蚊人とは・・・

 木精が忙しくてお手伝いが欲しいために、
流れ星が消えるまでに願いを3回言えれば叶うという
呪術を行なったら多量にあやかしの森に現われた種族(笑)。

 人間に蚊の触角と翅が生えたような姿をそており、
身長は80〜160センチほど、体重は8〜15キロと小柄で華奢。
肉体的にはとても非力だが飛翔力はかなり強い。
肉体的な非力さを補うためか、魔力を持っていて、
その魔力の種類は母親から子供に引き継がれる。
ちなみに魔力の強さは母親が産卵前に吸血した獲物の魔力に強い影響を受けるようだ。
一般的に彼等がもつ魔法は風使い・生物使役・吸血の嘴等・・・

 彼等の成長はとても蚊に似ており、母親が小さな100前後の卵を水辺に産みつけ
そこから上半身が人間、下半身がボウフラの5センチほどの幼生が産まれる。
幼生時の知能はとても低く魔力も持たない。
幼生は水中の有機物を無差別に食べて脱皮を繰り返して成長し、やがて蛹となる。
この幼生時に他の生き物(魚など)に捕食される事が多い。
そして、脱皮して成体となり、この時に始めて知性と魔力を獲得する。
成長は脱皮によって行ない、成体になると脱皮は行なわない・・・
つまり成体になったら死ぬまで容姿に変化はない。
もっとも見かけは変らなくても長生きしすぎると
だんだん体力が衰えてくるようだ。
成体は普通脱皮して暫くすると交尾を済ませて、
その後はその付近で花の蜜や果物の果汁などを飲んで生活する。
しかし、雌は産卵のための栄養として血が必要であるため、
獲物が近づくと襲いかかって吸血を、行なう。
この吸血は凄まじく、わずか3分ほどの時間で体重の2倍もの量を吸う。
彼等は体温と二酸化炭素で獲物を探し当てる。
二酸化炭素量が濃いと我を忘れて獲物に襲いかかる習性があるようだ・・・
そして吸血から4日後あたりに産卵を行なう。
寿命は環境の影響を強く受けるため非常にばらつきがあり、
30〜120年程。

 彼等は獣人門ではなく妖虫網の仲間であると考えられ、
人型なのは獲物の人間などを油断させるための擬態であると考えられる。
捕食者ではあるが性格は比較的温厚で話の通じる相手である。
最も吸血意欲を刺激されていない間の話だが・・・


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