが手番を終了したらラウンドが終了します。  スタートプレイヤーの右隣のプレイヤーから、逆時計回りで【事業置き場】にある好きなカード1枚を手札に加えてください。  全員が選んだら、残っているカードを捨て札にし、事業山から4枚引いて表向きに【事業置き場】へ配置してください。  次に、「荷物が1個でも乗せられている」乗り物コマを、それぞれ時計回りで最も近い【ターミナルアイコン】のあるエリアへ移動させてください。条件に合うエリアが複数あれば、常に外側にあるエリアを優先してください。  乗り物コマが@のエリアボード以外に配置されていて、かつ、荷物が1個も乗せられていなかった場合、その乗り物コマは@のエリアボードへ戻してください。  以上の処理が終わったら、スタートプレイヤーを1つ左隣へ移して新しいラウンドを開始します。  もしもこれが4、8ラウンド目の終了時であれば決算を行います。  決算終了後、新しいラウンドを開始してください。ただし、2回目の決算である8ラウンド目は最終決算となり、そこでゲームが終了します。 〇決算  まず、MPが1回復します。  次に、【達成置き場】と所持カード(手札と【プレイエリア】にあるカード)を見て、同じ色の依頼カードと事業カードが1セットある毎に2VPを得ることができます。  それが終わったら、【依頼置き場】のカードを全て捨て札にし、5枚になるよう山からカードを補充してください。もしも山が尽きていた場合、捨て札をリシャッフルして新しい山にしてください。捨て札もなければ、それ以上補充することはできません。 〇最終決算  【達成置き場】と所持カード(手札と【プレイエリア】にあるカード)を見て、同じ色の依頼カードと事業カードが1セットある毎に1VPを得ることができます。  次に、@のエリアボードを起点にして、自分の施設があるエリアを一筆書きで通り、その”通ったエリア数”だけのVPを得ることができます。  これらのVPを合計し、最も多くのVPを得たプレイヤーがゲームに勝利します。同値なら達成した依頼数の多い方が勝利します。それも同じなら引き分けとしてください。