XMLとは、拡張可能なマーク付け言語(eXtensible Markup Language)のことです。 HTMLでは固定のタグしか利用できませんでしたが、独自のタグを利用できるようになります。 そのため、論理的なタグを付けることができるため、ドキュメントがわかりやすくなります。
2000年1月現在、XMLをサポートしているブラウザはあまりありません。 そこで、Microsoft社のIE5.0を使用して、XMLのサンプルソースを例にして解説します。 IE5.0以外では動作は保証できませんが、サンプルソースを見れば、XMLがどういうものかはわかると思います。
まず以下の内容のhello00.xmlを作成しましょう。
hello00.xml |
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<?xml version="1.0" encoding="ISO-2022-JP" ?> <文書> <タイトル> XMLのサンプル </タイトル> <内容> Hello World. </内容> </文書> |
作成したら、IE5.0で表示してみましょう。
XMLファイルのみを作成して表示した場合は、HelloWorld.のデータの階層構造が表示されます。 左端の「-」をクリックすると、階層の一部を非表示にすることができます。 また、左端の「+」をクリックすると、階層の一部が表示されます。
XMLでは、HTML4.0+CSSと同じように、文章の内容と表現(書式)は分離して管理されています。 XMLでは、スタイルを指定することにより、整形して表示されます。 そのため、以下の2つのファイルを作成する必要があります。
それでは、スタイルシートを使って表示してみましょう。 まず、hello00.xmlの2行目に、以下の1行を追加し、hello.xmlとします。
hello.xml |
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<?xml version="1.0" encoding="ISO-2022-JP" ?> <?xml:stylesheet type="text/xsl" href="hello.xsl" ?> <文書> <タイトル> XMLのサンプル </タイトル> <内容> Hello World. </内容> </文書> |
次に、以下のスタイルシートファイル(hello.xsl)を作成します。
hello.xsl |
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<?xml version="1.0" encoding="ISO-2022-JP" ?> <xsl:stylesheet xmlns:xsl="http://www.w3.org/TR/WD-xsl"> <xsl:template match="/"> <html lang="ja"> <head> <title><xsl:value-of select="/文書/タイトル"/></title> </head> <body> <h1><xsl:value-of select="/文書/タイトル"/></h1> <h2><xsl:value-of select="/文書/内容"/></h2> </body> </html> </xsl:template> </xsl:stylesheet> |
作成したら、IE5.0で表示してみましょう。
今度は、HTMLらしく表示されたと思います。 これは、スタイルシートにより、整形して表示されたためです。 XMLデータの中からタグの値を取り出すためには、value-ofを使います。