8月12日
書きなぐり劇場 その1
もしセンチの選択方法がLIPS(サクラ大戦とかのあれ)だったら
―北海道・函館山
100万ドルの夜景をバックに、たたずむほのか…。
その瞳は閉じられ、何かを待ってるようにも見られる。
しかし、だがしかし!
今、僕の心の内に挙がった、
チャンスだ行くしかないぞ!
据え膳食わぬは何とやら
ほのかだってその気だったんだ!
この3択の内どれかを選んだ日にゃあ!
ひどい目に会うのは必然!
故にここは「待ち」がベスト!

…みょんみょんみょん…

だんだんとテンポが速くなる妙な効果音を心の耳で聞きながら、僕はタイムアップを待った。
ほのかは目を開けて僕のほうを見る、それと同時に心に挙がった3択も消えてゆく…。
これで一安心…。
「どうして…」
へ?何か言いました?
「どうして、何もしてくれないの?」
はい?でも何かしたらひどい目に会うし…。
「せっかく、勇気を出したのに…」
ってことは…。
「あなたとならって、思ってたのに…。
 私とじゃ嫌なの?
 私はあなたにとって、それぐらいの存在なの?」
ちょーーーーーっと、待てーーーー!
しなくても駄目なんかーー!
パニくってる俺を尻目に、ほのかは右手を引き…。
「馬鹿ーー!」
鋭いビンタが左頬にヒットする。
一瞬飛ぶ意識。
気を取りなおした俺の目に入るのは、泣きながら去っていくほのか。

……
………
結局…、こうなるのね…。

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